GLAY『Only One,Only You』インタビュー・JIRO編「今のGLAYは何をやってもいい」 | Special – Billboard JAPAN

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 バンドとしての表現の深みと突き抜けた高揚感の両方が詰まったニューシングル「Only One,Only You」をリリースするGLAY。そのインタビューの前編として、今回はJIROに話を聞いた。

 JIROはベーシストとして優れたプレイヤーで、瞬発力の高い演奏を聴かせることも多いが、その一方でGLAYにおいてはバンドをやや俯瞰して見つめる立場の人でもある。それはつねにメンバーと自分の意見を交わす姿勢や、あるいは毎回のライブのセットリストの骨組みを考える役割を担っていることからもわかってもらえるだろう。言わば情熱と冷静さがつねに同居しているような人なのだが、今回の取材はそのバランスの現在形もうかがえる、興味深いものになったと思う。

 パンクな部分を内側に持ちながら、変化していこうとしている自分に自然に向き合っているJIRO。相変わらず人なつこい笑顔を見せながら語る彼は、とてもカッコいい歳の取り方をしているように感じた。 (Interview & Text:青木優 / Photo:辰巳隆二)

■「Only One,Only You」HISASHIインタビューはこちらから

習得すべきはもっとシンプルなところだった

JIRO:いつもありがとうございます。いろいろ書いていただいてたみたいで。

――こちらこそ、ありがとうございます。そうです、去年TAKUROさんにインタビューしたり(TAKUROが語るGLAYニューシングル「BAD APPLE」のバックグラウンドにあるもの)、アルバム『FREEDOM ONLY』のツアーとこの夏のファンクラブ25周年記念ツアーをレポートしたり(ここにあるのはきっと“愛” GLAY、ファンクラブ発足25周年を記念したアリーナツアー完遂)と、GLAYの動向を追ってきました。こうしたバンドの動き以外のところで、最近JIROくんはどんなふうに過ごしていましたか?

JIRO:僕は(『FREEDOM ONLY』の)ツアーが終わってから、ぼちぼちデモテープを作ろうかなと思って、新しいドラムマシンを買ったんですよ。AKAIのドラムサンプラーを習得しようと思って、YouTubeで動画見て、いろいろ一から覚えようとしてたんです。独学で。そうしてたらおすすめにベースの動画が入ってきたりして……「弾いてみた」動画とか、いっぱいあるじゃないですか。海外のとか。それで「どれどれ弾いてみようかな」みたいな感じになって(笑)、そういうのをやってたら「ロック系以外のベースが面白いな」と思うようになって。それをひたすらコピーしてましたね。1日8時間とか、毎日弾いていて。

――8時間って、すごいのめり込みようですね。たとえばどういうものなんですか?

JIRO:それこそモータウン系から始まって、ディスコ・ミュージックみたいなものにもハマって。で、その中で、日本人でスタジオ・ミュージシャンをやられてる多田尚人さんという方にたどり着いたんです。やっぱりモータウンとかブラック・ミュージックに影響を受けてる人なんですが、その人がさまざまなベースの解説をしていて、その曲を弾いたりしてながら「俺、50代はこういうベース弾いてみたいな」と思ったんですね。それで見よう見まねで練習してたら、やっぱりロックとは違うスタイルのベースなんですよ。何て言うのかな……今までのGLAYのJIROのスタイルだと、ドーン!と弾いて、イェーッ!みたいな感じってあったと思うんですけど。

――(笑)。そうですね。それがあなたの魅力ですから。

JIRO:(笑)。でも、そうじゃなくて、影で黙々と支えるという、本来ベーシストにあるべき感じがすごくカッコいいなあと思ったんです。

――つまりバンドのグルーヴを担い、支える役目ですね。

JIRO:はい。どっちかというと、8ビートより16ビートみたいな感じで。で、その多田さんに、影ながらすごい影響受けてて……そのうちに「ちょっと会ってみようかな」と思ったんですね。それで連絡先をマネージャーに聞いてもらって、実際に会って、一緒にご飯食べて、いろいろ話聞いたりして。そうすれば自分がわからないことを直接聞いたりできるし、今もLINEでいろいろ、「この曲カッコいいよね」みたいな情報交換とかしてるんですよ。そうやって、自分なりに「ちょっと新しい扉が開いたかな」みたいなところがあって。なので、何をやってたかと言われたら、ベースばっかり弾いてた、っていうことなんです(笑)。


Photo:辰巳隆二

――そうなんですね。で、そのきっかけは曲作りからだったと。

JIRO:そうです。で、そのAKAIのドラムサンプラーは、今は埃かぶってて、機材部屋の床に転がってます(笑)。習得すべきところはそこじゃなかったと。もっとシンプルなところでしたね。

――それだけのテクニックのベーシストと直接会えれば、それは影響を受けますよね。では今作ろうとしている曲も、そうした傾向になってきてるわけですか?

