あたらよ『極夜において月は語らず』ひとみの繊細で芯のある声と切ない歌詞、邦ロック好きに刺さる変則アレンジが特徴的な〈悲しみをたべて育つバンド〉の初アルバム – Mikiki

〈悲しみをたべて育つバンド〉のキャッチフレーズ通り、失恋や別離を題材にした楽曲を発表しては、YouTubeなどで10代を中心に大きなバズを生んでいる4ピースの初アルバム。元シンガー・ソングライターですべての詞曲を手掛けるヴォーカル/ギター、ひとみの繊細だけど芯のある声と痛々しいまでに切ない歌詞が特徴的で、代表曲“10月無口な君を忘れる”やバラード“嘘つき”ではその良さが最大限に引き出されている。一方で“極夜”や“祥月”の突き刺すようなギターや変則的なアレンジは邦ロック好きにも刺さるもので、女性SSW好きとバンド・サウンド好きの両方にハマるポイントがある4ピースというのは、近年ではあまりいなかったかも。悲しみを食べ尽くして、じゃあ今後はどう育っていくのか気になるところ。

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