【[Alexandros] インタビュー】ロックなアルバムになるだろうという予感があった(OKMusic) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース


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L→R リアド偉武(Dr)、磯部寛之(Ba&Cho)、川上洋平(Vo&Gu)、白井眞輝(Gu)
前作から4年振りとなるアルバム『But wait. Cats?』は、独自のエモーションを湛えたロックチューンやエレクトロニックなナンバー、洗練されたポップスなどが幅広さを見せつつ、どれもが上質なのは実に見事。非常に完成度の高い同作が多くのリスナーを魅了することは確実と言える。 [Alexandros] インタビューのその他の写真
──『But wait. Cats?』の制作に入る前はどんなことを考えていましたか? 川上:この一年くらい、みんなでスタジオに入ってセッションライクに音を鳴らすことにすごく楽しさを感じていたので、それを活かしたアルバムを作りたいと思っていました。だから、ロックなアルバムになるだろうという予感がありましたね。 ──独自のロックテイストを提示すると同時に、音楽的な振り幅の広さも見せているのは自然な結果だったのでしょうか? 川上:行き当たりばったりに近い感じでしたからね。いわゆる一曲入魂スタイルだったんですよ。アルバムのバランスを考えて曲を作っていくんじゃなくて、その曲を一番いいと思えるかたちに仕上げるということを繰り返していったので。曲を詰める作業に飽きて、次はこういう曲にしようと決めてから取りかかることもあったけど、基本的には何も決めずに曲を作っていきました。 ──いろいろな音楽を楽しめるメンバーが揃っていることを改めて感じます。では、収録曲の中でメンバーそれぞれ、特に気に入っている曲やオススメの曲などを教えていただけますか。 リアド:強いて一曲を挙げるとしたら「Rock The World」になりますね。結構激しい曲で演奏的に音数が多いけど、そこでヴォーカルが流れるように気持ち良く歌っているというコントラストが好きなんです。オリジナリティーがすごくあって、いいところに持っていけたと思いますね。 川上:「Rock The World」は違う曲を作っていたら、その合間に出てきたんです。だから、遊びくらいの感じで作り始めた曲だった。“このコード、いいな”とか思いながら入っていって、メロディーを乗せたらいい感じになって、みんなに“この曲、良くない?”と訊いたら“いいね!”って返ってきて。でも、本筋のほうの曲があるから置いておくことにしたんですけど、本筋のほうがどんどん煮詰まってきてしまって、こっちが良く思えてきたんですよ。で、こっちをやってみようと取りかかっていたら、楽しくなって、そのまま完成させました。 ──最初から力を持った曲だったんですね。「Rock The World」は“自分らしくあれ”というメッセージを繊細な表現で伝えている歌詞も印象的です。 川上:歌詞はサビのメロディーを歌った瞬間に出てきた言葉が“泣きたく”だったので、それでいくしかねぇなと思って、そこからイメージを広げていきました。なので、そういうことを書こうと思ったわけじゃないんですよ、残念ながら(笑)。 ──残念ではないですよ(笑)。「Rock The World」はタイアップ曲なので曲調や歌詞などのリクエストがあって、それに沿って作ったのかなという気がしましたが、総て自分たちの中から出てきたんですね。 川上:そうです。自分たちは好き勝手にやっていて、そうやってできたものがタイアップ曲になっているんです。「Rock The World」に限らず他のタイアップ曲も同じで、相手側の要望に応えて作るということはしていません。 磯部:だから、タイアップ曲も全部好きだし、胸を張って自分たちの曲だと言えますね。 ──流石です! では、磯部さんの収録曲の中での推しは? 磯部:僕が『But wait. Cats?』の中で一番気に入っているのは「awkward」ですね。[Alexandros]の曲はそれぞれ良さがあって、奇をてらったようなアレンジの曲もあるけど、僕はどの曲も骨になるメロディーがすごく好きなんですよ。いろんな曲をやっても破綻しないのはメロディーの強さが要因じゃないかなという気がする。「awkward」もメロディーが良くて、さらに骨が骨のまま引っ張っていっている曲というところが好きですね。あと、今回はゲイブ•ワックスというアメリカのプロデューサーに約一週間来てもらって、全部で4曲プロデュースしてもらったんですけど、その人の味もすごくいい感じで活きた曲だと思います。 川上:「awkward」は曲の始まりとかに出てくる♪テュッテュッ・テュール・テュッテュー~というフレーズが最初にあったのかな? “こういう感じの曲はいいな”と思ったんですよね。