BTSの曲が「'90年代に青春を過ごした40代J -POP世代」になんだか懐かしい理由(webマガジン mi-mollet) – Yahoo!ニュース


IDでもっと便利に新規取得
ログイン
現在JavaScriptが無効になっています
Yahoo!ニュースのすべての機能を利用するためには、JavaScriptの設定を有効にしてください。
JavaScriptの設定を変更する方法はこちら
配信
惜しくも受賞を逃すも、ノミネート曲『Butter』が多くの支持を集めた「第64回グラミー賞」。写真:USA TODAY Network/アフロ
ある日突然BTS(防弾少年団)に“沼落ち”したという小島慶子さん。 K-POPアイドルの枠を超え、全世界を席巻してきたBTS。なぜ彼らはここまで爆発的な人気を得たのでしょうか。BTSがどんなメッセージを発し、世界中の人々の価値観にどのような影響を与えてきたのか……。本連載では小島さんが、様々な立場の“BTSに精通する人々”との対話を通して、『BTS現象』を紐解きます。 【画像まとめ】6枚でわかるJ-POPで育った40代がBTSの曲を懐かしく感じる理由
mi-mollet(ミモレ)
今回は、音楽評論家で文化研究者のキム・ヨンデ氏と小島さんのオンライン対談が実現。BTSを音楽面で分析したARMYのバイブル『BTSを読む なぜ世界を夢中にさせるのか』の著書であるキム・ヨンデ氏は、メンバー7人のどんな部分にアーティストとしての才能や可能性を感じているのか? 個々の特色を掘り下げながら、グループとしての今後の展開も語れた対談を2回にわたってお届けしています。  
mi-mollet(ミモレ)
 キム・ヨンデ 音楽評論家で文化研究者。韓国大衆音楽賞選定委員。延世大学経営学科卒業。アメリカ・ワシントン大学音楽学博士課程修了。ソウルで生まれ、2007年からアメリカシアトルで住み、10年以上アメリカにおけるポップミュージックのマーケットとK-POPの動向を観察し、研究している。現在『ハンギョレ新聞』など韓国のメディアと、『New York Magazine ‐ Vulture』『MTV』など外国メディアに音楽評論を寄稿し、2017年YouTubeチャンネルを開設。BTSをはじめ多様なK-POPを分析・紹介する動画をアップロードしている。著書には 『90年代を飾った名盤50』『韓国ヒップホップ 熱情の足跡』(いずれも未邦訳)などがある。  
小島慶子さん(以下、小島):今度はBTSの音楽を手掛けてきた人びとにフォーカスしたいのですが、メインプロデューサーであるPdoggやSlow Rabbitは30代、HYBE創設者のhitman bangことパン・シヒョク氏は1972年生まれのベテランです。私はパン氏と同年生まれなのですが、BTSの音楽は’80年代、’90年代、’00年代と自分がずっと聞いてきた音楽に通じる懐かしさを感じるものが多いように思います。 プロデューサー陣が’80年代の音楽を意識した曲作りをするのには、どんな背景があるのでしょうか? キム・ヨンデさん(以下、キム):実はK-POPは他のグループを含めて、’80年代の曲をよく活用しています。Pdoggはもともとオールドスクールのスタイルが好きなので、hitman bangの考えをよく理解して曲を作ることができたのでしょう。曲を作っているのがPdoggだったからこそ、ノスタルジックなヒップホップあるいはR&BをBTSがよく歌っているのではないかと。Pdoggがヒップホップや強烈な曲を作るのに対し、Slow Rabbitは甘くて叙情的な曲を作るのが上手なタイプの人です。だからバランスが取れているのではないでしょうか。  小島:キムさんの本の中でもBTSの曲はミドルエイジのファンが懐かしく感じると書いてありますが、実は私の周りでも割とそういう人が多いのです。それはBTSだけの特徴なのかと思っていたのですが、K-POP全体の潮流だったんですね。 キム:K-POPには、他にもレトロでノスタルジックな曲を作っているグループが存在します。ただ、BTSがとくにミドルエイジの女性たちに響く理由は、彼らが青春をストレートに歌っていることが大きいと思います。悲しくセンチメンタルに自分の成長を歌っているので、聞き手が自分の青春を重ねやすい。40代のファンも彼らと同じような人生の問題を抱えていると気づき、共感して、応援したくなるわけなんです。年齢は離れているけど、同じ人間だと感じる。こうした共感がすごく大事な部分だと思います。 小島:BTSがこの9年間人気を高めてきたことの背景には、彼らが表現している苦悩や葛藤が、新自由主義の下で格差が広がり、負け組に追いやられてしまった大多数の人が直面している不安や孤独に重なるからだと言われていますよね。 キム:そうですね。韓国では今、資本主義が作ったシステムの中でもがいている人がたくさんいます。「成功するには、こうすべきだ」「学生だったら、こんな生活をするべきだ」といった、ひとつだけの道を強要されているんです。成功か失敗かの二択しかない。そんななか、BTSが登場しました。彼らはお金もコネもない恵まれない環境から出発して、勝ち抜いていきました。社会が決めた成功者の道に従うのではなく、自分たちの価値を自分たちで見出しながら世界最高のグループになりました。こうしたストーリーが、今この時代を生きている韓国人たちに、直観的に強烈な悟りを与えたのだと思います。 それは韓国人のアイデンティティとも重要な関係があると感じます。韓国という国は、朝鮮戦争の後に世界でも有数の貧しい国になり、日本やアメリカをロールモデルにしながら歴史を積んできました。その秩序の中で、韓国は文化的に後進国で競争力に欠けているのではないか……という考えがずっとあったのだと思います。それがBTSの成功を通じて、自己嫌悪を抱いていた自分にも成功する可能性があるんだという希望にもつながりました。
1/3ページ
「いったん止めます」ミヤネ屋が中継を中止! 旧統一教会の異様会見にネットも戦慄
「鎌倉殿」継母のえが育てたクズ次男・朝時が撮了 絶縁→和田合戦・承久の乱で大活躍なのか 北条抵抗勢力の祖
専業主婦の労働は“年収1300万円超”という意見が話題に…フィフィ「稼ぎたいなら外で働けばいい」
“ガーシー砲”受け突発性難聴発症 活動休止中・きりたんぽ、「UUUM」との専属契約終了 ファン驚き
網浜直子、飯島直子と女子旅ショット「あの頃のままきれい」の声!ミスターコン出場のイケメン次男も話題
SixTONESジェシーと中条あやみの“匂わせ”疑惑をぶち上げた、「らしいよ」でSNS監視する暴走ファン
故郷・香川県在住の中野美奈子「自分が育った環境で子育てができる安心感」
川口春奈「silent」は久々の泣けるドラマ プロからも高く評価される根拠は
「『らんま1/2』の現場は、私だけが落ちこぼれでした」声に特徴がなく、アフレコでは失敗ばかり…それでも井上喜久子が“人気声優”になれたワケ
フジ・渡邊渚アナ、‟圧巻の一枚”…「渚さん+ニット=最強」「大好物です」の声続々!
Copyright © 2022 KODANSHA 無断転載を禁じます。

source

最新情報をチェックしよう!
広告
>すべての音楽情報をあなたに・・・

すべての音楽情報をあなたに・・・

インターネットで情報を探すとき、あなたはどうやって探しますか?いつも見ているページで情報を得る?検索エンジンで好きなアーティスト名を検索してでてきたものを見る?本当にそれであなたの欲しい情報は手に入れられていますか?

CTR IMG