【エンタメよもやま話】メタル・ゴッドが恐怖に怯えた同性愛の … – 産経ニュース

さて、今週は、エンタメの王道、ロック音楽に関するお話です。ヘヴィ・メタルという音楽ジャンルを象徴する英バンド「ジューダス・プリースト」。とりわけ、ボーカルのロブ・ハルフォード(69)は声域5オクターブといわれる音波のごときシャウトがメタル・サウンドの象徴とされ〝メタル・ゴッド〟と崇(あが)められています。
そんな彼の初の自伝「ロブ・ハルフォード回想録 メタル・ゴッドの告白~Confess~欲深き司祭(プリースト)が鋼鉄神になるまで」(翻訳・川村まゆみ、DU BOOKS、3135円)がロックファン以外の人々の間でも話題を集めています。ひと足先に昨年、発売された欧米でも大きな話題を集めたのですが、それは、彼の衝撃的な〝告白〟に注目が集まったからでした。
バンドは1974年にデビューし、4作目のアルバム「ステンド・クラス」(78年)で、緩急織り交ぜた劇的な楽曲展開と炸裂(さくれつ)するハイトーン・ボーカル、2人のリードギター奏者の激しい掛け合いという、現在まで続く〝様式美メタル〟のひな型を構築。同時に〝レザー&鋲(びょう)〟というメタル・ファッションも生み出しました。
80年代に入るとアルバム「復讐(ふくしゅう)の叫び」と「背徳の掟(おきて)」の爆発的なヒットで北米市場を席巻。傑作「ペインキラー」(90年)以降、紆余(うよ)曲折を経て、現在もロック界に確固たる地位を築いています。
本書では、そんなバンドを牽引(けんいん)してきた彼が、故郷・英バーミンガムの重工業地帯で過ごした日々からバンド結成の経緯、アルバムの制作過程の裏側など、ファンにとって興味深い事実が、時にユーモアに満ちた筆致で数多く記されています。
例えば、製鉄所の騒音と息が詰まりそうな煤煙(ばいえん)にまみれて過ごした少年時代を「あの音楽(ヘヴィ・メタル)が作り出されるずっと前から、俺は重金属(ヘヴィ・メタル)のにおいと味を知っていた…」とユニークな表現で述懐。
また、バンド側が当初、ロブに対し、クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーにあやかり〝ザ・クイーン〟という愛称を付けようと画策したり、アルバム「殺人機械」(78年)からのヒットシングル「テイク・オン・ザ・ワールド」が、クイーンの「伝説のチャンピオン」(77年)から着想を得たことなど、クイーンを手本にしていたことが明かされます。
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