ジェイソン・チャン 『THE FIRST TAKE』に出演した広東ポップの … – Yahoo!ニュース


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掲載:THE FIRST TIMES
香港のアーティスト、ジェイソン・チャン(Jason Chan、陳柏宇)が、『THE FIRST TAKE』に出演した。ジェイソン・チャンは、2006年に香港でシングル「固執(Stubborn)」でデビューしたシンガーソングライター。2009年に発表した「Lies Between Us」が大ヒットとなり、彼の人気は香港だけに留まらず、中国本土、アジア圏にも広まっていった。昨年10月には最新アルバム『The Fight Goes On』をリリースするなど、約17年の活動を通じて、彼は香港ポップシーンのトップシンガーとして君臨し続けている。優しさに満ちた癒しのボーカルを聴かせる彼に、これまでもキャリアやTHE FIRST TAKE出演で感じた思いを聞いた。 【画像】ジェイソン・チャン 撮りおろし写真 ■友人が、僕が歌ったデモテープみたいなものを何も言わずにいろんなレーベルに送ってたんです ──まずはジェイソンさんのキャリアを振り返りながら話をお聞きしたいのですが、もともとどのような経緯でアーティスト活動を始めたんですか。 僕は、香港生まれで7歳のときに家族でカナダに移住して、そこからはカナダで生活をしていたんです。その後も何度か香港には訪れていたんですが、大学を卒業する前にちゃんと香港を体験したくてしばらく住むことにしたんです。アップル関連の会社のバイトをしていたんですが、そのときに友人が、僕が歌ったデモテープみたいなものを何も言わずにいろんなレーベルに送ってたんです。そしたら、香港のソニーから連絡が来て、オーディションを受けたらとんとん拍子でデビューすることになったんです。 ──なんと、友だちが勝手に応募したパターンだったんですね。当時、アーティストになりたいという思いはあったんですか。 ごく一般的な夢としてはありましたけど、でも現実的じゃないと思ってました。僕はいわゆるイケメンじゃないし背も高くないし、歌もそこまでうまいいわけじゃなかったと思うんです。それなのにアーティストになれたという運命に、すごく感謝の気持ちはいっぱいですね。 ──小さい頃から歌うことは好きだったんですか。 物心ついた頃には、いつも歌ってるような子だったんです。6歳くらいのときに、友だちと家でカセットを聴きながら大好きな歌手の曲を歌ってたのを覚えてますね。カナダに住んでからは、向こうの音楽を聴いてたんです。当時流行ってた、バックストリート・ボーイズ、イン・シンク、スパイス・ガールズ、アクアとかを聴いたり歌ったりしてました。それと同時に、広東ポップ(香港ポップ)にも触れていたんです。というのも、空前のカラオケブームの時期だったんですよ。アラン・タム、プリシラ・チャン、ジャッキー・チュンとかが人気の頃で、レーザーディスクをかけてみんなで一緒にカラオケで歌ってました。 ■自分の歌はすべて自己流で学んだ ──曲を作ったりってことはしていたんですか。 いや、してなかったんですよ。曲作りを始めたのは、この業界に入ってデビューしてからなんです。僕の中では、音楽を聴くことと歌うことが分かれているんですよ。どちらかというと、僕は歌いたい気持ちが強いタイプでした。学生の頃は、プロのレッスンを受けたとかもないんです。好きなアーティストの真似をして歌ったり、自分の歌はすべて自己流で学んだ感じですね。 ──つまりは、単に歌うことが好きだった青年のジェイソンさんの人生が、友だちがテープを送ったことでガラッと変わってしまったわけですね。 ほんとに180度変わりました(笑)。カナダでの学生時代は、社会福祉的な観点から幼児青年教育を勉強していたんですよ。趣味で毎日歌ってましたけど、楽器も弾けなかったし、音楽業界とは縁もゆかりもなかったんです。 ──そんなジェイソンさんですが、2006年にシングル「固執(Stubborn)」でデビューし、2007年にリリースされた「永久保存(Save Forever)」がRTHK(香港最大手のラジオ局)で1位を獲得する大ヒットされたそうですね。当時を振り返るとどんな感想がありますか。 デビュー当時の頃はあまり覚えてないんですが、すごく楽しんでやってましたね。早い時期から注目していただけてすごくありがたかったですけど、その頃は、自分の今後のキャリアとかはあまり考えていなかったんです。当時、親はこの活動を応援はしてくれてたんですけど、僕にはこの業界が合わないだろうと思ってたんです。まず僕はカナダ育ちなので、香港の事情もエンタメ業界のこともわかってないから長続きしないんじゃないかと思ってたらしいんです。僕自身、3年間やってこの仕事でご飯食べられなかったら、辞めてカナダに戻ろうって考えもありました。ただ、僕は何かをやるとなったら100%力を注ぐタイプなので、歌手活動を全力でやってましたね。 ■ほんとの自分の気持ちを表現したいってところから、曲作りを始めた ──歌手活動をやっていく中で、自分の変化もあったと思うんですが。 キャリアの初めの頃は、提供をしてもらった曲を歌うスタイルだけだったので、自分の人間性を曲で表現できなかったんです。ほんとの自分の気持ちを表現したいってところから、曲作りを始めたんです。ギターを手にしてから曲作りをどんどん始めました。今は、自分で書いた曲と、作家さんから提供していただいた曲の両方を歌って活動しています。 ──では、ご自身で印象に残ってる曲を挙げてください。 まず、2009年に発表した「Lies Between Us」です。『THE FIRST TAKE』でも歌った曲ですが、この曲がヒットして中国本土でもライブをするようになったり、香港以外の人からも注目を得られたので、自分のキャリアで重要な曲になっています。あと自分で作った曲だと、2019年に書いた「本能寺」です。別れをテーマにした曲なんですが、生きてくなかで、どんなに愛する人がいても、どんな関係でも、いつかは絶対別れや最後の瞬間がある。それはとてもつらいことじゃないですか。だからといって、最初から人との関係を作らない選択があるのか、自分を守るためにそこに踏み込まなくていいのかってことを問う歌になっているんです。いつか必ず終わりがあるからこそ、後悔のないように、今この瞬間を大切にしようというメッセージが込められた歌になっています。 ■自分自身を誠実に表現したい ──なるほど。では、ジェイソンさんの歌手としてのモットーを聞かせてください。 まず自分自身を誠実に表現したいですし、もちろんうまく歌いたいと思っています。あとは、自分の曲がリスナーの方たちにインスピレーションをもたらすことができたらと思いますね。何か問題に直面してる人たちにとって、曲が回答を導くヒントになってくれるようになれればいいなと思ってます。 ──ジェイソンさんの歌声には、柔らかく温かく包むような感覚があります。お話を聞いていると、ジェイソンさんの人間性とも通じるなと思いました。 ありがとうございます。人って、自分のことよりも他の人のことを気づかってしまうところがあると思うんですよ。僕自身、わりとそういうタイプなんです。やりたくないことでも、他の人のためならやってしまう自分がいるんです。それはそれでいいことだと思うんですよね。ただ、それだけじゃダメだと思うんです。自分自身も、自分のためにファイトしていかなきゃいけないっていうのもすごく感じます。 ■あまり昔に固執せず、あまり先のことを考えない。今というのがいちばん大事 ──つまり自分を進化させることで、より多くの人へ歌で愛を届けられると。 そうです。あと、自分の考え方でいちばん好きなところは、あまり昔に固執せず、あまり先のことを考えないところです。今というのがいちばん大事だと思っているんです。ある思想家が言ってたんですが、ずっと過去にこだわり続けるのは鬱、未来ばかり考えてるのは不安、だから今を生きるべきなんだって言葉があるんです。その言葉が、自分の考えにすごく近いなと思いました。