JIRO:うん、そうですね。TAKUROに「そういった出会いがあったんだよね」「最近こんな音楽にハマってるんだよね」ということを話してたら、「じゃあJIRO、そういう曲を作ってきて」って言われて。リズムで曲が進行していくようなものですね。で、そういう課題をもらったので……俺はTHE PREDATORS(※JIROがthe pillowsの山中さわお、ELLEGARDEN・Scars Boroughの高橋宏貴と共に組んでいるバンド)みたいなパンク・ロック的な曲の作り方が得意だったんですけど、今はそうじゃない感じのほうに向いてます。「BPMは落ち着いてるんだけど盛り上がる曲ってどうやったら作ればいいのかな?」というのを自分なりに考えながら作ってる最中ですね。

――それができたら今までのGLAYにないようなテイストになりそうですね。

JIRO:まあGLAYが演奏すればGLAYになると思うんですけど(笑)。ただ、自分での中の作曲方法としては、今までの手癖で作っていないものも面白いかな、という。今そこですごく悪戦苦闘はしてるんですけど、その作業はじっくりやってみたいなと思ってます。時間をかける余裕はあるので。

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    ファンクラブツアーの選曲の意図は
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「My Private “Jealousy”」「ゆるぎない者達」
ファンクラブツアーの選曲の意図は

――ゆくゆく、それが耳にすることができることを期待していますね。では今年は、さっき話した『FREEDOM ONLY』のツアーが2月に終わり、そして夏にまたツアーがあったんですが、そのライブの日々はどうでした?

JIRO:そうですね……コロナ禍だったんで、『FREEDOM ONLY』ツアーが始まった頃は人数制限があったんですよ。

――そうですね。お客さんを半分だけ入れながらでした。

JIRO:で、年が明けてからは「人数制限がなくなるぞ」となって順調にスタートしたと思ったら、今度はTAKUROがコロナになって、公演が飛んでしまったりして。それと、ファンの方からの手紙とか読んでも、「行きたいけど、仕事の関係上責任ある立場なので行けないです」という人たちの意見も聞いてたので……「やれることのありがたさ」みたいなものは今まで以上に感じたかもしれないですね。


Photo:辰巳隆二

――生の場で会えることが難しくなったぶん、ということですね。

JIRO:はい。あと、つねに「自分もいつかかってもおかしくないかもな」と思いながらやってました。ただコロナって、自分が頑張っていても、かかる時にはかかるとは思ってましたけどね。たぶん抱え込むと、すごい落ちちゃうと思うので。

――そうですね。いくら気を配っていても、不可抗力の側面も大きいですから。抱え込みすぎると、しんどいですよね。しかも、誰のせいでもないという難しさもあって。

JIRO:はい。TAKUROがかかった時に、やっぱり本人もちょっと落ち込んでたけど、「いや、べつにTAKUROが悪いわけじゃないよ」と思ってたし。まあ「自分がかかったらどういう気持ちになるのかな」って想像してはドキドキしてましたけど……だから無事に1本1本迎えられることができて良かったです。朝目覚めた瞬間に体調が通常通りだったら、安心していましたね。

――7月のファンクラブツアーの時も、状況はちょっと変わっていましたけど。そこはかとない緊張感はありつつでしたしね。

JIRO:そう、「とりあえず無事に終わってくれ」って。「そのあとはオフだから、いつかかっても構いませんから」という感じでした。

――そのファンクラブのツアーはどうでした? 今回は3か所での公演になりましたが。

JIRO:ファンクラブツアーはひさびさの演奏曲があって面白かったのと、その前にめちゃくちゃベースに向き合ってたので……演奏してて、細かい部分での精度が高かったと思います。個人的な感覚では。いつもだったら勢いで見逃してるところとか、パフォーマンスを派手にすることで「この曲はテンション的に上げてくことが正解なんだ」と思ってた曲とか、いろいろあったんですけど。でも今回はそうじゃない、演奏の細部までも楽しむところに行けたので。だから僕以外の3人のメンバーはステージ上いろいろ、あっち行ったりこっち行ったりしてたんですけど、わりと僕は永井さん(※ドラムスのTOSHIこと永井利光)のそばでちゃんと演奏に徹してました。ムリにやってたんじゃなくて、それが楽しかったという。

