【今からでも間に合う!初めてのBABYMETAL】10年で成し遂げた偉業の数々を3つのターニングポイントから辿る – リアルサウンド

 昨年末の音楽特番への相次ぐ出演を機に、改めてBABYMETALに興味を持ったというリスナーも少なくないことだろう。昨年10月10日から結成10周年イヤーとなり、キャリア的にも中堅に突入したBABYMETALだが、これまで地上波の音楽番組でのパフォーマンスは数えるほどしかなかった。しかし、アニバーサリーイヤーに突入したこともあり、地上波露出が急増。12月21日放送の『CDTVライブ!ライブ!クリスマススペシャル』(TBS系)では「PA PA YA!! (feat. F.HERO)」、25日の『ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE 2020』(テレビ朝日系)では「Distortion (feat. Alissa White-Gluz)」と比較的最近の楽曲を、そして31日の『第71回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)では初期の代表曲「イジメ、ダメ、ゼッタイ」をパフォーマンスし、Twitterではグループ名がトレンド入りするほどの大反響を呼んだ。
 12月23日には代表曲10曲をセレクトした初のベストアルバム『10 BABYMETAL YEARS』がリリースされたばかりだが、これらのテレビ出演をきっかけにBABYMETALをしっかり聴いてみようというリスナーに向けて、この記事ではBABYMETALの歴史を振り返りつつ、3つのターニングポイントを通じて彼女たちが成し遂げた偉業の数々を紹介していく。
 2011年10月、BABYMETALが初のオリジナル曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」を発表。キュートで親しみやすいダンスポップと、ダウンチューニングのギターサウンドを軸にしたヘヴィなバックトラックが共存する稀有な1曲として、当時の耳の早いリスナーから好評を博した。
 2012年には初の単独シングル「ヘドバンギャー!!」をリリース。筆者はこのタイミングに初インタビューを試みており、今となってはいい思い出だ。そして、このリリースに伴い、今では伝説となっている目黒鹿鳴館での単独ライブ『LEGEND ~コルセット祭り』も実現。このライブが各方面に強烈な衝撃を与えたことは、今でも鮮明に記憶している。
 2013年に入るとシングル「イジメ、ダメ、ゼッタイ」で待望のメジャーデビュー。この年から、BABYMETALの活動が活発になる。特にこの年は『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』や『SUMMER SONIC』、『LOUD PARK』といった国内有数の大型フェスに出演。J-POPやJ-ROCKシーンのみならず、ハードロック/ヘヴィメタルシーンにまで飛び込み、その都度多くのロックファンを巻き込んでいった。
 2014年2月には初のフルアルバム『BABYMETAL』をリリース。同作はiTunesを通じて海外でも配信され、米・Billboardの総合アルバムチャートで187位まで上昇。日本人最年少ランクインを記録した。同作から制作された「ギミチョコ!!」のMVは国内のみならず海外でも反響を呼ぶことに。MVは現在までに1億3000万回を超える再生数を誇り、このMVがBABYMETALへの入り口となったという海外リスナーが多数存在する。まさにBABYMETALにとっての最初のブレイクポイントが、この曲だと断言できる。
 1stアルバム『BABYMETAL』リリース後は、海外ツアーが本格化。海外の大型メタルフェスへの出演を筆頭に、レディー・ガガのUSツアー帯同やDragonForceとの共演などを経て、国外での知名度を徐々に高めていく。特にこの頃は『Sonisphere Festival UK』(2014年)や『Reading & Leeds Festival』(2015年)への出演という快挙も成し遂げ、それぞれ大きな爪痕を残した。
 こういった活躍の末、2016年4月に2ndアルバム『METAL RESISTANCE』を世界同時リリース。国内でもオリコン週間ランキングで2位を獲得したほか、イギリスでは総合アルバムチャートで15位、アメリカBillboard 200(総合アルバムチャート)では39位を記録し、それぞれ日本人アーティストとしての最高位を更新。また、同月にはイギリス・ウェンブリーアリーナにて日本人初となるワンマンライブを開催した。過去、歴史に名を残す数々のアーティストが公演を行って来た世界的にも有名な会場で、BABYMETALの音楽が国境を越え、日本人アーティスト初の快挙を成し遂げた記念すべきライブとなった。
 この時期に発表された楽曲で特筆すべきなのは、先のDragonForceのメンバーであるサム・トットマン(Gt)&ハーマン・リ(Gt)がレコーディングに参加した「Road of Resistance」だろう。今やライブのクライマックスには欠かせないこの曲は、BABYMETALにとって初のスピードメタルチューンでもある。ライブでは冒頭でSU-METALが“ウォール・オブ・デス”を促すアクションが印象深く、後半のシンガロングパート含めライブ会場の一体感を高めるのに最適な1曲と言える。
 『METAL RESISTANCE』の成功以降、さらに海外アーティストからの支持も厚くなり始め、MetallicaやRed Hot Chili Peppersなどからのラブコールにより彼らのツアーに同行する機会も急増。国内でも2016年9月に初の東京ドーム2DAYS公演を実現させている。

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