ゲームも音楽もOK! TWSでも低遅延な「ROG Cetra True Wireless」 – AV Watch

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  • 鳥居一豊

2022年5月20日 08:00
今やスマホ用イヤフォンの主流となりつつある完全ワイヤレス型。高級機とされていたノイズキャンセル付きモデルも実売1万円台で購入できるなど、機能の進化も著しい。音質的にもかなり向上してきており、“Bluetooth接続だから音質はイマイチ”などという偏見はもはや過去の物だ。競争も激しく、音質や機能、デザインなどで各社とも製品の魅力を高めてきているが、実にユニークなモデルが登場した。なんと“ゲーミング完全ワイヤレスイヤフォン”だ。
PCを中心に周辺機器も幅広くラインアップしているASUS。そのなかでもいわゆる「ゲーミングPC」関連の製品を発売しているブランドが「ROG(Republic of Gamers)」。ROGブランドでは、すでに「ROG Cetra II」などのイヤフォンをラインナップしているが、ここに完全ワイヤレス型の「ROG Cetra True Wireless」が登場した。
完全ワイヤレス型ながらも低遅延を追求し、アクティブノイズキャンセル機能までも盛り込みながら、価格もオープンプライス(店頭予想価格15,480円前後)に抑えている。伝送の遅延が重要なゲーム用で完全ワイヤレス型はどうなの? ゲーム用だけどイヤフォンとしての音質は? と、気になる点は多い。実際に使って、じっくりレポートする。
まずは「ROG Cetra True Wireless」の基本的な概要を紹介しよう。基本的にはBluetooth接続の完全ワイヤレス型イヤフォンで、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能は、フィードフォワード型とフィードバック型の2つの方式を組み合わせる事で効果を高める「ハイブリッドANCテクノロジー」を採用する。
バッテリー寿命は本体のみで最大5.5時間(ANC OFF時)、充電ケースを使えば最大21.5時間まで使用できる。充電ケースは非接触充電に対応し、またUSB-Cによる給電時には急速充電も可能だ。タッチセンサーによる操作や音声アシスタント機能にも対応し、IPX4相当の防滴性能も備えるなど、機能的にも一般的な完全ワイヤレス(TWS)イヤフォンと同等となっている。
取材機をさっそく開梱してみると、ケースは薄型でスリムなサイズでポケットなどに入れてもかさばりにくい。ケースはマットな質感のブラックでROGのロゴだけがグロス加工となっている。充電状態などを示すインジケーターはやや大きいがゆるやかな曲線を描いたラインだから、いかにも“ゲーミング”という派手さはない。
だが、ケースを開けてみると、ふたつのイヤフォンを収めた中央にあるROGロゴが派手に点灯。七色に色が変化する“ゲーミング○○”特有のイルミネーションまでしてくれる。
イヤフォン部にもインジケーターはあるがこちらはイルミネーション発光はせず、動作状態を色で知らせるものとなっている。ゲーミングイヤフォンらしい個性は発揮しつつ、装着時には派手すぎないように配慮されているので安心。
イヤフォン本体はカナル型で、下部に耳たぶをホールドするアンテナが伸びた形状だが、曲線と直線をうまく組み合わせた形状はデザインとしても悪くない。ROGのロゴマークもストリート系ファッションのデザインなので、ゲーミングイヤフォンというよりはストリート系のモデルにも見える。これならばゲーム用だけでなく日常的に使うこともできるだろう。
ゲームでのサウンドも気になるところだが、まずは音楽を聴いてみることにした。使い慣れたiPhoneとBluetooth接続。音声コーデックはSBCとAACに対応している。
森口博子の「GUNDAM SONG COVERS 3」から「BEYOND THE TIME~メビウスの宇宙を越えて~」を聴いてみたが、ボーカルはくっきりと鮮明で吐息やエコーの感じなどの細かな表現もなかなかよく出来ている。音色はニュートラルで変なクセもないし、音の広がりも十分だ。
ゲーミングイヤフォンということでドンシャリの派手な音を予想していたが、良い意味で裏切られた。低音はなかなかパワフルで、EDM系のビートの効いた音楽もしっかりとリズム感が出る。ドラムの力強い打音もパワフルで、量感だけでなく芯の通った力強い低音には感心した。そのため、クラシックのオーケストラ曲を聴いても、低音楽器がしっかりと鳴り、大編成のスケール感や迫力がしっかりと出る。
