伊東健人の音楽遍歴から「真夜中のラブ」でデビューするまでの葛藤と挑戦(THE FIRST TIMES) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース


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掲載:THE FIRST TIMES
TVアニメ『ヲタクに恋は難しい』の二藤宏嵩、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』の観音坂独歩など、数々の人気キャラクターを演じ、2019年には『第13回声優アワード』で歌唱賞を受賞。 【動画】伊東健人「真夜中のラブ」MV 声優として輝かしい実績を築いている伊東健人が9月21日に配信シングル「真夜中のラブ」でアーティストデビューを果たす。 ■アーティストデビューする、声優・伊東健人の音楽遍歴 まずは、彼の音楽遍歴から探っていこう。 「音楽を始めたのは高校1年生の時、友達とバンドを組むことになりBUMP OF CHICKENやASIAN KUNG-FU GENERATIONのコピーをしていました。それと同時にくるり、トクマルシューゴさん、七尾旅人さんなどの文学的なロックにもハマっていきましたね」(伊東健人) ■軽音楽部をきっかけに広がっていく音楽の幅 ロック畑で育った伊東の音楽の幅を広げるきっかけとなったのは、大学で入った軽音楽部。 それまで熱心に触れてこなかったアニメや声優に近づくこととなったのも、軽音学部に入ってからなのだとか。 「僕がいた軽音楽部は、オリジナル曲を作ってライブをガンガンやる感じではなくて、とにかく好きなアーティストのコピーを楽しむような環境でした。 さらに、部員みんな結構音楽の趣味がバラバラで。僕はいろんなバンドに参加する機会が多かったこともあり、いろいろ聴くようにもなりました。 そうすると、自然と音楽の幅も広がっていき、ディズニーやミュージカル、あとクラシックも通りました。アニソンをちゃんと聴き始めたのも20歳を過ぎてからです」(伊東健人) ■就活での面接でぶち当たった壁:喋れない自分、コミュ力の低さ 高校1年生からのバンド活動に加え、個人でもボカロを用いた楽曲制作を行っていた伊東だが、音楽の道に進もうとは考えていなかったそうだ。 そんな彼の人生が大きく動き始めたのは、大学4年生の時だった。 「当時、就職活動はしていましたが、どうしても心が熱くならなくて…自分は何がやりたいんだろう? っていう思いを抱えていました。あと、就活での面接でこれまで向き合ってこなかった自分の“喋れなさ”やコミュニケーション能力の低さを痛感しまして。 これは何とかしなきゃいけないと思って、東京アナウンスアカデミーに通い始めました。アナウンサーコース、司会者コースなどあったなかで、僕が選んだのは声優コース。それが結果的に声優人生へと繋がっていきました」(伊東健人) ■声優、音楽、両者へのリスペクトからくる愚直な思い 2011年より声優の仕事を始める傍ら、2017年に中島ヨシキとのユニット・UMake(ユーメイク)結成。 2020年に『Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Selection III』に参加。2021年には『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』に「magic number」を楽曲提供し、J-POPの名曲をカバーするミニアルバム『COVER ~YOUTH~』のリリースなど、音楽活動も行ってきた。 しかし、それは彼の中で“歌いたい”という純然たる思いとは違った。 「音楽は好きだったんですけど…“歌うことが好き”という自覚はなかったです。あと、そもそもの話なのですが、声優として何も成し遂げていない新人の僕が『声優もやりつつ、音楽もやります!』って言うのは絶対嫌だなって。 それは演技に真剣に向き合っている方々、音楽に真剣に向き合っている方々、両者に対してとても失礼な話じゃないですか。 声優も音楽も好きだからこそ、僕は声優にしっかり取り組みたかったですし、自発的に音楽を発信することは考えていませんでした。 もちろん、声優として活動するなかで歌唱したり、音楽に携わることもありますが、UMakeはラジオ派生で生まれたユニットで、リスナーから募集したエピソードをもとに中島ヨシキさんに作詞してもらい、そこに僕が曲をつけているので受動的なんですよね。自分から始めたものではない。 それは悪い意味ではなく、声優という仕事が0から1を生み出すのではなくて、1与えられたものを10や100というようにどれだけ面白くできるか、細部にわたって命を吹き込む戦いなので、すごくやりがいを感じています」(伊東健人) ■自問自答:声優・伊東健人がアーティストデビューするとは? そんな中、今年に入りアーティストデビューの話が浮上する。伊東健人としてデビューをする意義、これまでの音楽活動との差別化など、考えなければいけない問題が多く、どうしても踏み出せずにいたと語る。 「お話をいただいた時、やりたい気持ちは2割ぐらいでした。今までは声優という仕事上、キャラクターを背負って歌うことがほとんどで、伊東健人としてどうやっていくのか? を考えたことがなかったからです。 『やりたいことは何?』と聞かれたら、やっぱり本業の声優。そんな状態で(音楽を)やっていいわけがないと思ったんですね。