DJ KOOさん、60歳過ぎてからも人生を楽しむ極意、YouTubeからTikTokライブ、盆踊りのDJまで新境地に挑む – Yahoo!ファイナンス


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8/11 11:01 配信
東洋経済オンライン
TRFが30年続いている理由やDJの活躍の場の変化について、DJ KOOさんに聞きました(写真:エイベックス提供)
1993年に小室哲哉のプロデュースでデビューした男女5人のダンス&ボーカルグループ、TRF。ノリノリのダンストラックと激しいダンスの印象が強いが、メンバーは皆早くももうアラ還。DJ KOOさんも2021年に還暦を迎えたが、今なおDJとしてだけでなく、YouTubeチャンネルやTikTokでの配信、バラエティー番組出演など新境地に挑み続けている。
『あと10歳若くなる!  DJ KOO流 心・体・脳の整え方』を上梓したDJ KOOさんに、TRFが30年続いている理由や、浮き沈みの激しい音楽業界で現役として活躍し続けている秘訣について聞いた。
前編:DJ KOOさん「若い人に歩み寄らなくてもいい」

■よい距離感でやってこれたのがよかった

 ──バラエティーでのご活躍も目立ちますが、やはりDJ KOOさんといえばTRF。30年間も同じメンバーで仲良く活動を続けるコツはなんでしょうか。

 DJ KOO:自分の仕事をしっかりこなすこと、そしてお互いを尊重することですね。TRFはもともとバンドのように仲がいい5人組がデビューしたのではなく、小室さんによって集められたメンバーなので、プライベートでのつながりはそこまであるわけではありません。仕事の仲間としてつかず離れず、よい距離感でやってこれたことがよかったのだと思います。
 ──バンドだと「方向性の違い」で解散することがありますが、TRFはもめたり、解散しようと思ったりしたことはなかった? 

 DJ KOO:もともとそれぞれの方向性が違っているので、もめたことはありません。むしろ方向性が違う5人が一緒になったときの強さや、「5人しかできないことがある」と感じられていることがいいのだと思います。

 とはいえ一度、活動休止した時期はあったんです。小室さんのプロデュースのあと、セルフプロデュースという形で何枚かシングルを出したんですが、「“TRFらしさ”ってどういうことなんだろう?」と悩んでしまったんです。
 DJ KOO:『BOY MEETS GIRL』みたいな曲をつくることが、TRFらしいということなのか。進むべき方向がわからなくなってしまった。そこで、ダンサー、ボーカル、DJ、それぞれがもう一度自分に立ち返り、自分のやるべきことをしっかり築くことにしました。

 活動休止期間も、年に1回、「a-nation(エイ・ネーション)」というエイベックスのライブイベントにみんなで出演していました。年に1回だけども、5人が集まって定番曲を披露すると会場が1つになる。「これがTRFだ」という手ごたえを感じて、「もう1度みんなでやってみよう」ということになった。あの会場の一体感こそが何よりの5人の絆となっています。
■DJがクラブを飛び出している時代

 ──5人だけの絆ではなく、5人と会場の観客が一体となったことが絆となっているというところがいいですね。お客さんや会場の空気を大切にしていらっしゃることがよくわかります。

 DJ KOO:DJの仕事ってコンサートと違って、お客さんは僕を見に来ているわけではないんですよ。職場や学校と違う非日常を求めて踊りに来ている。

 その人たちのために選曲をして、最後に「今日は来てよかった。明日から頑張れる」と思っていただくことがDJの仕事。DJがカッコいいと思う曲ばっかりかけても、お客さんが踊っていなかったらそれはいいDJとは言えません。
 主役はお客さんなんです。だから、東京では東京の、大阪では大阪のお客さんが好みそうな楽曲を必ず入れるなど、その場に合った選曲をしています。

 最近は、TikTok LIVEでも90年代のJ-POP中心にDJ配信をしています。TikTok LIVEって若い人が多そうだと思うじゃないですか。30代、40代、50代のリクエストが結構多いんですよ。それは自分でもびっくりしています。画面越しでもお客さんへのレスポンスが自然にできるようになりました。
 ──TikTokの影響で、若い世代にも懐かしい曲がはやっていると聞きます。近年は音楽の世代や年代に境界線がないようになっていますね。