今回は“こうだ!”みたいなはっきりとしたものは書きたくなくて、もっと朧げな、ぼんやりとしたものを曲にしたいし、言葉にしたいと思っていたんです。そういう中で“awkward”という言葉が浮かんできて、いい言葉だと思ったので、そこからアレンジや歌詞を導いていきました。 ──他のメンバーの方の印象深い曲は? 白井:僕の中で特に印象が強いのは「we are still kids & stray cats」ですね。最初はアコースティックな曲だったので、今作で言うと「空と青」みたいな方向で詰めていくんだろうなと思っていたら、全然違う方向に進んでいったんですよ。その進んでいく過程がすごく面白かったし、最終的に想像を超えるようなものになって。ただの4つ打ちの無機質な電子サウンドではなくて肉体的というか、ちゃんと体温を感じるものになったし、いいトリップ感もあって、この曲はすごく好きです。 川上:「we are still kids & stray cats」は本当に最初はアコースティックな感じで、サビしかなかったんですよ。どうして打ち込みっぽい方向になっていったのかは覚えていない…いつの間にかそうなっていて、確かこの曲は一日でできたんです。作りながら録っていて、“あっ、できた”っていう(笑)。2日目に微調整して、今のかたちになりました。 ──それはすごい! リアドさんは以前からドラムを打ち込むという手法はやられていましたよね。 リアド:やっていましたけど、「we are still kids & stray cats」とか「どーでもいいから」のドラムは打ち込みではないんですよ。エレドラのパッドを叩いている。パソコン上で作ったんじゃなくて、みんなでスタジオで音を鳴らしながら作ったんです。 ──えっ!? そうなんですか? 川上:全部アナログです。しかも、「we are still kids & stray cats」の“ウニャ~ン”とか“ビシュッ!”というような音もアナログシンセだし(笑)。トラックを流しながら、僕が手でツマミを動かすという(笑)。The Chemical Brothersと同じ作り方をしました。 磯部:「we are still kids & stray cats」はシンセベースだけど打ち込みではなくて、鍵盤を手弾きしました。サビで鳴っていたり、間奏でシンベとユニゾンしたりしているのが生のエレキベースです。だから、どの曲も最後の最後まで肉体的ではあるんですよ。 リアド:ドラムも打ち込みではないので、揺れも活かされていて。だから、味があるんじゃないかな? レコーディングスタジオでみんなで音を鳴らしながら作った曲だから、そういうものになりましたね。 ──では、川上さんのオススメは? 川上:僕は一曲を挙げるとしたら「Baby's Alright」ですね。僕らしさが一番出たと思います。 ──「Baby's Alright」はオールドロックのテイストと現代の音楽に相応しいスピード感やキャッチーなメロディーなどが折り重なって、独自の魅力を放っていますね。 川上:僕らはみんなLed Zeppelinやジミ•ヘンドリックスとかも大好きだけど、それをそのままやるんじゃなくて、そういう匂いを活かした上で今までになかったものを作りたいという気持ちがあるんです。「Aleatoric」にしても、「Baby's Alright」にしても、そういうところを意識して作った気がしますね。 ──「Baby's Alright」は“世の中がどうあれ自分であり続けたい”という強いテーマを少しシニカルな雰囲気で歌っていることも最高です。『But wait. Cats?』はみなさんが挙げてくださった曲以外にも良い曲が揃っていますし、春を思わせる「空と青」なども[Alexandros]の幅広さを示しています。 川上:「空と青」は家入レオさんが歌うドラマの曲を作るという話をいただいて、もう好き勝手に作った曲です。作曲時間が最速ということで言うと、この曲かもしれない。確か一時間で作りましたね(笑)。そんなことは滅多にないけど、「空と青」は本当に早かったです。あと、北川悦吏子さんが歌詞を担当することになったんですけど、もともと「空と青」は若干社会性のある歌詞を書いていたんですよね。コロナ禍が起こったことで、僕の周りのバンドマンで自殺してしまった人がいたり…役者さんもそうだし。そういう状況になって、久しぶりに“あぁ…”という感じになってしまい、いろんな人の自死に対する自分の素直な回答として“ムカつくことはあるけど、生きていこうかな”という歌詞を書いたんです。最終的にドラマに寄り添うものにするということで変わってしまったけど、最初に書いた歌詞を汲んだメロディーやアレンジだったりするんですよ。だから、僕らがこの曲に込めた想いは、きっと伝わるんじゃないかと思いますね。
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