――そうでした、あなたはほとんど動いていなかったですね。演奏は定位置で。

JIRO:はい。そこでベース弾いてて、自分の中では今まで見過ごしてた、見逃していた細部まで配慮しながら弾けたのが面白かったです。


Photo:辰巳隆二

――それから今回のツアーでは各メンバーがやりたい曲をセットリストに入れたとのことで、あなたは「My Private “Jealousy”」と「ゆるぎない者達」をリクエストしたそうですね。この2曲にはどんな思いがあったんですか?

JIRO:「ゆるぎない者達」は、TAKUROのデモテープを聴いた瞬間からすごく好きな曲だったんです。僕、ミディアム曲のベースラインをつけるのがわりと苦手だったんですけど、この曲に関してはパッと出てきたので、そのぐらいインパクトがあったんですね。ただ、【GLAY DOME TOUR 2001-2002“ ONE LOVE”】の頃以降、全然演奏されてなかったんです。で、ふだんセットリストを組んでく時に、僕がある程度叩き台を組むんですけど、このあたりのミディアムバラードは層が厚いので「今やるべきではないな」と思いながら、ここまで来た感じでした。で、今回はメンバーそれぞれが選曲していいということになったので、真っ先にこの曲を入れましたね。

――何年も心のどこかにはあったのが、ここで再登場したわけですね。「My Private “Jealousy”」のほうはもうちょっと聴きなじみがある曲ですが。

JIRO:そうですね。これは僕が大好きな1曲というよりは、GLAYが演奏したのを俯瞰で見た時にカッコいいんじゃないかなと思って。セットリストを考えててパッと浮かんだ曲だったので、その直感を大事にしたいなと思って選びました。

――いつも以上にファンとの関係性が大事にされていたライブだったと思いますが、そこはいかがでしたか?

JIRO:……うーんと、実は最初の大阪初日は、ミディアム曲も多いので、集中するあまり、客席を見る余裕もなかったんですよ。で、今までのライブと違って歓声もないんですよね。歓声でだいたいわかるんです、「うわ、この曲、超喜んでくれてるな!」とか。でも拍手しかないので、そのリアクションをどう捉えていいのかわからなくて、不安だったんです。でも初日公演の観客からのアンケートを見たら「どれもこれも聴きたい曲ばかりだった」って喜んでくれたという意見が多かったので、そこでやっと安心しましたね(笑)。

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今のGLAYはほんとに何やってもいいんじゃないかなと思ってる

――それがわかって、よりいいライブになっていったわけですね。で、その中で今回のシングルからの曲も演奏されていましたが、これらの楽曲はいつぐらいから作っていたんですか? まあ「GALAXY」は冬のライブで演奏されていましたが。

JIRO:あ、そうですね。「GALAXY」はFREEDOM ONLYのツアー中に作ってました。12月に作ったんですよ……そうだ、「WOWOWから(テニス番組の)テーマソングをGLAYにお願いしたい」という話が来たので、急遽作ったんだ。で、この原曲を聴いた時にTERUが「80KIDZのアレンジとかどうだろう? ハマりそうな気がするんだけど」って言ってて、それで80KIDZにお願いしたところ、快く受けてくれたので。かなりの突貫作業で作りましたね。で、僕も80KIDZ は昔から好きで聴いてはいたんですけど、80KIDZとロック・バンドの組み合わせって想像つかなくて、最初は「どうなんだろうな」と思ったんですけど。80KIDZが最初に上げてきてくれたアレンジがむちゃくちゃ良かったんです……思い出した! そこでTERUのそういった突飛な発想ってアーティストっぽいなぁと思ったんですね。だから、僕は想像力が止まってたんですよ。80KIDZは好きなんだけど、GLAYの楽曲と、とくにこういうガッチリしたロック系には合うわけがないと思ってた。でも見事にライブのオープニングを飾るぐらい名刺がわりの1曲になったと思うので……そういった発想って大事だなぁと思いましたね。

――ライブ映えもする、カッコいい曲ですからね。それ以外の曲を作ったのは、この春以降とかですか?

