Kan Sanoが語る、ディアンジェロやJ・ディラがJ-POPに与えた影響 『Kan Sano Talks About Pop Music』第3回(後編) – リアルサウンド

『Kan Sano Talks About Pop Music』第3回
 ソロアーティストとして話題作をリリースする一方で、国内外の様々な作品のプロデュースや演奏にも参加してきたKan Sano。絢香、Uru、CHARAといったアーティストの作品に携わるなど、2010年代以降のJ-POPシーンのキーパーソンの一人だ。
 本連載『Kan Sano Talks About Pop Music』では、彼のルーツとなったアーティストを取り上げていき、そのアーティストの魅力や、現在の音楽シーンに与えた影響を解説してもらう。第3回目は、ディアンジェロをピックアップ。後編となる今回は、リズムの捉え方に革命を起こしたディアンジェロやJ・ディラが、日本のポップスやKan Sano自身にどのような影響を与えたのか、解説していく。
 なお本連載は動画でも公開中。動画ではKan Sano自身による実演を交えながら、ディアンジェロの魅力を解説していく。(編集部)
 ディアンジェロの新しいリズムの捉え方は2000年代から始まって、欧米のミュージシャンの間で広まってはいたんですが、日本にはすぐは届かなくて、ちょっとタイムラグがありました。2000年代後半あたりから、インディのミュージシャンやビートメイカーはそういうリズムで演奏していたと思うんですけど、メジャーなシーンにそれが流れ込むには、もうちょっと時間がかかっていて、2010年代になってから大きなものが出てきたのかなと思います。例えば、Nulbarich「Sweet and Sour」、くるり「琥珀色の街、上海蟹の朝」、WONK「savior」、僕のレーベルメイトであるOvall「Take U To Somewhere」とか、そういう曲たちですね。
 クエストラブはそのリズムを「子供が酔っ払ってドラムを叩いているようなビート」という意味で“ドランクビート”と言っていたんですけど、ディアンジェロ以降はそういうミュージシャンがどんどん増えてきて、今はみんな普通にやるようになっていて。ドラマーも「ディアンジェロやJ・ディラっぽく叩いて」というと、みんな大体こういうリズムで叩く、共通言語になっているリズム感ですね。最近の僕の曲だと「DT pt.2」や「1140」、プロデュースでもiriさんの「飛行」など、いろいろな曲で僕もこのリズムを使っています。






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