宇多田ヒカル、ylang ylang、カジヒデキ、ヒグチアイ……Mikiki編集部員が選ぶ今週の邦楽4曲 – Mikiki

Mikiki編集部員が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。連載100回を超え、4人が1曲を厳選し計4曲を掲載してまいります。 *Mikiki編集部
★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧
 
【天野龍太郎】
宇多田ヒカル “君に夢中”

なんと“One Last Kiss”に続いてA. G.クック(A. G. Cook)がプロデューサーとして参加。ヒッキー節のポップさとA. G.クックのエッジが見事な均衡で調和しています。配信リンクはこちら
 
【鈴木英之介】
ylang ylang “Contrast”
都内近郊を中心に活動するシンガーソングライターの新曲。アンビエント的な音響を数秒間だけ垣間見せた後、サイケで気だるい歌世界をゆっくりと押し広げていく。ビートルズ“Come Together”でのポール・マッカートニーのプレイを彷彿させるメロディアスなベースと、妖しげなギターアルペジオが全体を引っ張っていくアレンジは、シンプルながら非常にクールで、酩酊感に満ちている。また曲構成も巧みで、途中1分30秒あたりから、アンビエント的な音響が再び顔を覗かせ、それが歌と重なり合う展開には思わずゾクッときてしまう。配信リンクはこちら
 
【田中亮太】
カジヒデキ “クレールの膝”
カジさんのクリスマスソング2021年版。堀江博久さんとKONCOSのふたりという盟友たちをバックに駆け抜ける、最高のギターポップではないでしょうか。ウキウキ、ドキドキ、ソワソワ、待ちきれない心をドタバタと表しつくしたアンサンブルに、太一くんのドラムって最高だなーとあらためて思わされました。54歳になってもクリスマスに憧れるカジさんに、僕はいつも憧れています。
 
【酒井優考】
ヒグチアイ “やめるなら今”
別に仕事をやめたいとか音楽業界をやめたいとかそういう意味ではなくて、どっちかというと〈人生やめて~〉〈人間やめて~〉みたいなふうに思ってた時に、とある方から〈この曲で自分を連想した〉と連絡をいただきました。
ヒグチアイさんはすでにご存知の方も多いと思いますけど、ピアノ弾き語りのシンガーソングライターで、今の時代に性別がどうこう言うのはあれかもしれないけど、でもあえて言うならば〈女性だからこそ〉書ける・歌えるような歌を多く作っていらっしゃいます。今作は、そんな彼女が〈働く女性〉をテーマに、9月から3か月連続で配信リリースしているシングルの3曲目で、でも、今までのことと矛盾するようだけど、女性でなくても、働いてなくても、きっと誰しも響くところがある曲だと思います。みんな一度は考えことのある〈もうやめよっかな〉。その〈もうやめよっかな〉って考えることを〈やめるなら今〉っていう、〈反対の反対は賛成なのだ!〉みたいな超ひねくれ応援ソングです。
でも、ヒグチさんよりさらに一回り捻じれてる超々ひねくれ野郎から言わせてもらえば、もしかしたら、この曲のように〈続けろ 続けろ〉って無理して頑張り続けることすら〈やめるなら今〉かもしれない。きっと、やめる勇気も、やめない勇気も、やめるのをやめる勇気も、やめないのをやめる勇気も、くれる曲だと思います(ゲシュタルト崩壊……)。

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