JIRO:そうですね、全曲オンラインでプリプロしてました。「WE♡LOVE HAPPY SWING」はTAKUROがデモテープ作って、HISASHIが大枠のアレンジをして、そこから各々が音を入れてって作った感じです。「クロムノワール」と「Only One,Only You」は亀田さん(※プロデューサー・亀田誠治)のチームがだいたいのアレンジを考えて、そこにベースラインを入れていく作業でしたね。最近そういった手法の曲も多いので、とくに戸惑うことなく。

――「Only One,Only You」と「クロムノワール」はどちらも聴かせる曲なので、亀田さんが深入りして作られているのは納得しますね。

JIRO:そうですね。「クロムノワール」とかはGLAYが自力だけでは絶対に作れない曲ですね。

GLAY「Only One,Only You」

――去年の半ばぐらいからライブをしながら制作も進めつつというサイクルが戻ってきたようですね。もっとも昔はこれが当たり前だったわけですが、今の感じはどうですか?

JIRO:今はレコーディングがライブとライブの間にあったとしても、かなり時間が取らせてもらえています。たぶんスタッフの人たちも新曲を作る時に、俺がどのぐらいベースのアレンジに時間が欲しいのかを把握してくれてると思うので、そんなにストレスなくやらせてもらえてますね。

――そういった日々の中で、最初に聞いたベーシストとしての探求もしているわけですね。今はミュージシャン、プレイヤーとして、次の段階に行こうとしてるのではと感じますね。

JIRO:そうですね。でも、そこに対しては焦ってないです。やっぱりブラック・ミュージック的な、モータウン的なところでは、それこそ1年生みたいなところはあるので(笑)。同じベースでもアプローチが全然違うので、そこはのんびり、時間かけてやっていって。そこで、何だったらGLAYに反映させていけたらな、と。

――きっと年齢を重ねて、いろいろな音楽の味わい方を知ったから、その広がりがプレイにも反映されようとしてるんじゃないですか?

JIRO:そうですよね。なので逆に今、ロック聴かない期です。

――ああー、そうなんですね。どんな音楽を聴いてますか?

JIRO:最近一番聴いてるのはリゾですね。あとはドージャ・キャットとか、あのへんです。ああいう人たちのベースってほんとにシンプルなんですよ。ドンドン!って感じで。でも歌でリズムを作っていったりしているし、あと、音像的にはかなりシンプルなんですけど、1個1個の音がすごく派手だったりするので、アレンジの勉強になるなぁと思って。そういうのも面白いなと思って聴いてます。

リゾ「アバウト・ダム・タイム」

――まさにこの時代の、新しいR&Bですね。いいですね、そういう感覚がもしGLAYに導入されたら、音楽的な要素として大きなものになりそうで。

JIRO:はい。なので「これはGLAYには合わないだろうな」という発想じゃなく、さっき話したように、TERUの「80KIDZとやったらどうかな」というのはかなりアーティスティックな発言だったと思うので。そのへんのリズム音楽みたいなのって、GLAYのメンバーに通ってる人があまりいないので、そのへんを追求してみるのも面白いかなって思います。

――なるほど、そうですね。それに途中で話もあったけど、GLAYぐらいのスケールでさまざまな音楽を取り入れてるバンドなら、そうした新しいものもGLAY印になるでしょうから。

JIRO:そうですね。あと亀田さんもいるから、何やってもいいと思うし。それこそ、若い頃にこだわってたみたいな「これはロックだ」「あれはロックじゃない」という歳でもないので(笑)。そういった意味で言うと、ほんとに何やってもいいんじゃないかなと思ってます。

――わかりました。では最後に、この2年半以上、コロナ禍を経験して大変だったと思いますが、音楽についてとくに強く思ったこと、感じたことを、どんなことでもいいので教えてください。

JIRO:そうですね……コロナの1年目も2年目も、「時間もできたし、そこで新しいことを自分の中に取り入れてみよう」と思ったんですけど、結局戻るところはベースだったというのはあるので(笑)。で、今回、自分の課題みたいなのを挙げて、そこで習得しようと思って練習してることがかなり楽しいと思えてるので。地道にそこを継続していけたらそれでいいのかな、という感じはしますね。

――なるほど。そこでできた時間を使って経験したことをポジティブに捉えられてるみたいですね。

JIRO:そうですね。なので、さっきの話もそうでしたけど、あまり焦ってないです。

――その焦ってない感じとR&Bやソウルのベースラインの感覚は、合ってる気がしますね。

JIRO:ああー。たしかに!

――もっと若い頃の、それこそパンキッシュなあなただったら、それこそ焦ってたでしょう?(笑)

JIRO:あはははは。また別プロジェクト作ったりしたかもしれないですね(笑)。

――わかりました。ではまた、これからの活動も楽しみにしています。

JIRO:ありがとうございます!

