次世代に刺さるラブソングから卒業ソングの定番まで。リアルな興味がわかる『10代トレンドランキング』(THE FIRST TIMES) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース


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掲載:THE FIRST TIMES
これまで当サイトではLINE MUSICの月間ランキングの状況を毎月解説してきましたが、今月から同じくLINE MUSICの『10代トレンドランキング』の動向を紹介することになりました。 【MV】1位になったTani Yuuki「W/X/Y」MV 元々、利用者の年齢層が他のストリーミングサービスより若く、SNSとの親和性が高いLINE MUSICですが、その特徴がより色濃く反映されているのが『10代トレンドランキング』です。エンターテインメントの動きに敏感な10代が何に反応しているのかに注目することで、次の時代を引っ張る顔ぶれが見えてくるのではないかと思います。 ■複数曲ランクインの面々は… 1位に輝いたのはTani Yuuki「W/X/Y」。1月の総合ランキングでは9位にランクインし、最近では地上波の音楽番組でも取り上げられることが増えてきた新世代のシンガーが若者の熱い支持を獲得しました。Tani Yuukiは7位に「愛言葉」も送り込んでおり、その人気が“一発屋”ではないことを示しつつあります。 いくつかの偶然重なって特定の楽曲がランキング上位に突如飛び込んでくることがあるのがストリーミングサービスの面白いところ。この傾向は10代に絞ったランキングでも変わりません。いっぽうで、そういった特徴のある場だからこそ、複数曲をランクインさせるアーティストは真の人気を持った存在であるとも言えます。最初のヒット曲を起点に、他のカタログにも素晴らしい曲があると伝わり、数珠繋ぎ的にそのアーティストの視聴回数が増えていく。そんなリスナーの行動が想像できます。 今回のランキングの上位50位を見た場合、Tani Yuukiのように2曲以上の楽曲をランクインさせているアーティストはSaucy Dog(5曲)、優里(4曲)、King Gnu(3曲)、Vaundy(3曲)、BTS(2曲)。このあたりの名前が、今の時代のリアルな人気アーティストと呼べるのかもしれません。 特に注目したいのは、50位以内に5曲、つまりランキングの1割を1組で占めているSaucy Dog。4位の「シンデレラボーイ」は完全にロングヒットの軌道に乗り、その他にも最新曲の「魔法にかけられて」(18位)から2017年リリースの「いつか」(23位)まで、新旧問わず彼らの楽曲が聴きまくられていることがよくわかります。耳に残るハイトーンボイスとキャッチーなメロディ、そして切なさを閉じ込めた歌詞の組み合わせはいつの時代も強いです。 ■レミオロメン、鈴木鈴木:季節とリンクするランキングの動き 新譜から旧譜まで区別なくランキングが形成されるところもストリーミングサービスならでは。今回20位にレミオロメン「3月9日」がランクインしているのはそんな特徴をわかりやすく表している動きのように思います。2004年にリリースされた同曲は、今では春先の日本におけるクラシックナンバーとなりました。元々は友人の結婚を祝うために作られた楽曲が今では卒業式の定番となっているというのも、歴史が書き換えられていくプロセスをリアルタイムで体験しているようで不思議な気持ちになります。 若い世代にとって卒業式というのは非常に重要かつエモーショナルな出来事ですが、そこにフォーカスした「春空」を22位にランクインさせたのが兄弟ユニットの鈴木鈴木。「春空」はアコースティックギターやピアノを基調にふたりのハーモニーが乗るJ-POPの王道とも言うべき楽曲で、高校での恋愛・友人模様を描いたMVもグッときます。 ■ロクデナシ、ヒグチアイ:壮大さこそ至高 28位にランクインしたのが女性ボーカリストのにんじんによるプロジェクト、ロクデナシの「ただ声一つ」。海外でも話題になるなど大きな反響を呼んでいるこの曲は、ピアノ主体のシンプルなトラックが情感のある歌声と組み合わさることでダイナミックな印象に変わっていくユニークなナンバーです。作詞作曲を手がけたのはボカロPのMIMI。“ボカロP×ボーカリスト”という組み合わせも今ではすっかり定着した感があります。 シンプルなトラックでドラマチックな雰囲気を醸し出す「ただ声一つ」に対して、33位のヒグチアイ「悪魔の子」は豪華なストリングスや力強い打楽器など構成そのもので劇的な展開を作り出している楽曲。アニメ『進撃の巨人』のエンディング曲として支持を集めていますが、作品のムードとも絶妙にマッチしています。 最近SNSでバズる楽曲を見ていると比較的シンプルな弾き語りのようなものが多いなと感じることもあるのですが、いっぽうで壮大さのある「ただ声一つ」や「悪魔の子」がよく聴かれているというのもなかなか興味深いです。どちらも“エモい”という点で共通項がある、という解釈なのかもしれません。 以上、3月のLINE MUSIC『10代トレンドランキング』についてお届けしました。来月もどんな動きがあるか楽しみです! TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター) 【2022年3月 LINE MUSIC 10代トレンドランキング】 01.