「BTS人気の過熱」と「アジア系へのヘイトクライム激増」が同時進行する理由(和泉 真澄) – 現代ビジネス

世界的人気を誇るK-POPアイドルのBTS(防弾少年団)が2022年6月14日に突如、グループとしての活動休止とソロ活動への専念を発表し(その後、所属事務所が「活動休止」を否定)、世界に衝撃が走った。しかし、現在もMVの再生回数は増え続け、人気が衰える兆候はまったく見えない。
この「活動休止」騒動で、やや印象が薄まってしまった感もあるが、その2週間前の5月31日にアメリカのジョー・バイデン大統領に招かれてBTSのメンバーがホワイトハウスを訪れたことは、日本でも大きく報道された。
3月に配信されたソウルでのライブコンサートが191カ国、246万人に視聴され、4月には受賞こそ逃したもののグラミー賞に再度ノミネートされてラスベガスでも歌を披露した世界的スーパースターが、単なるセレブとしてホワイトハウスに招かれたとしても驚くべきではないかもしれない。しかし、このBTSのホワイトハウス訪問には、「アジア系アメリカ人のアメリカ社会への受容と新型コロナウイルス感染拡大によって増加したアジア系へのヘイトクライム防止について訴える」という、極めて具体的な意図が表明されていたことは注目に値する。
欧米のミュージシャンやパフォーマーが政治的なメッセージを込めたコンサートや活動をすることは珍しくないが、アジアのポップグループがこのような政治的パフォーマンスに関わることはやはり珍しいと言えるだろう。今回の訪問でBTSがどんなメッセージを発したのか、そしてアジア人であるK-POPアーティストをわざわざホワイトハウスに招待したアメリカ大統領にはどんな意図があったのか、そこから見える現代アメリカならびに現代世界を取り巻くさまざまな状況について考えてみたい。
インフォメーション
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/

source

最新情報をチェックしよう!
広告
>すべての音楽情報をあなたに・・・

すべての音楽情報をあなたに・・・

インターネットで情報を探すとき、あなたはどうやって探しますか?いつも見ているページで情報を得る?検索エンジンで好きなアーティスト名を検索してでてきたものを見る?本当にそれであなたの欲しい情報は手に入れられていますか?

CTR IMG