インタビューバナー
 バンドとしての表現の深みと突き抜けた高揚感の両方が詰まったニューシングル「Only One,Only You」をリリースするGLAY。そのインタビューの前編として、今回はJIROに話を聞いた。

 JIROはベーシストとして優れたプレイヤーで、瞬発力の高い演奏を聴かせることも多いが、その一方でGLAYにおいてはバンドをやや俯瞰して見つめる立場の人でもある。それはつねにメンバーと自分の意見を交わす姿勢や、あるいは毎回のライブのセットリストの骨組みを考える役割を担っていることからもわかってもらえるだろう。言わば情熱と冷静さがつねに同居しているような人なのだが、今回の取材はそのバランスの現在形もうかがえる、興味深いものになったと思う。

 パンクな部分を内側に持ちながら、変化していこうとしている自分に自然に向き合っているJIRO。相変わらず人なつこい笑顔を見せながら語る彼は、とてもカッコいい歳の取り方をしているように感じた。 (Interview & Text:青木優 / Photo:辰巳隆二)

■「Only One,Only You」HISASHIインタビューはこちらから

JIRO:いつもありがとうございます。いろいろ書いていただいてたみたいで。
――こちらこそ、ありがとうございます。そうです、去年TAKUROさんにインタビューしたり(TAKUROが語るGLAYニューシングル「BAD APPLE」のバックグラウンドにあるもの)、アルバム『FREEDOM ONLY』のツアーとこの夏のファンクラブ25周年記念ツアーをレポートしたり(ここにあるのはきっと“愛” GLAY、ファンクラブ発足25周年を記念したアリーナツアー完遂)と、GLAYの動向を追ってきました。こうしたバンドの動き以外のところで、最近JIROくんはどんなふうに過ごしていましたか?
JIRO:僕は(『FREEDOM ONLY』の)ツアーが終わってから、ぼちぼちデモテープを作ろうかなと思って、新しいドラムマシンを買ったんですよ。AKAIのドラムサンプラーを習得しようと思って、YouTubeで動画見て、いろいろ一から覚えようとしてたんです。独学で。そうしてたらおすすめにベースの動画が入ってきたりして……「弾いてみた」動画とか、いっぱいあるじゃないですか。海外のとか。それで「どれどれ弾いてみようかな」みたいな感じになって(笑)、そういうのをやってたら「ロック系以外のベースが面白いな」と思うようになって。それをひたすらコピーしてましたね。1日8時間とか、毎日弾いていて。
――8時間って、すごいのめり込みようですね。たとえばどういうものなんですか?
JIRO:それこそモータウン系から始まって、ディスコ・ミュージックみたいなものにもハマって。で、その中で、日本人でスタジオ・ミュージシャンをやられてる多田尚人さんという方にたどり着いたんです。やっぱりモータウンとかブラック・ミュージックに影響を受けてる人なんですが、その人がさまざまなベースの解説をしていて、その曲を弾いたりしてながら「俺、50代はこういうベース弾いてみたいな」と思ったんですね。それで見よう見まねで練習してたら、やっぱりロックとは違うスタイルのベースなんですよ。何て言うのかな……今までのGLAYのJIROのスタイルだと、ドーン!と弾いて、イェーッ!みたいな感じってあったと思うんですけど。
――(笑)。そうですね。それがあなたの魅力ですから。
JIRO:(笑)。でも、そうじゃなくて、影で黙々と支えるという、本来ベーシストにあるべき感じがすごくカッコいいなあと思ったんです。
――つまりバンドのグルーヴを担い、支える役目ですね。
JIRO:はい。どっちかというと、8ビートより16ビートみたいな感じで。で、その多田さんに、影ながらすごい影響受けてて……そのうちに「ちょっと会ってみようかな」と思ったんですね。それで連絡先をマネージャーに聞いてもらって、実際に会って、一緒にご飯食べて、いろいろ話聞いたりして。そうすれば自分がわからないことを直接聞いたりできるし、今もLINEでいろいろ、「この曲カッコいいよね」みたいな情報交換とかしてるんですよ。そうやって、自分なりに「ちょっと新しい扉が開いたかな」みたいなところがあって。なので、何をやってたかと言われたら、ベースばっかり弾いてた、っていうことなんです(笑)。


