新世代クリエイター・神山羊 「これまでの人生では起こり得なかったことがたくさん起こった4年間だった」(ぴあ) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース


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神山羊 Photo:吉田圭子
櫻井海音が最新のリリース楽曲からライブイベントまで、“いま聴くべき音楽”を厳選して紹介する『PIA SONAR MUSIC FRIDAY』から、番組連動インタビューを掲載。 今回は、動画やSNSシーンを中心に話題を呼び起こしている新世代クリエイター・神山羊が登場。4年間、自問自答を繰り返し出来上がったという1stフルアルバムについて話を聞いた。 【全ての写真】新世代クリエイター・神山羊の撮り下ろしカット
── アルバムリリースの実感や手応えはいかがですか? 4年かけて準備してきてやっと出たなって感じなので、それ自体はすごくうれしいんですけど、やっぱりこういう時代ということもあって、店頭で並んでいるところをまだ見れていないので、実際にお店に行ったらもっと実感が湧くのかなと思います。 ── 4年かけて準備していた、ということですけど、つまりは4年前にアルバムの形を構想していたということですか? そうなんですよ。1曲目の「YELLOW」を2018年に出した時から『CLOSET』っていうタイトルでフルアルバムを作りたいと思っていました。 ── ちょっと時間がかかっちゃったなって感じですか? かかっちゃいましたね。世の中の変化もそうですけど、自分自身もインディーズからメジャーといった立ち位置の変化もこの4年間にあって、だから正しいタイミングで出せたのかなとは思いますね。 ── アルバム1曲目に入っている「YELLOW」という曲は、神山さんにとって重要な曲として今もあるわけですよね? 特に海外という意味では、遠いところまで自分の曲が届いて聴いてもらえるきっかけになったのが「YELLOW」という曲で、YouTubeを介して日本人が日本語で歌っている曲を日本語が全然わからない人たちに聴かれているという状況がうれしくて、それはかなり自分にとって大きなモチベーションになりましたね。 ── 作る段階で「YELLOW」はそれまでとは全然違う意志を込めた曲だったんですか? そうですね。どうやったら届けられるかな?っていう強い意志を持つようになったのが「YELLOW」を作るタイミングだったんです。それまでは聴かれる、聴かれないとかってあんまり考えたことがなかったんですよ。でも届いた時の楽しさを想像して作り始めたのがそこからでしたね。 ── そのために必要になるのが自分の奥深くに潜るという感覚ですよね。 そこが何より重要で、表面的なものにならないようにするためには自分の深いところときちんと向き合う時間が必要になりますね。 ── 「YELLOW」の歌詞の中にも〈クローゼット〉という言葉が出てくる通り、クローゼットというのは創作における大切なモチーフになっていると思うのですが、それは神山さんにとってどんなものとしてあり続けているのでしょうか? 自分の音楽制作の過程の中で、最も根本的なアイデアを作る場所が家の中のクローゼットなんですよ。 ── 実際に? そうです。今もそうなんですけど、東京に出てきたばかりの頃四畳一間しかないオンボロアパートに住んでいて。当時ボーカロイドで作っていた曲が、インターネットを経由して広い世界に出ていって、自分の全然知らない人たちに届いて行く感覚というのが自分の根本にはあって。だから狭くて閉じられた空間の中で自分と向き合って曲を作るというのは、なんだろう……儀式的なことなのかもしれないですね。 ── 最初にそこを通過しないと世界とつながれないという感覚なんですかね? そうかもしれないですね。一番ミニマムなところから行かないと広がらない気がするというか。自分を取り巻く環境というのはどんどん変わって行くんですけど、音楽との向き合い方をそれにつれて変化させて行くことには違和感があるんですよね。いい機材を使ったからいい音楽が書けるかと言えば、僕はそうじゃないと思うんですよ。なので根っこの部分を曲げないっていうことの大切さをこのアルバムを作りながらずっと考えていました。 ── アルバム『CLOSET』は神山さんの4年間の歩みがほぼ網羅された内容になっていて、その中にはタイアップ曲という外界との接触が濃厚な曲も含まれるのですが、どの曲にも共通しているのは今おっしゃった創作の根っこの部分だと思いました。 ありがとうございます。言ってくださったようにタイアップ曲も同じで、クローゼットのドアを開けて、いただいたテーマを通過してその先にいる人たちに会いに行く、そしてまたクローゼットに戻ってくるという感覚なんですよね。 ── じゃあクローゼットの中で自分と向き合う時間は、自分が擦り減る行為ではないんですね? それは全然ないですね。そこは自分にとっては安心する場所だし、そこで曲を作るという行為は食事するとか寝るとか、そういうことと同じなんですよ。だから自分が擦り減ったりはしないですね。確かに自分に向き合うことによって傷ついたりっていうのもわかるんですけど、僕はそうじゃないみたいです(笑)。自分でもわからなかったんですけどね。だから深く潜らないと確かな表現に辿り着かないんだなって気づいたのも、この4年間の活動をしながらでした。 ── それは、「YELLOW」の時に深く潜って創作をしたけど、活動を続けるうちに様々な変化もあってやり方も迷う中で、やっぱりあの時ああしたことは正しかったんだなって確認ができたという感じですか? めちゃくちゃその通りで、活動して行く中で自分の思うことってすごく動いたんですよ。これまでの人生では起こり得なかったことがたくさん起こった4年間だったので、その度に自分がショックを受けて立ち止まって、これは正しいのか?って自問自答を繰り返しながらやってきたんです。だけど、やっぱり根本的な部分を自分の意思で選択したことって、そこまで大きく間違ってはいないというか、人に答えを委ねないということを確認できた4年間でしたね。 ── なるほど。責任持てなくなっちゃいますもんね。 そうなんですよね。自分の人生への責任とか音楽への責任を持つことの大切さ、結局それが一番根本にあるのかなっていう気がしますね。 ── それが神山さんのリアルで、例えファンタジックなものがテーマになっていたとしてもそこの根本は変わらないということですよね。 芸術的なアプローチとしてのファンタジーは大好きなのでいくらでもやりますけど、神山羊という作家性というかアーティスト性はリアルで生々しいものなのかなと思っています。 ── ちなみに「YELLOW」という言葉はどういうイメージだったんですか? いろんな解釈をしてもらっているんですけど、僕が最初に考えていたのは「日本人」なんです。J-POPっていうものを正直僕はそれまでやりたいと思ったことがなかったので、例えばコードもないような曲を作ったりだとか(笑)、特にバンドをやっていた時は人に届けるっていうことから一番遠い場所で音楽をやってきたっていうのがあって。その反動ではないですけど「YELLOW」を書く時に、日本人が作ったポップスをどうやったら海外の人がクールって思うのか、とか、どうやったら広く伝わるのか、とか、そこをめちゃくちゃ考えて作ったんです。言ってしまえば〈YELLOW〉っていうのは否定的な意味を含むじゃないですか。でもだからこそ「YELLOW」っていうタイトルの曲がクールだね!ってなったら面白いなって思ったんですよね。
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