本気で音楽をやっている方の失礼にあたるというか、それだけリスペクトの気持ちが強かったので」(伊東健人) アーティストデビューに対して、いろんな懸念点を抱えていた伊東だったが、それこそが大きな突破口となった。 「最近は声優が流行っているとか、憧れの職業だとよく言われますけど、“ちょっと勢いのある声優が歌を出してみました”って感じにしたくないなと思ったし、かつ僕自身が自分を見失うような勘違いもしたくなくて。 そういったことを含めていろいろ考えていくなかで、“この悶々と考えている現状や伊東健人とは? を探し求めていけるならば…”と糸口が見えてきたので、アーティストデビューを本格的に捉えられるようになりました」(伊東健人) 人生の大きな決断をする時、いつだってタイミングがつきものだ。それは伊東も例外ではない。 「今年で34歳になるんですけど、お話をもらったのが3年後だったら断っていたと思います。経験を積ませてもらって、次なるステップとして自分自身と向き合う良いタイミングでもあったので、『どうしようかな?』と思っていた2割を取って、思い切ってチャレンジすべく舵を切りました」(伊東健人) ■自分とは違う文化を持つ方の感性を取り入れたらどういった表現になるのか 記念すべきデビュー曲「真夜中のラブ」は、伊東たっての希望で川谷絵音が楽曲提供・編曲を担当。 「アーティストデビューにあたり、『自ら作詞作曲するのはどうですか?』という提案もありましたが、一曲目は自分とは違う文化を持つ方の感性を取り入れて、それを自分が表現したらどうなるのか見てみたかったので、いちばん作ってもらいたい川谷絵音さんにダメ元でオファーしました。 ゲスの極み乙女、indigo la End、ジェニーハイ、最近では礼賛も始まった川谷さんの音楽が以前から好きなのですが、交流があったわけではなかったので不安もありながら…当たって砕けろで(笑)。自分っぽさを残しつつ、他とは違う新しいことをやりたいと思った時、真っ先に浮かんだのが川谷さんだったんです」(伊東健人) ■「真夜中のラブ」は深く狭く刺さる曲 そうして生まれた「真夜中のラブ」は、都会の夜を感じさせる大人な雰囲気をまとった一曲に仕上がった。ボーカルのディレクションも川谷が行っている。 「キャラクターソングのレコーディングでは、ディレクターの方に『大事なことは音程じゃなくてニュアンスだ』と言われることが多いんですね。“キャラが歌っている”ことが大切なので、声がヨレたと思っても、ニュアンスが合っていればOKが出る場合があるんですね。 でも、今回のレコーディングは音程含め、細かいディティールまで川谷さんはこだわってくださって。今までならOKが出たところも、ちょっとでも声がヨレていたらOKを出さずに最後までこだわってくださったし、僕は凝り性な気質でもあるので、もう少し粘りたい気持ちもあったので、そうやってこだわらせてくれたのがうれしかったです」(伊東健人) 改めて、伊東が感じる今作の魅力はどこだろう? 「曲調は爽やかな部分もありますが、内包するテーマとして一般的な爽やかさではない。ある種、いろんな人の共感を得ようと思って作られていない。だからこそ、深く狭く刺さる曲だと思っています。それって勇気がいることで、逆に面白いなと思いました」(伊東健人) ■伊東健人という表現を突き詰めるためのわがまま 今回、伊東はバンドのレコーディングにも立ち会ったという。ベースを担当した休日課長がブースから出てきて「こんな難しい曲をよく持ってきたな」と川谷に言っていたそうだ。 「冒頭は終電後すぐのシーンから始まって、ラストのサビで始発が近づいてきた画が浮かんでくる。歌詞の中でも時間経過を表しているんですけど、音の中でもその情景が表れていて、皆さんのドラマチックな演奏に感動しました。本当に素晴らしい曲をいただけてうれしかったです」(伊東健人) 先述した通り、伊東にとって今回のアーティストデビューは生半可な気持ちではない。悩み葛藤し、ようやく踏み切った挑戦である。 今作を作ったことで、どのような未来が見えてきたのだろうか。 「0から1を作っていく覚悟が決まったというか『これで後戻りはできない』っていう楔になりました。『今までやってきたすべての仕事の中で、自分がいちばんわがまま言う場所になると思う』って一緒に作っているスタッフさんにはお話しました(笑)。 現状でもわがままを言いまくってるんですけど、それがどこまで貫き通せるのか。これから“伊東健人という表現”を追い求めていきたいと思います」(伊東健人) INTERVIEW & TEXT BY 真貝 聡 【リリース情報】 2022.09.21 ON SALE DIGITAL SINGLE「真夜中のラブ」 【イベント情報】 Kent Ito 真夜中のラブ Release Event “Waves #1” 10/22(土)東京・品川インターシティホール 開場13:30 / 開演14:30 終演16:00(予定) 開場17:30 / 開演18:30 終演20:00(予定) 【プロフィール】 イトウケント/10月18日生まれ、東京都出身の声優。TVアニメ『ヲタクに恋は難しい』の二藤宏嵩、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』の観音坂独歩などを演じる。2019年には『第13回声優アワード』で歌唱賞を受賞。2022年9月21日に配信シングル「真夜中のラブ」でアーティストデビュー。
THE FIRST TIMES編集部
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