JポップやJ哲学に続く「J経営学」確立が望まれる理由 – ダイヤモンド・オンライン

松岡真宏

[フロンティア・マネジメント代表取締役]

東京大学経済学部卒。野村総合研究所や外資系投資銀行で流通担当の証券アナリストとして活動。2003年に産業再生機構に入社し、カネボウとダイエーの取締役として2社の再建を担当。2007 年に経営支援専門会社フロンティア・マネジメントを設立し、共同代表に就任。同社は2018年東証マザーズ上場、2020年東証一部上場を果たす。『持たざる経営の虚実』(日本経済新聞出版社)や『時間資本主義の時代』(同)など著書多数
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 日本のポピュラーソングを指して「Jポップ」と呼ぶ。では、「J哲学」という呼称をご存じだろうか。この言葉を聞いたことがある読者は少数だろう。
 J哲学とは、ウィトゲンシュタイン研究で有名な哲学者・鬼界彰夫氏が使い始めた言葉らしい。同じく哲学者である山口尚氏が、近著『日本哲学の最前線(講談社現代新書)』でJ哲学を掘り下げて紹介している。
 山口氏によれば、J哲学とは、哲学におけるJポップの類似物である。Jポップが本格的に登場する前の音楽シーンは、輸入音楽のカバー曲と、演歌・民謡など土着音楽が強い影響力を持っていた。Jポップとは、これら輸入音楽と土着音楽の超克として発展した。
 1970年代、西城秀樹さんが『Y.M.C.A』のカバー曲『YOUNG MAN』をヒットさせた。80年代の田原俊彦さんのデビュー曲も、『New York City Nights』をカバーした『哀愁でいと』だ。同時期に、『思いで酒』や『みちのく一人旅』など演歌のヒット曲も数多く生まれた。輸入と土着の時代だった。
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#362
2021.8.16
#364
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