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左から畠山ひすい・河内桜雪・藤原春陽(photo by Kenji Onose)
京王閣競輪『ルーキーシリーズプラス』を11月1日に走り終えた122期ルーキーの畠山ひすい(20歳・北海道)、藤原春陽(20歳・徳島)、河内桜雪(19歳・群馬)。レースを終えたばかりの3人に質問を◯✕で答えてもらいました。今だから言える養成所の秘密は？ そして競輪の難しさ、ファンからの応援で心に刺さったメッセージとは。ガールズケイリンルーキーたちの“今”をお届けします。 (取材・構成 netkeirin編集部) ーーローラー(レース前にアップで乗る自転車)の時にきまって聴く曲がある。こちらも藤原選手と河内選手が◯でした。 藤原春陽(以後藤原)「あります。“ワンオク”聴いています。おすすめは『キミシダイ列車』です」 河内桜雪(以後河内)「歌詞がピッタリだよね。レース前に合う。私はもともと邦楽を聴いていたんですけどやめました。歌詞が入ってくると(ローラー中)考えちゃうんで、今は、ジムで流れているハイテンションでノリノリの歌詞のない歌を(無心で)聴いてます」 畠山ひすい(以後畠山)「私はローラーの時は聴かないですが、車に乗っているときに音楽は聴いてます。普段はいろいろ何でも聴きますけど、あいみょんが好きです」 ーー実はこのなかで歌が一番うまい、という質問は全員✕でしたが、このメンバーでカラオケに行ったりはしないのですか？ 河内「行かないよね(笑)」 藤原「行かない、恥ずかしい」 河内「はるひは鼻歌しか聴いたことがないかも。たまたま3人同じ時間が取れても、さあカラオケに行こうかとはならないですね(笑)」 ーー時間が取れたらどういうところに行ってみたいですか？ 河内「ディズニー行きたい！ 楽しい系」 藤原「富士急行ってみたい！ 絶叫系」 畠山「ついていきます(苦笑)。私は(遊園地より)海に行きたいです。ああ、でも(はるひが)泳げないか」 藤原「泳げるよ」 畠山「養成所のお風呂でおぼれかけてたじゃん(笑)」 ーー今だから笑って話せる養成所時代の秘密の話はありますか？ 全員◯でした。 藤原「私は(河内)桜雪とケンカしたことです。お腹の調子が悪かったときにさゆきが私のお腹叩いてきて」 河内「そんなに強くなかったよね(笑)？」 藤原「強くて痛かった(笑)。なんで叩くんだろうって、ケンカになりました(笑)」 畠山「私はお風呂掃除をサボってしまったこと(笑)。すぐに掃除しないで、足だけお湯に浸かって「あー足湯みたい」ってのんびりしちゃったことです(笑)。 ーー 初対面の先輩とでも緊張せずに会話できる？ は藤原選手だけが✕でした。 藤原「緊張しますね。最初に先輩に挨拶に行く時も緊張しっぱなしで、自己紹介をするので精一杯です(笑)」 ーーオーラが凄かった選手いましたか？ 藤原「まだ全員にお目にかかれてないのですが、児玉碧衣さんです。となり(の車番)になった時、『あ～かっこいいな～』って緊張しながら思ってました」 河内「いっぱいいますけど、印象的だったのは荒川ひかりさん。『すんごい美人』って思いました。競輪場にスーツでいらっしゃるんですけど、それがまた綺麗で、なにより肌のツヤが美しくて(笑)。そしてめっちゃ優しい！」 畠山「オーラというのとはちょっと違うかもしれませんが、私は太田美穂さん。“わーっ”て話しかけてくださるので、圧倒されます(笑)。すごく良くしてくれる大好きな先輩です」 ーー競輪は難しい、これは迷うことなくみなさん◯を上げていました。 河内「脚だけじゃ勝てないし、脚があっても勝てないです。レースの上手い先輩方にはなかなか勝てません。簡単にいい位置を取らせてくれないですし、レースで自分の力を全部発揮できないことが多いです。そこが難しいです。毎回出し切ることが難しいですね。こういうレースをしたいと思っても、中々できないことが多いです」 藤原「私も同じです。毎回何通りものレースのパターンを想像して臨むんですけど、その通りにならないことがほとんど。技術や走り方もみんな違うんで、そういうところは難しい。選手の特徴を把握していないと想像ができないです。スパートのかけ方なんかとくにそうですね。一気に踏む人もいれば、徐々に踏んでいく人もいますし、人によって特徴が違うからそこが難しいです」 畠山「私は先行一本に絞っていて、「ここで動く」と決めているので、道中考えることは他のみんなと比べて少ないと思いますけど、気持ちの面で難しさを感じています。競走で勝つのはもちろんですが、レースでのイメージ付けをどこまで優先させるのか、という部分ですね」 ーーファンからの応援で心に刺さった言葉がある。こちらは畠山選手と河内選手が◯でした。 河内「『テレビで見て、はじめて競輪を知って、はじめて車券を買いました』という言葉がやっぱり嬉しかったですね。あと、手の不自由な方からファンレターをいただいたことがあって、『河内さんの一生懸命走る姿を見て活力をもらってます』というメッセージ。刺さりましたね」 畠山「ちっちゃい子からの応援ですね。お手紙もらったり、競輪場で応援されるとグッときちゃいますね。すごく嬉しいです。競輪場にいるのはだいたいおじさまたちが多いので(笑)。ちっちゃい子たちからの応援だけは耳に入っています(笑)」 ーー野次は3選手とも経験されましたか？ 藤原「野次の経験はあります。「どんな人が言ってるんだろう」って野次をされていたお客さんの顔を見ちゃいました(笑)」 河内「いつもはあまり聞いてないんですけど、今日(京王閣)ははっきりと聞こえました(笑)。気にしない方なので私は大丈夫ですけど、ガールズ選手のなかには繊細な方もいるので、難しいですよね」 ーー養成所では野対策の授業とかあったのでしょうか？ 河内「ありました。メンタルトレーニングの授業は多かったです。でも授業のときに言われてもとくに何も思ってなかったんですけど、今実際に野次を浴びてみて、あ、なるほどこれかって(笑)」 ■畠山ひすい(はたけやまひすい)プロフィール 生年月日：2002/05/27(20歳) 強靭な地脚と抜群のダッシュ力を武器に、養成所卒業記念を優勝した。 ■藤原春陽(ふじわらはるひ)プロフィール 生年月日：2002/04/09(20歳) 選手である父の指導を受け、自在脚質と勝負度胸の良さで成長著しい。 ■河内桜雪(かわうちさゆき)プロフィール 生年月日：2002/12/31(19歳) コンスタントに決勝に乗るレース巧者。競輪選手を目指していた父の思いを継ぐ。
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