もちろん人間なので失敗もしますが、僕はそれであまりくよくよしないんです。あと、未来って自分ではコントロールできないじゃないですか。目標に向けて何かすることはできるけど、だからといって必ずしもそうなる保証はない。その結果は受け入れるんです。だからといってそこで終わりじゃなく、自分に夢があるならそれでも追い求める。こういう考えがリスナーに伝わればいいなと思います。 ──すごく誠実な考えを持ってアーティスト活動を行なっているわけですね。では、ここからは『THE FIRST TAKE』の話題に移りましょう。実際に出演してどんな感想がありますか。 今回、2曲歌わせてもらったんですが、1曲は先ほど話した「Lies Between Us」です。僕のいちばん知られている曲なので歌わせてもらったんです。あと、最新アルバム『The Fight Goes On』からリード曲の「有天(One Day)」を歌いました。まず、『THE FIRST TAKE』に出演するにあたってスタッフから説明を受けたんです。ほんとにワンテイクしかないって聞いてすごく不安でしたね(笑)。自分を信用してないわけじゃないけど、プレッシャーがかかると声って変化するんですよ。声帯が硬くなるのがすごく心配でした。だから、収録の前日は、声に影響を与えるものは一切食べず早く寝ました。いつも香港では、16時以前は歌いたくないんです。それだけ時間をかけて喉の調子を整えるんですよ。なので『THE FIRST TAKE』の収録の日は、朝6時に起きて朝食を食べて、そこからボーカルトレーニングを12時までやって、声帯をストレッチする作業をしました。 ■ヘッドフォンをした瞬間、サウンドのミックスがすごくよくて、これはいけるなって自信が ──すごく喉に気を使って出演に挑んだと。スタジオに入ったときはどんな感覚でしたか。 実際にスタジオに入ってヘッドフォンをした瞬間、サウンドのミックスがすごくよくて、これはいけるなって自信が出てきました。あと、スタッフの皆さんがブースから出て行ってくれたこともよかったです。ヘッドホンで歌うので、ブース内は僕の地声しか聴こえなくなるんですよね。それだと変に聴こえてしまうなとか、僕はそういうことも気になってしまうんですよ。そうした心配材料がないというのはありがたかったです。最終的にうまくいったと思いますし、とても楽しかったです。 ──一発勝負のどんなところに面白さを感じましたか。 やる前は、最初から最後までずっと緊張の連続かと思っていたんですが、意外にもそれがなかったんです。特に2曲目が楽しめました。「Lies Between Us」を歌い終わって自分の喉の調子も掴めましたし、「有天(One Day)」はリズムのある高揚感に満ちた曲なので、僕自身も曲の雰囲気に乗って楽しんで歌えたんです。 ■「Lies Between Us」は7点、「有天(One Day)」は8点 ──自分で点数をつけるとした何点ですか。 僕は、今までこうした質問をされると、10点満点中8点を最高点として答えてるんです。気持ち的には10点だけど、ただ満点を与えるとそこで満足しちゃうと思うんです。常に努力の余地は残ってるって意味で、最高点を8点にしてるんです。ただ、7点より低いこともないんですよ(笑)。やっぱりシンガーとしての自信も必要なので(笑)。それで今回はというと、「Lies Between Us」は7点、「有天(One Day)」は8点かなと思います。 ──かなりの手応えがあったと。 そうですね。ほんとに楽しかったです。 ──では、日本についての話をお聞きしたいんですが、日本の文化で好きなものはありますか。 僕は、日本人の持つプロフェッショナルな精神をすごく尊敬してるんです。例えば、『THE FIRST TAKE』の一発勝負ってこだわりもそうだと思うんです。香港だと、これくらいでいいだろうって感覚のものが多いんです(笑)。でも日本は、自分の仕事だけじゃなく全体を見て、個々ができる限りやれることをやる。時間重視でもあるじゃないですか。