ドライバーは10mm口径の「ASUS Essenceドライバー」を専用にチューニングしたもので、低音増強のためのチャンバーも搭載した事で、このパワフルな低音を実現できている。小ぶりなので耳によくフィットし、軽量なので装着感も軽快だ。耳たぶのあたりでしっかりホールドするため、少々頭を振っても脱落どころかズレる気配もないくらい安定感がある。
これは映画もなかなか良さそうだ。動画配信サービスのアプリで映画も見たが、案の定低音がしっかり出るのでアクション映画も迫力たっぷりに楽しめるし、爆発音や銃撃音の激しいシーンでもきちんと登場人物の声も聴き取れるクリアさもある。映画との相性はかなりのもの。
映画のセリフと口の動きで、音声の遅延も確認してみたが、映像と音がズレているという感じはほぼ気にならない。登場人物のクローズアップで口元の動きと発声を細かくチェックすると、「わずかに口の動きと声がずれているかな」と思うくらいだ。
そこで、低遅延モードを試してみた。低遅延モード(ゲーミングモード)は右側イヤフォンを長押しすると切り替えできるが、音声モードやイコライザー機能を備えたスマホ用アプリ「Armoury Crate」で操作することも可能だ。
低遅延モードに切り換えてみると、口の動きと声が揃った感じになる。低遅延といっても、aptXのようなコーデックに切り替えるわけではなく、イヤフォン内部での音声処理で低遅延を実現するものだが、ONにすると23.6%遅延時間を短縮できるそうだ。実際に体験すると、けっこうな効果があって驚いた。
ゲーミングモードにすると、音質的には多少高域が荒れた感じにはなるが、音楽をじっくりと聴き比べてわかる程度の差だ。また、ゲーミングモードONでは、音質モードやイコライザーによる調整は無効となるが、ベースとなる音質がしっかりとしているので不満はまるでない。
音声モードはフラット/FPS/映画/レース/RPGの5つ。イコライザーはオフ/クラシック/ヒップホップ/ジャズ/メタル/ロック/テクノ/ボーカルと音楽ジャンルに合わせたものが用意され、音声モードとイコライザーを組み合わせることも可能だ。
音声モードにFPSやレース、RPGとゲームを意識したものが用意されているのがゲーミングイヤフォンらしい部分だ。実際に試してみると、音声モードは空間の広がり感が変化する感じで、映画などはサラウンド再生のような包囲感が出る。イコライザーは音色の調整でジャンルで選んだり好みで選んだりするほか、自分の好みに自由に調整してもいいだろう。
ノイズキャンセル機能は、ヘビーとライトの2種類がある。外出時に屋外の路上や電車内などで試してみたが、ヘビーは路上での車の走行音など低周波中心のノイズをしっかりと抑えてくれる。人の声などもずいぶんと小さくなる。
ライトは低周波だけを抑えるイメージで、人の声などはあまり抑えない印象だ。色々な場所で使ってみたが、屋外でしかもにぎやかな場所や、電車の中ではヘビーを使用し、路上で車の接近などに気付きたい時はOFF、またはアンビエントサウンドモード。屋内や個室では、ライトにすればエアコンの空調ノイズのような暗騒音がなくなるのでより集中しやすい環境になるだろう。
ヘビーを使っていても、耳がツンとなるようなノイズキャンセル特有の違和感もあまりなく、特に屋内で使うのなら、常時ONでもいいと思うくらいだ。
ゲーミングイヤフォンと言っても、常時ゲームをプレイしているわけではないので、普通のイヤフォンとして活躍する時間は長くなる。ROG Cetra True Wirelessは、日常的に音楽を聴くような使い方でもANC効果は十分だし、音質も十分に優秀なので、快適に普段遣いできる。
ゲームをする場合でも屋内屋外を問わず騒がしい場所ではノイズキャンセルは有効で、じっくりとゲームに集中できるだろう。手頃な価格のゲーミングイヤフォンでノイズキャンセル機能まで盛り込んだのは慧眼である。
いよいよゲームをプレイしてみよう。せっかくなので、“ゲーミングスマホ”の「ROG PHONE 5 ULTIMATE」を用意。Qualcomm Snapdoragon888 5Gプロセッサーに加え、リフレッシュレート144MHzのAMOLEDディスプレイを採用。タッチサンプリングレート300Hz、タッチ反応速度24.3msと、タッチ操作の反応の良さにまでこだわった本格派だ。
オーディオ性能も高く、ESS製のDACチップを搭載し、Dirac社と共同で音質を最適化したオーディオ回路も搭載。横向き状態で左右にステレオスピーカーを内蔵し、3.5mmステレオ音声出力まで備えている。