Photo:辰巳隆二

――そうなんですね。で、そのきっかけは曲作りからだったと。
JIRO:そうです。で、そのAKAIのドラムサンプラーは、今は埃かぶってて、機材部屋の床に転がってます(笑)。習得すべきところはそこじゃなかったと。もっとシンプルなところでしたね。
――それだけのテクニックのベーシストと直接会えれば、それは影響を受けますよね。では今作ろうとしている曲も、そうした傾向になってきてるわけですか?
JIRO:うん、そうですね。TAKUROに「そういった出会いがあったんだよね」「最近こんな音楽にハマってるんだよね」ということを話してたら、「じゃあJIRO、そういう曲を作ってきて」って言われて。リズムで曲が進行していくようなものですね。で、そういう課題をもらったので……俺はTHE PREDATORS(※JIROがthe pillowsの山中さわお、ELLEGARDEN・Scars Boroughの高橋宏貴と共に組んでいるバンド)みたいなパンク・ロック的な曲の作り方が得意だったんですけど、今はそうじゃない感じのほうに向いてます。「BPMは落ち着いてるんだけど盛り上がる曲ってどうやったら作ればいいのかな?」というのを自分なりに考えながら作ってる最中ですね。
――それができたら今までのGLAYにないようなテイストになりそうですね。
JIRO:まあGLAYが演奏すればGLAYになると思うんですけど(笑)。ただ、自分での中の作曲方法としては、今までの手癖で作っていないものも面白いかな、という。今そこですごく悪戦苦闘はしてるんですけど、その作業はじっくりやってみたいなと思ってます。時間をかける余裕はあるので。

『Only one,Only you』

――ゆくゆく、それが耳にすることができることを期待していますね。では今年は、さっき話した『FREEDOM ONLY』のツアーが2月に終わり、そして夏にまたツアーがあったんですが、そのライブの日々はどうでした?
JIRO:そうですね……コロナ禍だったんで、『FREEDOM ONLY』ツアーが始まった頃は人数制限があったんですよ。
――そうですね。お客さんを半分だけ入れながらでした。
JIRO:で、年が明けてからは「人数制限がなくなるぞ」となって順調にスタートしたと思ったら、今度はTAKUROがコロナになって、公演が飛んでしまったりして。それと、ファンの方からの手紙とか読んでも、「行きたいけど、仕事の関係上責任ある立場なので行けないです」という人たちの意見も聞いてたので……「やれることのありがたさ」みたいなものは今まで以上に感じたかもしれないですね。


Photo:辰巳隆二

――生の場で会えることが難しくなったぶん、ということですね。
JIRO:はい。あと、つねに「自分もいつかかってもおかしくないかもな」と思いながらやってました。ただコロナって、自分が頑張っていても、かかる時にはかかるとは思ってましたけどね。たぶん抱え込むと、すごい落ちちゃうと思うので。
――そうですね。いくら気を配っていても、不可抗力の側面も大きいですから。抱え込みすぎると、しんどいですよね。しかも、誰のせいでもないという難しさもあって。
JIRO:はい。TAKUROがかかった時に、やっぱり本人もちょっと落ち込んでたけど、「いや、べつにTAKUROが悪いわけじゃないよ」と思ってたし。まあ「自分がかかったらどういう気持ちになるのかな」って想像してはドキドキしてましたけど……だから無事に1本1本迎えられることができて良かったです。朝目覚めた瞬間に体調が通常通りだったら、安心していましたね。
――7月のファンクラブツアーの時も、状況はちょっと変わっていましたけど。そこはかとない緊張感はありつつでしたしね。
JIRO:そう、「とりあえず無事に終わってくれ」って。「そのあとはオフだから、いつかかっても構いませんから」という感じでした。
――そのファンクラブのツアーはどうでした? 今回は3か所での公演になりましたが。
JIRO:ファンクラブツアーはひさびさの演奏曲があって面白かったのと、その前にめちゃくちゃベースに向き合ってたので……演奏してて、細かい部分での精度が高かったと思います。個人的な感覚では。いつもだったら勢いで見逃してるところとか、パフォーマンスを派手にすることで「この曲はテンション的に上げてくことが正解なんだ」と思ってた曲とか、いろいろあったんですけど。でも今回はそうじゃない、演奏の細部までも楽しむところに行けたので。だから僕以外の3人のメンバーはステージ上いろいろ、あっち行ったりこっち行ったりしてたんですけど、わりと僕は永井さん(※ドラムスのTOSHIこと永井利光)のそばでちゃんと演奏に徹してました。ムリにやってたんじゃなくて、それが楽しかったという。
――そうでした、あなたはほとんど動いていなかったですね。演奏は定位置で。
JIRO:はい。そこでベース弾いてて、自分の中では今まで見過ごしてた、見逃していた細部まで配慮しながら弾けたのが面白かったです。

