BABYMETAL、相次ぐ海外バンドとの共演 メタル界の“閉塞感”を … – Real Sound

 3人組のメタルダンスユニット・BABYMETAL。日本から離れて、世界各国の行く先々で現地の人びとに熱狂を生み出す彼女たちの活躍は、メディアなどを通して国内でも広く知れ渡っているところである。
 2014年3月の日本武道館公演を境にして、彼女たちは世界へと羽ばたいた。同年7月にイギリスで行われた『Sonisphere Festival UK』など世界規模のロックフェスに相次いで出演を決め、例年、欧州やアメリカで単独ツアーも開催。さらに軌跡をたどると、その道中では海外の様々な大物バンドからも支持を獲得している。
 直近では、今年10月に日本で行われる単独の『BABYMETAL WORLD TOUR 2018 in JAPAN』にスター・ウォーズをオマージュしたメタルコアバンドのGALACTIC EMPIREや、スウェーデン出身のパワーメタルバンド・SABATONを招聘。また、12月にはヘヴィメタル界の重鎮であるJudas Priestのシンガポール公演にスペシャルゲストとして参加を決め、2016年に行われた『AP Music Awards』以来となる同バンドのボーカリスト、ロブ・ハルフォードとの約2年ぶりの競演にも熱い期待が注がれている。
 一体なぜ、彼女たちは海外バンドに愛されるのだろうか。過去の軌跡をたどりながら、その背景に迫っていきたい。
 BABYMETALと海外バンドの共演。その来歴をたどると、一つの節目となったのは2ndアルバム『METAL RESISTANCE』に収録された楽曲「Road of Resistance」まで遡る。
 彼女たちの活動の軸にある“メタルレジスタンス”というキーワードを冠した、いわば“アンセム”とも呼べるこの曲では、パワーメタルバンド・DragonForceのギタリストであるサム・トットマンとハーマン・リがレコーディングに参加。2015年6月にはイギリスで行われたメタルフェス『Download Festival UK』での同バンドとの共演も果たし、ステージ上で代表曲の一つ「ギミチョコ!!」を披露した。
 翌2016年4月には、イギリスのウェンブリー・アリーナで日本人初の単独公演を開催。9月には自身最大規模となる東京ドームでの2日間にわたる公演を成功に収めた彼女たちは、12月にアメリカ出身のロックバンド、Red Hot Chili PeppersのUKツアーに帯同。また、同月18日に行われたロンドン・O2アリーナでの単独公演では、ドラマーのチャド・スミスが彼女たちをサポートする“神バンド”と同じく、コープスペイントに白装束という姿でステージへ登場し観客を大いに湧かせた。
 年が明けた2017年1月には、11日に開催されたヘヴィメタル界の重鎮・METALLICAの韓国公演へ参加し、29日にはさいたまスーパーアリーナで行われたGuns N’ Rosesの日本公演にサポートアクトとして出演。さらに、4月には再び、前述のRed Hot Chili PeppersのUSツアーでのコラボレーションを果たした。

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