「W/X/Y」Tani Yuuki 02.「うるうびと」RADWIMPS 03.「カメレオン」King Gnu 04.「シンデレラボーイ」Saucy Dog 05.「残響散歌」Aimer 06.「なんでもないよ、」マカロニえんぴつ 07.「愛言葉」Tani Yuuki 08.「スパークル」幾田りら 09.「ベテルギウス」優里 10.「僕らまた」SG 11.「DARARI」TREASURE 12.「レオ」優里 13.「Tie Me Down」Gryffin, Elley Duhe 14.「恋風邪にのせて」Vaundy 15.「WA DA DA」Kep1er 16.「バニラ」きゃない 17.「Bye-Good-Bye」BE:FIRST 18.「魔法にかけられて」Saucy Dog 19.「逆夢」King Gnu 20.「3月9日」レミオロメン 21.「ニュー・マイ・ノーマル」Mrs. GREEN APPLE 22.「春空」鈴木鈴木 23.「いつか」Saucy Dog 24.「ドライフラワー」優里 25.「心という名の不可解」Ado 26.「ハルカ」YOASOBI 27.「結」Saucy Dog 28.「ただ声一つ」ロクデナシ 29.「O.O」NMIXX 30.「水平線」back number 31.「YOKAZE」変態紳士クラブ 32.「踊り子」Vaundy 33.「悪魔の子」ヒグチアイ 34.「一途」King Gnu 35.「のびしろ」Creepy Nuts 36.「シャッター」優里 37.「あぁ、もう。」Saucy Dog 38.「Always」ENHYPEN 39.「Permission to Dance」BTS 40.「I’ll be by your side」平井 大 41.「Like」BTS 42.「CITRUS」Da-iCE 43.「なぁ」YOAKE 44.「Cinema (feat. Memento Mori & 武蔵)」O.A.KLAY 45.「ハート」あいみょん 46.「神っぽいな」ピノキオピー 47.「タイミング ~Timing~」Klang Ruler 48.「WITHOUT YOU [feat. ? OF YG NEW GIRL GROUP] 」G-DRAGON (from BIGBANG) 49.「STAY」The Kid LAROI & Justin Bieber 50.「裸の勇者」Vaundy 51.「桜が降る夜は」あいみょん 52.「Butter」BTS 53.「ロマンスの神様」広瀬 香美 54.「ミライチズ」夜のひと笑い 55.「沈丁花」DISH// 56.「MANIAC」Stray Kids 57.「Cry Baby」Official髭男dism 58.「群青」YOASOBI 59.「Life Is Still Going On」NCT DREAM 60.「GingaMingaYo (the strange world)」Billlie 61.「願いごと」平井 大 62.「怪獣の花唄」Vaundy 63.「勿忘」Awesome City Club 64.「ばかまじめ」Creepy Nuts & Ayase & 幾田りら 65.「正解 (18FES ver.)」RADWIMPS 66.「夜撫でるメノウ」Ayase 67.「Crayon」ZOT on the WAVE & Fuji Taito 68.「きらり」藤井 風 69.「チェリー」スピッツ 70.「GILA GILA (feat. JP THE WAVY, YZERR)」Awich 71.「常緑」大橋ちっぽけ 72.「High School Dropout」DADA 73.「Stand by me, Stand by you.」平井 大 74.「2022」虎韻 75.「Dragon Night」SEKAI NO OWARI 76.「虹」菅田将暉 77.「SCIENTIST -Japanese ver.-」TWICE 78.「今更だって僕は言うかな」Saucy Dog 79.「Shape of You」Ed Sheeran 80.「恋人ごっこ」マカロニえんぴつ 81.「栄光の架橋」ゆず 82.「JIKJIN」TREASURE 83.「Dynamite」BTS 84.「ELEVEN」Ive 85.「飛べるから」JO1 86.「春泥棒」ヨルシカ 87.「First Love feat.natsumi [feat. natsumi]」VILLSHANA 88.「Wherever you are」ONE OK ROCK 89.「napori」Vaundy 90.「Polaroid Love」ENHYPEN 91.「05410-(ん)」RADWIMPS 92.「夜空」音田 雅則 93.「POP SONG」米津玄師 94.「魔法の絨毯」川崎鷹也 95.「点描の唄 (feat. 井上苑子)」Mrs. GREEN APPLE 96.「ブルーベリー・ナイツ」マカロニえんぴつ 97.「花火」ちゃんみな 98.「Y (Please Tell Me Why)」Freestyle 99.「春を告げる」yama 100.「SMILEY (Feat. BIBI)」Yena
THE FIRST TIMES編集部
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