RhymeTube、BudaMunk & Jansport J……ヒップホップシーンで活躍する国内プロデューサーの良作(リアルサウンド) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース


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RhymeTube『KOZMO』
 昨年リリースの傑作KM『EVERYTHING INSIDE』のアナログとインスト版が5月に発売された。数多くのゲストラッパーを迎え、コンセプチュアルに整えられたこの作品には、まさに現行の日本のヒップホップシーンの“気持ちいい音”が詰め込まれていた。 【写真】ヒップホップシーンから注目集めるプロデューサー・KMと(sic)boy  このようなアルバムを聴いていると、あらゆる“隔たり”が馬鹿らしくなってくる。ジャンルや国を隔てるもの、それらが音によって溶けていく。少なくとも自分は、この感覚を音楽作品に常に求め続ける。  今回の連載「lit!」では、国内のヒップホップシーンで活躍するプロデューサーが今年リリースしたアルバム作品に注目する。崇高な音の遊びに興じる者たちの濃密な盤を聴くことによって、その横断的な試みや繋がり、そしてヒップホップ、あるいはラップミュージックという音楽の自由性を(もしくはその音に囚われてしまうかもしれないが)キャプチャーできるかもしれない。 ■RhymeTube『KOZMO』  Rin音のプロデュースや、山戸結希監督による『ホットギミック ガールミーツボーイ』への挿入歌の提供など、すでに精力的に活動をしながら、評価を得てきた若きプロデューサー・RhymeTubeによる1stフルアルバムは、思いのほか雑多で軽快な魅力溢れるラップアルバムに仕上がっていた。客演も、空音、Wez Atlas、荘子it、NF Zessho、week dudus、Gandhara他、多少の意外性がありながら、個性的な面子が揃っている。トラップやブーンバップをはじめ、複数のラップジャンルを挿入しながら、明暗のムードを切り替え続ける絶妙なバランス感覚において、展開と構成面での器用さすらも窺える。例えば、6曲目「PURGE(feat.Pecori & 荘子it)」から7曲目「Walk Alone(feat.ZIN & NF Zessho)」における、カオスから晴天へと抜け切るような堂々とした展開を聴いてみてほしい。アルバム全体の軽やかさを確認しつつ、本作がコンセプチュアルに構築された作品であることは十分に伝わるだろう。 ■doooo『COLORFUL』  これもまた、軽やかさを放つ音楽作品だ。Creative Drug Storeに所属するプロデューサー・dooooによる2ndアルバムの名は、ズバリ『COLORFUL』。確かに色鮮やかである。いや、1stアルバム『Panic』も多彩なゲストとサウンドに溢れた作品だったが、今作では挑発的なインスト要素も鳴りを潜め、より風通しのいいポップなテイストの作品になっている。風通しの良さといえば、高揚感あふれる4曲目「Sunny Day (feat. JUBEE)」だろうが、青臭い疾走感を演出する2曲目「Palette (feat. BIM)」や、一転してダークなアンダーグラウンドに放り込まれる8曲目「Yadori (feat. MILES WORD, OYG & GAPPER)」などコンセプトも曲ごとに変わり、聴いている我々を揺るがす。現在のヒップホップシーンを探検するのには、適切な1枚と言える。 ■SNEEEZE & Olive Oil『OniiilE』  プロデューサー・Olive Oilとラッパー・SNEEEZEのタッグによるジョイントアルバム。Olive Oilは昨年、韓国のピアニスト・CHANNY Dとタッグを組んだアルバム『Snacc』をリリースしたことが記憶に新しいが、今作でもジャズやソウルからの影響をダイレクトに刻みつつ、リラックスしながらもたまに攻撃的になる、そんな変わりやすい表情と性格を持ったタイトな作品になっている。例えば5曲目「YOU KNOW HOW FEEL」は、ニーナ・シモン「Feeling Good」のボーカルをサンプリングし、メロディアスな雰囲気を醸成しながら、巧妙なビートの展開によってSNEEEZEの肩の力が抜けたフロウがハマっていく1曲だ。SNEEEZEのラップを聴かせることに重きを置いた本作のOlive Oilの仕事はオーセンティックなものでもあるが、それ以上に、キャッチーかつ面白く聴かせるような仕掛けが、ビートの面で随所になされている。Olive Oilの近年の横断的な仕事と共に、本作の音の手捌きをぜひ堪能してほしい。 ■BUPPON, ZIN & Kojoe『Scent』  Kojoeは優れたアーティストであり、個性を持ったプロデューサーでもある。4月にリリースされた本作で、全楽曲のプロデュースを手掛けるKojoeは、相変わらず都会的なセンスを放ちながら、アルバムとしてはメロディアスなR&B路線に振り切っている。全体を優しくリードするピアノ演奏や、ゴスペルチックなコーラスをはじめとする演出が、BUPPONのラップとZINの透き通った歌声が放つケミストリーをさらに昇華させる。また、6曲目「Good die young」は北野武映画での久石譲のスコアを思い出させるようなサウンドとメロディで、Kojoeが持つ都市性とは一味違う景色を見せてくれる。例えば北野映画における海のイメージはどうだろう。5曲目の「Come to me」で描かれる都市の孤独と連続することで、それは効果的に対比され、さらに深く心象風景が広がっていく。これを詩的なサウンドと言わずなんと言おうか。 ■BudaMunk & Jansport J『BudaSport』  ビートに殺される。東京を拠点とするBudaMunkとLAを拠点に活躍するJansport Jの、2人のプロデューサーによるコラボアルバムは、反射的にそう思わされる、年に数枚あるかどうかの傑作である。ダーティーでディープなムードと音像、序盤から強調される荒々しいループミュージックとしての側面。まさに沼に入り込むようなアルバムだが、言語への意識がむしろ遠のいていくような、参加ラッパーたちによる自由で多様なフロウと、それを束ねる共通言語としてのビートが、あらゆる場面で快楽的に働いているのも事実だ。まさに全てが音として溶けるように、居心地の良さと緊張感が表裏一体に存在する。すべての“隔たり”は壊れた。これを聴く我々に安全圏はない。
市川タツキ
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