NEWS、小田和正、吉岡聖恵、観月ありさ、OCTPATH……6月15日リリースの新譜5作をレビュー – Real Sound

新譜連載「本日、フラゲ日!」
 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は6月15日リリースのNEWS『LOSER / 三銃士』、小田和正『early summer 2022』、吉岡聖恵『凸凹』、観月ありさ『Ali30』、OCTPATH『Perfect』の5作品をピックアップした。(編集部)
 増田貴久が主演を務めるドラマ『吉祥寺ルーザーズ』(テレビ東京系)のオープニングテーマに起用されている「LOSER」は、“敗者”というタイトルとは裏腹に、勝利を目指していつまでも走り続ける果てしない気概を示す壮大なメッセージソングだ。〈僕はまだ  君もまだ/“負ける意味を知らない”〉というフレーズは、数々の壁にぶつかりながら、それでも懸命にNEWSとして走り続けてきた3人が歌うからこそ感動的に響く。一方、GReeeeNが楽曲提供、プロデュースを担当した「三銃士」 は、まさに2007年の同グループ提供曲「weeeek」を彷彿とさせるような、カラフルでポップな魅力弾けるナンバーだ。増田が高らかに歌い上げる〈3000年先でもきっと  巡りあってく〉というフレーズは、ファンとの絆を共に確かめ合うための言葉であり、そして同時にこれから先、いつまでもNEWSとして走り続けていく意志が宿っているように感じる。2023年、NEWSは結成20周年を迎えるが、それはきっと一つの通過点に過ぎないのだろう。NEWSの物語は、これからも途絶えることなく更新され続けていく。今回の両A面シングルを聴いて、その確信はさらに深いものとなった。(松本)
 根本要(スターダスト☆レビュー)、JUJU、松たか子などがコーラスで参加したオーガニックな手触りのミディアムバラード「風を待って」(明治安田生命企業CM曲/テレビ朝日系連続ドラマ『遺留捜査』主題歌)から、ツアーに足を運ぶオーディエンスの思いが感じられる「会いに行く」(フジテレビ系『めざましテレビ』テーマソング)まで、ほとんどがタイアップソングで耳なじみがあり、すでにタイムレスな存在感を放っている。70年代の洋楽をベースにした音楽性、簡素な言葉で普遍的なメッセージを刻んだ歌詞、すべての音が適切な位置に置かれたアレンジ。何度も重ねられたであろう、トライ&エラーの末に辿り着いた“構築美”としか言いようがない楽曲のストラクチャーは、ここにきてさらに精度を高めている。(森)
 秦 基博との共作曲「まっさら」に続くソロオリジナルソング第2弾「凸凹」(TVアニメ『カッコウの許嫁』オープニングテーマ)は、緑黄色社会の長屋晴子の作詞、作曲によるポップチューン。爽快で開放的でありながら、どこかに切なさを滲ませるメロディ、〈怖がらないで迎えたい/凸凹でいいんだ〉に象徴されるポジティブな歌詞が、吉岡の真っ直ぐでチアフルなボーカルの魅力を際立たせている。アレンジと演奏には緑黄色社会のメンバーも参加。ライブ感に溢れた演奏と奔放な歌声が生み出す化学反応もまた、この楽曲の聴きどころだろう。親交のあるアーティストとのコラボをきっかけに彼女は、シンガーとしての新たなポテンシャルを増幅させ続けているようだ。(森)






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