Photo:辰巳隆二

――それから今回のツアーでは各メンバーがやりたい曲をセットリストに入れたとのことで、あなたは「My Private “Jealousy”」と「ゆるぎない者達」をリクエストしたそうですね。この2曲にはどんな思いがあったんですか?
JIRO:「ゆるぎない者達」は、TAKUROのデモテープを聴いた瞬間からすごく好きな曲だったんです。僕、ミディアム曲のベースラインをつけるのがわりと苦手だったんですけど、この曲に関してはパッと出てきたので、そのぐらいインパクトがあったんですね。ただ、【GLAY DOME TOUR 2001-2002“ ONE LOVE”】の頃以降、全然演奏されてなかったんです。で、ふだんセットリストを組んでく時に、僕がある程度叩き台を組むんですけど、このあたりのミディアムバラードは層が厚いので「今やるべきではないな」と思いながら、ここまで来た感じでした。で、今回はメンバーそれぞれが選曲していいということになったので、真っ先にこの曲を入れましたね。
――何年も心のどこかにはあったのが、ここで再登場したわけですね。「My Private “Jealousy”」のほうはもうちょっと聴きなじみがある曲ですが。
JIRO:そうですね。これは僕が大好きな1曲というよりは、GLAYが演奏したのを俯瞰で見た時にカッコいいんじゃないかなと思って。セットリストを考えててパッと浮かんだ曲だったので、その直感を大事にしたいなと思って選びました。
――いつも以上にファンとの関係性が大事にされていたライブだったと思いますが、そこはいかがでしたか?
JIRO:……うーんと、実は最初の大阪初日は、ミディアム曲も多いので、集中するあまり、客席を見る余裕もなかったんですよ。で、今までのライブと違って歓声もないんですよね。歓声でだいたいわかるんです、「うわ、この曲、超喜んでくれてるな!」とか。でも拍手しかないので、そのリアクションをどう捉えていいのかわからなくて、不安だったんです。でも初日公演の観客からのアンケートを見たら「どれもこれも聴きたい曲ばかりだった」って喜んでくれたという意見が多かったので、そこでやっと安心しましたね(笑)。

『Only one,Only you』

――それがわかって、よりいいライブになっていったわけですね。で、その中で今回のシングルからの曲も演奏されていましたが、これらの楽曲はいつぐらいから作っていたんですか? まあ「GALAXY」は冬のライブで演奏されていましたが。
JIRO:あ、そうですね。「GALAXY」はFREEDOM ONLYのツアー中に作ってました。12月に作ったんですよ……そうだ、「WOWOWから(テニス番組の)テーマソングをGLAYにお願いしたい」という話が来たので、急遽作ったんだ。で、この原曲を聴いた時にTERUが「80KIDZのアレンジとかどうだろう? ハマりそうな気がするんだけど」って言ってて、それで80KIDZにお願いしたところ、快く受けてくれたので。かなりの突貫作業で作りましたね。で、僕も80KIDZ は昔から好きで聴いてはいたんですけど、80KIDZとロック・バンドの組み合わせって想像つかなくて、最初は「どうなんだろうな」と思ったんですけど。80KIDZが最初に上げてきてくれたアレンジがむちゃくちゃ良かったんです……思い出した! そこでTERUのそういった突飛な発想ってアーティストっぽいなぁと思ったんですね。だから、僕は想像力が止まってたんですよ。80KIDZは好きなんだけど、GLAYの楽曲と、とくにこういうガッチリしたロック系には合うわけがないと思ってた。でも見事にライブのオープニングを飾るぐらい名刺がわりの1曲になったと思うので……そういった発想って大事だなぁと思いましたね。
――ライブ映えもする、カッコいい曲ですからね。それ以外の曲を作ったのは、この春以降とかですか?
JIRO:そうですね、全曲オンラインでプリプロしてました。「WE♡LOVE HAPPY SWING」はTAKUROがデモテープ作って、HISASHIが大枠のアレンジをして、そこから各々が音を入れてって作った感じです。「クロムノワール」と「Only One,Only You」は亀田さん(※プロデューサー・亀田誠治)のチームがだいたいのアレンジを考えて、そこにベースラインを入れていく作業でしたね。最近そういった手法の曲も多いので、とくに戸惑うことなく。
――「Only One,Only You」と「クロムノワール」はどちらも聴かせる曲なので、亀田さんが深入りして作られているのは納得しますね。
JIRO:そうですね。「クロムノワール」とかはGLAYが自力だけでは絶対に作れない曲ですね。

