「チグハグ」大ヒット中のTHE SUPER FRUIT、時代にフィットしたグループ像が後押しする人気 – Real Sound

 THE SUPER FRUITの「チグハグ」がTikTokで大ヒットしている。
 THE SUPER FRUITは、2021年10月からのプレ始動ののち、今年8月31日にシングル曲「チグハグ」でCDデビューしたばかりの7人組グループ。8月3日にTikTok上で「チグハグ」が先行解禁されるとすぐさま話題となり、6日にMVを公開すると15日には30万回再生を突破、現在ではその数字は500万再生を突破するなど、大きな話題となっている。
 TikTokで楽曲がバズるきっかけとしてよくある形式といえば、曲の振り付けを真似て踊る投稿や、曲と関連づけられたフィルターを使った投稿の急増だろう。だが「チグハグ」を使ったTikTokの動画を見ると、従来のようなサビのダンスを踊った投稿が多いほか、それまでとは異なるバズの仕方をしていることが分かる。
 「チグハグ」を利用した多くの投稿は、楽曲を流す秒数が動画の尺に対して非常に短い。というのも、動画前半で投稿者が自らの面白エピソードや失敗談など話し、「それでは聴いてください、『チグハグ』」とキャッチーなイントロを流す、というところで動画が終わることが多いのだ。興味にそぐわなければ1秒で飛ばされる、つまり動画の最初の1秒が肝心とも言われたTikTokにおいて、終盤まで曲が流れないのにも関わらず「チグハグ」がこの形でバズったというのは、これまでからすると異例なバズの形でもある。
 そんな「チグハグ」旋風の珍しい部分はそれだけでない。
 8月31日のCDリリースに伴いこの夏はリリースイベントを回っていたTHE SUPER FRUITだが、楽曲が話題になるのと並行しリリースイベントは大盛況。9月4日にダイバーシティ東京プラザにて行われた、世が世なら!!!との合同リリースイベント最終日には総勢1000人を超えるオーディエンスが集まり、デビュー直後ながらその人気を見せた。
 TikTokでの急激な楽曲の人気は、必ずしもそれを歌唱するグループの人気に繋がるわけではない。まして、リリイベの動員が1000人を超え、通販での物販は即完売という、動画再生や音源視聴などネット上だけの応援に留まらず行動や消費を呼び起こす例は、多くのバズが生まれる現在においても決してよくある例とは言えないだろう。

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