Dannie May、メンバーの赤裸々な実体験をラブソングに “むき出し”の恋愛感情を込めた「たぶん、80年」制作秘話 – リアルサウンド

 2022年はLIQUIDROOMでのワンマンライブにドラマタイアップ、そして秋には東阪での2マンイベント『Welcome Home!』を主催……とトピック満載だったDannie May。もちろんコンスタントに新曲のリリースもあり、1年で10曲以上を発表と、まさに怒涛の勢いで駆け抜けてきた。そんな彼らが12月7日にリリースしたのが冬にぴったりの恋愛ソング「たぶん、80年」だ。
 メンバーの田中タリラが過去の恋愛の記憶と「もしその恋がずっと続いていたら」という想像を織り交ぜて綴った歌詞は、当事者だからこそ書ける繊細なディテールが描き込まれ、リスナーをその物語のど真ん中へと誘う。そしてどこか冬らしい音色も聴こえてくるサウンドとちょっと懐かしいJ-POPのニュアンスを汲んだメロディが、ひとりひとりの甘酸っぱい記憶を呼び覚ましていく。
 そして曲に感化される形で生まれた、Yunoの過去の恋愛体験をモチーフにしたMVも、すべてがこれまでのDannie Mayの楽曲たちとは一味違う。そんなパーソナルで親密な空気を帯びた名曲「たぶん、80年」が生まれた背景を、メンバー3人に語ってもらった。(小川智宏)【最終ページに読者プレゼントあり】

ーー2マン企画『Welcome Home!』を10月に東京と大阪で開催しましたが、東京ではクジラ夜の街、大阪ではOchunismと、タイプの違う2バンドとの対バンになりました。やってみていかがでしたか?
マサ:楽しかったです。東京は特に気合いが入っていたので、クジラ夜の街のライブは観られなかったです。観たら絶対緊張するなと思って。
Yuno:今まで『Welcome Home!』って、バンドとやったことがなかったんですよ。終わってから考えると俺らの前にお客さんを盛り上げてくれてありがたかったんですけど、始まる前はクジラ夜の街がすごい盛り上げてるから「やばいな」というか、逆により気合が入りました。
マサ:「負けないぞ!」ってね。「俺らが呼んだのに俺ら史上一番のピンチじゃん」って言ってました。
Yuno:でも、おかげでいいライブができました。
マサ:大阪で一緒にやったOchunismもバッキバキに盛り上げていて。元々持っていたイメージとちょっと違って、意外とロックな感じでしたね。
ーーそんな中、10月には「めいびー」も出て、あれもめちゃくちゃポップで最高だったんですけど、「6億回再生を目指す」という目標に対しての進捗はどうですか?
マサ:その勢いで僕たちもリリースに向けて励んだんですけども、なかなか6億回という壁はね……。
田中:まあ、1億回はいったけどね。
マサ:嘘つくな、悲しくなる(笑)。でも意外と、こういう曲を出してもみんな受け入れてくれるんだなっていうのはありました。本当に何やってもいいんだなっていうのを再認識できた気がします。
Yuno:今まで届いてなかった層にも届いた感じはしますね。
ーーある意味すごい振り切った曲ではありましたもんね。
マサ:そうですね。なんか、僕らがゴリゴリのロック曲を書くときに近いメンタルで「ポップに振り切るぞ」と思って書いたんで。すごい拒絶されるかなとか一瞬思ったけど、全然そんなことなかった。

ーーいつもリリースするときはそういう不安があるものですか?
マサ:うん、ありますね。特に前の曲とガラッと変えるときは。でももうないかな、めちゃくちゃ振り切るジャンルっていうのは。いろいろな曲をやってきたので、やりきった気がする。
ーーあとはゴリゴリのヒップホップやるとかですかね。
田中:ああ。それでいうと今回の曲はビートが強めに出ていて、少しラップっぽいところもありますね。今までになかった感じだと思うし、時代感的にもこれが受け入れられるかどうか少し怖さはありますね。
ーー確かに、ちょっとレゲエっぽいバックビートが入っていたりして、「めいびー」とはまた違う角度で攻めている曲ですよね。これはタリラさんが過去を振り返りながら書いたそうですけど、とっかかりとしてはそれが最初だったんですか?
Yuno:まず、12月にリリースするのは決まっていたんです。で、そういえば冬の恋愛の曲ってちゃんとリリースしてないんじゃないかっていう話になって。このタイミングではタリラが曲を作るって決まって、それで上がってきたのがこの曲だったんです。歌詞も最初から決まっていて、やけに具体的だなと思ったんですよ。それで新橋でラーメンを食べた帰りに本人に聞いたら、タリラの恋愛の思い出だって話があって。その話に共感したというか、感銘を受けて(笑)。
田中:そう。俺が話して、Yunoが「俺もさ」って自分の高校時代の話をしてくれて。それがMVになっているんですよ。

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