そういうプロフェッショナリズムは素晴らしいなと思っています。あと最新のテクノロジーもすごいと思いますし、それとゴルフコースが素晴らしいです(笑)。今回、仕事の3日前に友人と日本に来て3日間ゴルフをやってました(笑)。初めて日本でゴルフをやって、すごく楽しかったです。 ■初めて買った日本のアーティストのCDは、清水翔太さん ──あと、平井堅、いきものがかり、flumpoolなどの楽曲のカバーをしてますが、日本の曲も聴いたりするんですか。 常にチェックしてるわけじゃないんですが、気に入ったものを聴くというのはあります。以前初めて日本に仕事できたときに、CDショップに入ったらすごくいい曲が流れてて、初めて日本のアーティストのCDを買ったんです。それが清水翔太さんのアルバムでした。あと香港の音楽は、実は日本の音楽にすごく影響を受けているんです。特に80~90年代の香港の音楽は広東語でカバーされた日本の曲がすごく多くて、子どもの頃は原曲がJ-POPだと知らずによく聴いてたんです。ちょっと話が逸れてしまうんですが、僕は常に音楽を聴いてるタイプではないんですよ。サブスクでも、どちらかといえばポッドキャストを聴くことが多いんです。物理学、天文学、政治とか多岐にわたっていろんなのを聴いてますね。やっぱり音楽を仕事にしてるぶん、音楽に偏りすぎるのはよくないかなって考えなんです。それに、人の話を聴くのも好きなので。やっぱり、バランスが大事だなって思うんですよね。 ■自分の意向とスタッフの意向をうまく融合させるスタンスで、活動を続けていきたい ──なるほど。では、ジェイソンさんのこれからのアーティスト活動についてお聞きしたいです。 先ほど言ったように、僕はあまり先のことは考えないんです(笑)。でも、ジェイソン・チャンというアーティストは、自分だけじゃなく、作家さんやスタッフなどいろんな人とのコラボレーションのプロジェクトだと思っているんです。なので、自分の意向とスタッフの意向をうまく融合させるスタンスで、活動を続けていきたいと思っています。何よりも、自分の思いが伝わる誠実な歌を届けることがいちばんだと思っていますね。 ──最後に、日本のリスナーへのメッセージをお願いします。 『THE FIRST TAKE』が日本での初パフォーマンスなので、まず「みなさん、初めまして!」とご挨拶したいです。『THE FIRST TAKE』で僕の歌を聴いていただいて、僕の音楽に多くの方が共鳴していただけたらうれしいですし、いつか日本でライブをできたらいいなと思ってます。今回、『THE FIRST TAKE』に広東ポップアーティストの代表としていちばん最初に選んでいただけたことはすごく光栄です。僕の音楽を通して広東ポップに興味が持ってくれる人がいたら、ぜひ香港の音楽シーンもチェックしていただきたいです。 INTERVIEW & TEXT BY 土屋恵介 PHOTO BY 大橋祐希 リリース情報 2022.10.28 ON SALE ALBUM『The Fight Goes On』 プロフィール ジェイソン・チャン/香港を牽引するシンガーソングライターJason Chan 陳柏宇(ジェイソン・チャン)。2005年のデビュー以来、16枚のスタジオ・アルバムをリリースし、32億ストリーミングを記録。数々のベスト男性シンガー賞を受賞し、複数枚のシングルで1位を獲得。ロマンティックな楽曲が多く癒しのラヴソングの帝王と呼ばれる。2022年10月28日に最新アルバム『The Fight Goes On』をリリースし、Yahoo!アジアバズ大賞2022等に収録曲「有我」が入賞。2023年2月4日には、AsiaWorld-Expo(1万6000キャパ)で「Awaken Music II FWD presents Jason Chan feat. Kowloon Swing Social Club Live 2023」を開催予定。
THE FIRST TIMES編集部
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