――去年の半ばぐらいからライブをしながら制作も進めつつというサイクルが戻ってきたようですね。もっとも昔はこれが当たり前だったわけですが、今の感じはどうですか?
JIRO:今はレコーディングがライブとライブの間にあったとしても、かなり時間が取らせてもらえています。たぶんスタッフの人たちも新曲を作る時に、俺がどのぐらいベースのアレンジに時間が欲しいのかを把握してくれてると思うので、そんなにストレスなくやらせてもらえてますね。
――そういった日々の中で、最初に聞いたベーシストとしての探求もしているわけですね。今はミュージシャン、プレイヤーとして、次の段階に行こうとしてるのではと感じますね。
JIRO:そうですね。でも、そこに対しては焦ってないです。やっぱりブラック・ミュージック的な、モータウン的なところでは、それこそ1年生みたいなところはあるので(笑)。同じベースでもアプローチが全然違うので、そこはのんびり、時間かけてやっていって。そこで、何だったらGLAYに反映させていけたらな、と。
――きっと年齢を重ねて、いろいろな音楽の味わい方を知ったから、その広がりがプレイにも反映されようとしてるんじゃないですか?
JIRO:そうですよね。なので逆に今、ロック聴かない期です。
――ああー、そうなんですね。どんな音楽を聴いてますか?
JIRO:最近一番聴いてるのはリゾですね。あとはドージャ・キャットとか、あのへんです。ああいう人たちのベースってほんとにシンプルなんですよ。ドンドン!って感じで。でも歌でリズムを作っていったりしているし、あと、音像的にはかなりシンプルなんですけど、1個1個の音がすごく派手だったりするので、アレンジの勉強になるなぁと思って。そういうのも面白いなと思って聴いてます。

――まさにこの時代の、新しいR&Bですね。いいですね、そういう感覚がもしGLAYに導入されたら、音楽的な要素として大きなものになりそうで。
JIRO:はい。なので「これはGLAYには合わないだろうな」という発想じゃなく、さっき話したように、TERUの「80KIDZとやったらどうかな」というのはかなりアーティスティックな発言だったと思うので。そのへんのリズム音楽みたいなのって、GLAYのメンバーに通ってる人があまりいないので、そのへんを追求してみるのも面白いかなって思います。
――なるほど、そうですね。それに途中で話もあったけど、GLAYぐらいのスケールでさまざまな音楽を取り入れてるバンドなら、そうした新しいものもGLAY印になるでしょうから。
JIRO:そうですね。あと亀田さんもいるから、何やってもいいと思うし。それこそ、若い頃にこだわってたみたいな「これはロックだ」「あれはロックじゃない」という歳でもないので(笑)。そういった意味で言うと、ほんとに何やってもいいんじゃないかなと思ってます。
――わかりました。では最後に、この2年半以上、コロナ禍を経験して大変だったと思いますが、音楽についてとくに強く思ったこと、感じたことを、どんなことでもいいので教えてください。
JIRO:そうですね……コロナの1年目も2年目も、「時間もできたし、そこで新しいことを自分の中に取り入れてみよう」と思ったんですけど、結局戻るところはベースだったというのはあるので(笑)。で、今回、自分の課題みたいなのを挙げて、そこで習得しようと思って練習してることがかなり楽しいと思えてるので。地道にそこを継続していけたらそれでいいのかな、という感じはしますね。
――なるほど。そこでできた時間を使って経験したことをポジティブに捉えられてるみたいですね。
JIRO:そうですね。なので、さっきの話もそうでしたけど、あまり焦ってないです。
――その焦ってない感じとR&Bやソウルのベースラインの感覚は、合ってる気がしますね。
JIRO:ああー。たしかに!
――もっと若い頃の、それこそパンキッシュなあなただったら、それこそ焦ってたでしょう?(笑)
JIRO:あはははは。また別プロジェクト作ったりしたかもしれないですね(笑)。
――わかりました。ではまた、これからの活動も楽しみにしています。
JIRO:ありがとうございます!

『Only one,Only you』

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GLAY「Only One,Only You」
2022/09/21 RELEASE
PCCN-51 ¥ 1,650(税込)
詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.Only One,Only You
  2. 02.GALAXY
  3. 03.クロムノワール
  4. 04.WE□HAPPY SWING


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