ちなみに、横向き状態で上面の左右に超音波タッチセンサー、背面にもタッチセンサーを備えていて、設定で操作ボタンとして割り当てられる。モーションコントロールにも対応。さらに、別売の「AeroActive Cooler 5」を取り付けると、CPU部分をファンで冷却するだけでなく、2個の物理ボタンも備えている。スマホがまるでゲームコントローラーになったかのような操作性になり、なかなか気合いの入ったモデルだ。
ROG PHONE 5 ULTIMATE×ROG Cetra True Wirelessでプレイしたのは人気ゲームの「原神」。普段はiPad miniでプレイしているのだが、ROG PHONE 5 ULTIMATEだとグラフィックの美しさが改めてわかる。CPUやグラフィック能力が高いので移動中の動きもスムーズだし、確かにタッチ操作の反応がよく、ゲームがしやすい。
サウンドも上質なゲームなのだが、ROG Cetra True Wirelessで聴くとBGMは気持ちよく響くし、ゲームキャラのボイスもクリアで聴きやすい。原神のようなRPGでは音声の遅延はまったく気にならない。そのため、音声モードを「RPG」として包囲感のあるサウンドでプレイするのが気持ちいい。
スマホ×TWSイヤフォンでのプレイは実に軽快。筆者は年齢的に電車内や喫茶店など、人目のある場所でゲームに熱中するのははばかられるのだが、出先でちょっとヒマつぶしにゲームをしたくなってしまう。ANC機能があるので騒がしい場所でもゲームに集中できるだろう。
続いては、FPSの「CALL OF DUTY MOBILE」に挑戦。FPSはあまり得意ではなく、タッチ操作主体のプレイにも不安があってスマホでは敬遠していたが、ROG PHONE 5 ULTIMATEならば快適にプレイできそうと思って挑戦してみた。序盤のチュートリアルと初心者ランクでの集団戦を試してみたが、操作も快適でなかなか楽しい。武器の切り替えやカスタマイズ性も据え置きゲーム版とほぼ同様だし、グリグリと動くグラフィックも十分に美麗でしかもぬるぬる動く。
音の遅延に関してはゲームモードをOFFでもまったく気にならない。だが、試しにゲームモードをオンにしてプレイしてみると、銃を撃った時の銃撃音の鳴り方はピタリと合っている気がする。筆者レベルでは、プレイのスコアを左右するほどではないがゲームがしやすい感覚はある。
また、音声モードの「FPS」がなかなかよく出来ているので、ゲームモードOFFでプレイするのも悪くない。前後左右の空間感が出て敵のいる方向が把握しやすくなるし、音質的にも中低域を抑え気味にしているので、銃撃音が鳴り響いていても足音や声が混濁しにくくなり周囲の音を聴き取りやすいのだ。ゲームモードのON/OFFはプレイするゲームや好みで使い分けるといいだろう。
ちなみに、低遅延という意味では理想的な有線タイプのイヤフォンもROGブランドではラインナップされている。「ROG Cetra II」というモデルで、USB-Cでスマホなどと直接接続できる。低遅延もさることながら、音質的にも情報量が多く、細かな音がより聴き取りやすくなる。
搭載しているのはASUS Essenceドライバーで、チューニングなどは異なるものの同じユニットなので、音質も近いものがあり、こちらもクリアで聴き取りやすい音だ。また、有線タイプとしては珍しいANC機能付きというのもなかなか便利。格闘ゲームやリズムゲームが好きで、さらに低遅延を重視する人は、こちらを選ぶのも良さそうだ。
筆者は、ゲームは自室の集中できる環境で思いっきり没入したいと思う人なので、どこでも気軽にプレイできるスマホゲームはあまりハマらないようにしていたが、ROG Cetra True Wirelessでプレイしてみると、どこでもゲームに没入できるのはなかなか面白いと感じた。周囲の迷惑などに配慮する必要はあるが、スマホとTWSイヤフォンという軽快なスタイルで、じっくりとゲームに没入していると、据え置き機でのプレイとはまた違った楽しさがある。これは新しい発見だった。
もちろん、ROG Cetra True Wirelessはゲーム専用というわけではなく、音楽や映画にも適しているので、あらゆるコンテンツを幅広く楽しめるのも良い。普段はANCで快適に音楽などを楽しみながら、いざゲームをプレイとなれば低遅延モードで本格的なプレイもOK。それでいて、価格は約15,480円とリーズナブルなので、ゲーム&音楽好きな人になかなか魅力的ではないだろうか。

ROG、対戦ゲーム向け低遅延完全ワイヤレス。約1.5万円
2022年4月8日
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