『四大化計画』“NHKだからこそ”伸びしろを期待できる企画(マイ … – Yahoo!ニュース


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『四大化計画 ~世界は3つで語れない~』MCの内村光良
テレビ解説者の木村隆志が、先週注目した“贔屓”のテレビ番組を紹介する「週刊テレ贔屓(びいき)」。第238回は、19日に放送されたNHK総合の特番『四大化計画 ~世界は3つで語れない~』(22:00~)をピックアップする。 「世界のさまざまなジャンルを代表する“三大○○”にもう1つ加えて四大化を目指す」というコンセプトで、今回は昨年8月のパイロット版、今年4月の第1弾に続く放送となる。 これまで「世界三大神秘湖」「世界を1つにした三大発明」「世界三大無謀な計画」「世界三大特殊車両」「世界三大貯蔵庫」が扱われてきたが、今回のテーマは「世界三大料理人」「世界三大輸送ミッション」。MCに内村光良を立ててNHK内でも期待されている番組だけに、その可能性をチェックしていきたい。 ■壮大かつ歴史的な世界三大輸送 オープニングは、「世界から集められた三大。そこに1つ加え、四大化を目指せ」というナレーションと、「挑むのは3人の諜報部員(プレゼンター)」「珠玉の4つ目 是非を問う」のテロップ。 直後、スタジオのMC・内村が「ようこそ、知の秘密結社UMRへ。代表の内村光良です。UMRが保管する世界のさまざまなジャンルの三大に新しい1つを加えて四大化を目指す知的教養番組です」と番組内容を説明した。シンプルなコンセプトながら、繰り返し丁寧に説明し、過剰なあおり映像を入れないところはNHKらしく、ストレスを感じさせない。 「知的教養番組」と言ったが、MCの内村を筆頭に、5人の評議員(川島明、佐藤栞里、大久保佳代子、いとうせいこう、高橋ひかる)、のちに登場する諜報部員の顔ぶれを見るとバラエティ色が濃く、民放の番組と間違えてしまう人もいるだろう。『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK)を手がけるスタッフたちが「知的教養」と「バラエティ」のバランスをどう取っていくのか興味深い。 最初のテーマは、世界三大輸送ミッション。まずは番組が選んだ3つの輸送ミッションを紹介する映像が流れた。 1つ目は1972年、沖縄返還で使用通貨がドルから円に代わるため、現金540億円を輸送する“史上最大の現金輸送ミッション”。2つ目は1995年にノルウェー沖へ天然ガスプラットホーム・トロールAを海上輸送した“世界最大級の構造物輸送ミッション”。3つ目は約3,000年前に築かれたエジプトの世界遺産アブ・シンベル神殿が1960年に水没を避けるために1,000個以上に分割して輸送した“前代未聞の古代遺跡輸送ミッション”。 ジャンルの異なる壮大かつ歴史的な3大輸送をそろえ、映像価値も含め、ここは教養番組そのものの説得力があり、「さすがNHK」と感じさせた。 続いて諜報部員の相席スタート・山添寛と新井恵理那の2人が登場。四大入りを懸けたプレゼンがいよいよ始まる。 ■ペンギン輸送vs望遠鏡の結果は? まず山添は、「2万羽を救う大輸送ミッション」をプレゼンするという。 2006年、南アフリカ・ケープタウンの海で鉱石運搬船が沈没し、重油1,300トンが流出。現地に生息するケープペンギンを必死に救出するが保護施設は満杯になり、まだ被害を受けていない2万羽のペンギンにも重油が迫っていた……。そこでペンギンの帰巣本能に賭けたイチかバチかの輸送ミッションが実行される。 ここで対戦相手の新井にバトンタッチ。標高5,000mのチリ・アタカマ砂漠に巨大アンテナ66基を置いた世界最大級の天体望遠鏡・アルマがあり、その開発や輸送に日本も関わっていたという。 ここまで両者のプレゼンは、山添がギャンブル好きキャラを生かしたトークで笑いを取りながら熱弁を続けた一方、新井は笑顔であっさり終了。放送の尺も山添のほうが長く、VTRの作り込みにも差があった。ここはバラエティをよく見ている人ほど、「新井が逆転勝ちして山添が悔しがるのでは」と感じたのではないか。 ほどなくプレゼンの終盤戦がはじまり、山添のケープペンギンは生息地から900㎞離れた島まで輸送され、追跡調査した結果、2万羽の99%が無事生還。長距離の帰巣に科学的なデータがなかった中で見事に成功し、スタジオは大拍手に包まれた。 しかし、山添はそれをさえぎるように「みなさん、はしゃがないでください。確かにペンギンたちを救ったのは人間です。けどペンギンたちを危機にさらしたのは人間ですよ。拍手できることでしょうか。未然に事故を防ぐことこそが人類にとって最大のミッションではないでしょうか」と、しらじらしくまくしたてて笑いを誘う。さらに、「多くのペンギンを救った大輸送ミッション、ぜひ四大入りのほうご検討お願いします!」とアピールしてプレゼンを終えた。 新井の天体望遠鏡・アルマは、世界22の国と地域が協力し、日本も16基のアンテナを提供。アンテナはパーツごとに分け、1カ月半かけてチリの港に届けられ、大型トレーラーで標高2,900mの山麓施設へ。標高5,000mでは空気が薄く作業できないため、ここで組み立ててから性能試験を経て運ばれるという。しかし、振動は禁物の精密機器のため、専用運搬車を作り、28kmの道を舗装した上で、7時間かけて輸送し、誤差1㎜以下の場所に設置された。 最後に、設置第1号は日本のアンテナであり、石黒正人・国立天文台名誉教授がプロジェクトチームに入って実現した22年越しのプロジェクトであることが明かされてプレゼン終了。スタジオの評議員たちは、「どちらもすごい」「いい勝負」というムードを醸し出すが、結果は全員が新井のアルマ望遠鏡を選んで四大入りを果たした。 山添のキャラやプレゼン手法も含め、ケープペンギンの完敗フラグは立っていたが、それ以前にアルマのインパクトは先に挙げた三大以上。「これありきの企画だったのでは?」と思ってしまった。良く言えば安心感がある。悪く言えばバレバレ。生真面目なNHKの番組らしさが漂っていた。
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