 DJ KOO:面白いですよね。シティ・ポップもまた盛り上がってきているんですが、それもTikTokやYouTubeで、海外の方が「日本のJ-POPを歌ってみた」といった動画を投稿してバズった影響のようです。僕の配信も、世界の人たちは僕が60だろうが何歳だろうが、そんなことは気にしてない。その人が何をやっているかを見てくれています。
 ──クラブからTikTokへ、DJの活動は広がっているんですね。

 DJ KOO:今、DJがクラブのフロアを飛び出していってる時代なんです。企業内のパーティーだったり、地域のお祭りやイベントだったり。そういうところにクラブの音楽だけをやっているDJが行っても、なかなか盛り上がらない。アニソンをかけたり、TikTokではやっている曲や90年代のJ-POPをかけたり、いろんな曲をいいバランスでかけて、最後は1つになれるようにする。
 ゲームやアニメ、アイドルなどいわゆるオタク文化のイベントも多く、そういうところにいてもおかしくないような自分づくりは意識しています。毎日、ネットをチェックして、「あ、トレンドでこれが上がっている。何だろう?」と思って見ることは、もう仕事というより生活ルーティンとなっています。

■マレーシアの有名YouTuberと共演

 ──ベテランになってもなお、日常のインプットを欠かさないからこそ、さまざまなジャンルでアウトプットできるんですね。
 DJ KOO:盆踊りでのDJも始めたんですよ。マレーシアなどで日本の盆踊りがすごくはやっていてフェスのようになっているんです。だったら本家の日本ももっと盛り上がらなくてはと思って、やぐらの真ん中にDJブースをつくって、日本盆踊り協会さんと組んで、新しい楽曲に盆踊りの振りをつけてもらって各地でやらせていただいています。

 それが海外でも取り上げられて、マレーシアの有名なタレントでYouTuberのNamewee(ネームウィー)さんから『BOY MEETS GIRL』の盆踊りバージョンをつくらせてほしいと連絡をいただき、日本で一緒にプロモーションビデオを撮りました。日本の文化を今の現代目線と融合して出していくことで世界の懸け橋になれるんじゃないかということはすごく感じています。
 DJ KOO:90年代、TRFで出だした頃は、「あいつ後ろで何をやっているんだ」「あいつ、いらねえんじゃないか」みたいなことをさんざん言われてきたけども、こうやって平成を超えて令和になってもDJとしてのアウトプットがいろんなところで活用できているのはうれしいことですね。

 ──世界のYouTuberたちから「一緒に活動しよう」というお誘いがあるのでは? 

 DJ KOO:いや、まだまだなので今後に向けて計画中です。例えば『EZ DO DANCE』の30周年バージョンやTikTokバージョンを計画しながら、懸け橋になることができたら。
 コロナ前、2019年には、JICA(国際協力機構)と協力し、アフリカとの親善を目的として美空ひばりさんの『川の流れのように』を盆踊りっぽくリミックスして、南アフリカ共和国とルワンダの街でアフリカ盆踊りを開催しました。すごく盛り上がって手応えがあったので、またそういう活動をしたいですね。

■最初は小さいことからチャレンジしてみる

 ──新しいことにどんどんチャレンジしていらっしゃいますが、チャレンジが怖い、勇気がないという方にアドバイスをお願いします。
 DJ KOO:最初は小さいことからでいいと思います。例えば先日、「beatmania(ビートマニア)」のeスポーツ大会(BEMANI PRO LEAGUE)のオープニングでDJをやらせてもらったんです。それは、以前からビートマニアで遊んでいたし、小さいクラブでのイベントでビートマニアの曲を使ってDJをしていた経験があったので、オファーいただいたのだと思います。

 いきなり大きなところには行けないので、まずは小さいりから興味を持って始めてみる。それを積み重ねることが大事。食わず嫌いでも実際にやってみると楽しいこともあるので、やる前から「これは自分には向いてないんじゃないか」と拒否しない。
 とりあえずやってみてから決めればいい。1人で考えていてもうまくいかない。失敗してもいいから、とにかく目に前にあることをやってみるといいと思います。
東洋経済オンライン
最終更新:8/11(木) 11:01
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