SHINee ONEW、涙ながらに幸せ届けた4年ぶりステージ 至高の歌声でファン魅了した日本初ソロコンサート追加公演 – Real Sound

 入隊やコロナ禍もあり、実に約4年ぶりの来日公演を行ったSHINeeのONEW(オンユ)。4曲目の「Lighthouse」を終えると「どうしよう、脚に力が入らない。泣いちゃうかも! なんでかな~、我慢できない!」と目を閉じた。SHINeeとしての初ライブを行い、日本デビュー発表を行った思い出の地での初単独公演ということがあってか、久々に立つ日本のステージということがあってか、「おかえり、傍にいるよ」というこの曲の歌詞が心に響いたのか、「皆さんに幸せになってほしいから努力すると言っているのに、今は皆さんにもらった力が……」と、話している途中でこらえきれずに、その瞳から涙がこぼれた。
 ONEWは、9月10日、11日の2日間、東京・国立代々木競技場 第一体育館で『ONEW Japan 1st Concert Tour 2022 〜Life goes on〜 Special Edition』を開催。これは7月6日に日本1stソロアルバム『Life goes on』をリリースした後にスタートさせた初のソロコンサートの追加公演で、7月8日の東京・日本武道館を皮切りに、福岡サンパレス、名古屋国際会議場 センチュリーホール、大阪フェスティバルホールを約2カ月にわたり回ってきたツアーの締めくくりとなる。本稿ではその最終日、11日の模様をレポートする。
 ダンサー、バンドに加え、追加公演ではストリングスも加わる豪華な編成に。今回のツアーでは、アルバム『Life goes on』と最新の韓国ミニアルバム『DICE』収録曲を中心に19曲を披露。ダンス曲はアイドルらしさを、カバー曲ではスキルと歌心を、そしてバラードでは包み込んでくれるような柔らかな声と、アーティストとしてのさまざまな一面でファンを魅了した。

 ONEWといえば、SHINeeのボーカルの要。「口から音源」と言われるくらい生歌に定評のあるアーティストだ。もちろんどの曲も上手いのだが、彼のボーカリストとしての魅力が詰まっていたのが、冒頭に記した涙の後の5曲目から9曲目だ。決して派手な楽曲群ではないが、彼の声質が映える曲が続くセクション。「In the whale」のローボイス、そして「Beauty」のSHINeeではなかなか見ることのできない大人の魅力にドキッとさせられたはず。9曲目の「Timepiece」を歌い終わると、マイクを持つONEWの手がブルブルと震えていたのだが、彼はどんな気持ちでこの曲を歌ったのだろう。
 また本ツアーの見どころのひとつになっていたのが、アルバム『Life goes on』にも収録されていたJ-POPカバーのセクション。武道館公演2日目に秦 基博がゲストとして登場してデュエットをした「鱗(うろこ)」をスタートに、DREAMS COME TRUE「やさしいキスをして」、MISIA「Everything」を歌った。またこのセクションでは、ファンからリクエストを募った楽曲をアカペラで歌うコーナーも設けられ、自身のソロ曲やSHINeeの「Diamond Sky」などを披露した。

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