右から北原香菜子さん、望月美都輔さん、髙橋浩寿さん（提供写真）
薩摩琵琶奏者の北原香菜子さん（３９）＝佐賀市＝、津軽三味線奏者の髙橋浩寿さん（同）＝同＝、横笛奏者の望月美都輔（みずほ）さん（３２）＝武雄市＝が、１９日１４時から、玄海町の玄海海上温泉パレアで演奏会を開く。弦と笛、声が重なり合った豊かな邦楽の音色が、海を渡る風と響き合う。
北原さんと髙橋さんは以前から共演を重ねており、二人の弦と声に笛の音が加えたいと願っていたという。望月さんと初めての共演がかない、北原さんは「さらに彩りが豊かになった」と手応えを語る。
望月流笛方の望月さんは東京芸術大と同大学院で学んだ。国立劇場や明治座などで古典芸能の舞台に出演したほか、劇団「大人計画」の舞台「ニンゲン御破算」、テレビドラマ「葬儀屋松子の事件簿３」に参加するなど、ジャンルの枠を超えて活躍してきた。
演奏するオリジナル曲「さがさがさが奏」は北原さんと髙橋さんが「二人の原点」と語る、佐賀の自然の声をイメージした楽曲。三者三様のソロ曲では、北原さんが演奏に乗せて佐賀の歴史を語り、髙橋さんは気持ちを鼓舞する力のある民謡を披露する。
演奏会を主催する団体「Ｋｅｉとなかまたち」の岩猿慶子さんは、自身が１０年以上前に関東から同町へ移住した経験を踏まえ「こんなにいい場所に住まわせてもらったので、町のために何かしたいと考えて企画した。玄海にある海の色や風車がある風景、沈む夕陽の美しさを多くの人に知ってほしい」と話す。
チケットは全席自由で２０００円、先着５０人。問い合わせは岩猿さん、電話０９０（４５２３）０５３７。（花木芙美）
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