TOMORROW X TOGETHERはスウィート!米アーティスト、セイレム・イリースが語る彼らとの出会い「最高にクールな体験」(Kstyle) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース


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セイレム・イリース(Salem Ilese)という女性アーティストをご存じだろうか。韓国のエンターテインメントの世界ではあまりなじみのない名前かもしれないが、彼女はワールドワイドな人気を持つアメリカ人のシンガーソングライターである。1999年8月生まれの22歳。プロとしてのキャリアはそれほど長くないものの、ユニークな着眼点で書かれた歌詞や音の引き出しの多さで早い時期から注目を集め、2020年にディズニーの物語と現実は違うと嘆く女性について歌った「Mad at Disney」で海外でもその存在が知られるようになった。 K-POPに対する関心も相当あり、BTSやITZYといったグループのヒットソングをよく聴き、大好きなBLACKPINK(ロゼとジェニー)にも会ったことがあるという。そんな思いが引き寄せたのか、ついに「Anti-Romantic」(2021年)と「PS5」(2022年)の2曲でTOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)のメンバーとのコラボレーションが実現。おかげでK-POPへの愛情はますます深まっているそうだ。『サマーソニック2022』に出演するためにまもなく初来日を果たす彼女に、創作活動やTXTとの交流、そして現在の心境などを率直に語ってもらった。   両親の影響を受けた幅広い音楽性 ――代表曲の「Mad at Disney」ですが、わかりやすい言葉を使いながらも伝えたいメッセージはかなり深いと思いました。 セイレム・イリース:ちょっと聴いただけでは、ディズニーへの怒りを単純に表しているだけのように受け取りがちですが、本当はディズニーが女性に押し付ける愛の形や人間関係がステレオタイプだと言いたいのです。そういう考え方は若い世代には良くないと思っているので。 ――ディズニーはこういったことに寛容なんじゃないかなと思いますが、何か言われたりしましたか? セイレム・イリース:何も言われませんでした。実はこの曲をリリースしてからディズニーランドへは行ってないんです。でも近々遊びに行きたいけど、追い出されるんじゃないかとちょっと心配なんです(笑)。今年の夏、日本へ行くときが誕生日と重なるので、誕生日にディズニーランドに行けたらいいなって思ってるんです。だから追い出されないように祈ってます。もし追い出されそうになっても、誕生日だと伝えればきっと大丈夫(笑)。 ――「Mad at Disney」は華やかなダンスポップでしたが、他のオリジナル曲ではいろいろなサウンドに挑戦していますね。幅広い音楽性はご両親の影響もあるのでしょうか? セイレム・イリース:確かに両親からの影響は大きいですね。音楽センスが良くて、デヴィッド・ボウイやザ・クラッシュなどいろいろなスタイルを聴いて育ちました。大人になってからはノラ・ジョーンズを聴いていたし、ワン・ダイレクション、テイラー・スウィフトやハンナ・モンタナ(マイリー・サイラス)の大ファンだったし。とにかく両親の影響で子供の頃から幅広く聴いてきたからこそ、音楽的な語彙が増えたのだと実感しますね。 ――ロスでずっと活動されていますが、セイレムさんの曲を聴くとアメリカのロサンゼルスの空気だなと勝手に感じています。セイレムさんの暮らすロサンゼルスはどんなところなのでしょう? セイレム・イリース:それはクール! そういう感想は初めて。すごくクールな解釈だと思います。ロスの一番良いところと言えば海に近いところ。ビーチが大好きだからよく行くんです。私の愛犬は海辺が大好きだから車で海に連れて行ってそこで遊ばせることに幸せを感じるんです。それに(ロスは)実家に近いんですよ。サンフランシスコの郊外で育ったのですが、そこまで5時間半で行けちゃうからよく帰ってます。 TXTのメンバーはスウィート!「優しく温かく迎え入れてくれた」 ――音楽スタイルの幅を広げるためにフィーチャリングを積極的にやっているイメージもあります。これまでにやったフィーチャリングで印象に残っているものはありますか? セイレム・イリース:2022年に「PS5」という曲でアラン・ウォーカーとコラボしたのですが、サウンドを作った時点でゲーム好きの彼がこの曲を聴いたらきっと面白がってくれるって気がしてたんです。それで彼に音源を送ったところ、気に入ってくれた彼はゲーマーの視点でトラックとバース(歌詞の一部)を加えて送り返してくれたんです。それを聴いているうちに、かつて「Anti-Romantic」で一緒に仕事したTXTが思い浮かびました。彼らが参加してくれれば、彼ららしいクール(最高)なテイストに仕上げてくれるんじゃないかと声をかけました。 ――「Anti-Romantic」のコラボをする前から、TXTの存在は知っていたそうですね。 セイレム・イリース:はい。私はK-POPの大ファンなので、TXTのほかにBLACKPINKなども熱心に聴いていた時期があるんです。だからK-POPの世界に少しだけ入り込んで彼らと仕事ができたことは、とてもクールな体験になりました。 ――「PS5」はTXTのスタイルにも合っているナンバーだと思いました。ご自身も彼らを起用して良かったという感じでしょうか? セイレム・イリース:あまりにも素晴らしくてぶっ飛んじゃいました。「気になる点があればおっしゃってください」とのコメント付きで彼らのボーカル入りのファーストバージョンが戻ってきたんですが、何も言うことはありませんでした。彼らが一発で決めてくれたので、気持ちが高ぶりましたね。今まで体験したコラボの中で最もクールで興奮しました。 ――テヒョンさんはTikTokで「PS5」のオープンヴァースチャレンジもやっていましたが、優しい雰囲気がそのまま声にも表れているなと思いました。あそこで聴いた彼はどういう印象でしたか? セイレム・イリース:確かに彼の声は美しく優しい音色だと思います。私がイメージしていた通りの声でしたね。 ――TXTのメンバーとはインスタライブでもやりとりしたと聞きました。 セイレム・イリース:その通りです。「PS5」が発売される週にTXTのヨンジュンとテヒョンとともにインスタライブを開催しました。画面越しでのやりとりでしたが、彼らと直接話せたのはクールでした。 ――彼らと話した印象はいかがでしたか? セイレム・イリース:彼らは本当にステキで、すごく、すごく優しく温かく迎え入れてくれたんです。韓国語のフレーズをいくつか使いながら会話できればと思ったんですが、やはり無理で。私の韓国語が下手すぎて、彼らの英語のほうがずっと上手でした。それでも最後に「アンニョン(さよなら)」って言ったものの、それが「オニオン」って聞こえたらしく、彼らのファンに大ウケでした。 今年の夏、サマーソニックでTXTと会いたい! ――TXTのメンバーとはまだリアルで会ったことがないと聞きました。彼らと実際に会えたら何を話してみたいですか? セイレム・イリース:作曲の手法は人によって全く違い、私の場合は歌詞がありきたりだけど、彼らのソングライティングのプロセスについてすごく興味があります。特に作詞がすごく面白いから気になります。曲のタイトルもいつもクールだし。だから曲が先にできてからタイトルを決めるのか、歌詞の内容によってタイトルが決まるのか、そういったプロセスについて詳しく聞きたいと思っているんです。 ――TXTがアメリカに来たら連れていきたい場所ってありますか? セイレム・イリース:私が住んでいるロサンゼルス(ロス)のウェストハリウッドの周辺かな。このあたりのお気に入りスポットを案内したいです。ステキなコーヒーショップや夜遊びにぴったりの場所が多くてカラオケ店もあるんです。彼らとカラオケが出来たら絶対楽しいですよね! でも先ほどのインスタライブでロスへ行ったときの話をしていたので、ロスが初めてってことはないですよね。まもなくツアーでこちらへ来るそうなのでそのときに会えたらいいなとは思っています。 ――そうなるといいですね。 セイレム・イリース:ロスで会えなかったとしても、TXTも『サマーソニック2022』に出演するので、日本で必ず会います! ――TXTで一番好きな曲ってありますか? セイレム・イリース:「Magic」が大好きです。他には「Dear Sputnik」だったかな? あの曲もすごくクール。あと「Good Boy Gone Bad」ってすごくキャッチーなサウンドですよね。先日リリースされてから何度も聴いています。 共通点はアーティスティックな面での強いこだわり ――セイレムさんはアーティスティックな面で強いこだわりを持つ方だと思うのですが、TXTのメンバーもそういう意味では同じタイプですよね。 セイレム・イリース:そう言ってくださってありがとうございます。TXTに関しては私も同じ思いです。最近のリリース作もそうですが、彼らは恐れずに多彩なジャンルやサウンドを取り入れていて、そんなところが大好きなんです。バラードやロック、ポップスとバラエティ豊かなサウンドに挑戦していますよね。おっしゃる通りです。 ――K-POPのアーティストが次々と世界へ羽ばたくことができたのは、いろいろなジャンルに迷わずチャレンジしていく姿勢があったからだと個人的には思っています。セイレムさんも同じ方向性だったのでコラボが上手くいったのでしょうね。 セイレム・イリース:確かにそうだと思います。 ――アメリカでのK-POPは現在どのようなポジションにいるのでしょうか? アメリヶ国内でも自然に受け入れられ、誰もが聴いているようなジャンルになってきているのではないかと思います。 セイレム・イリース:かなりメジャーになっています。アメリカのポップマーケットや他のジャンルと同等なマーケットシェアだと言えるかな。特徴的なのは熱心なファン層。TXTと仕事するまでファンからこんなにも熱い愛を受けたことがなくて。でも彼らのファンは本当に熱心に応援してくれるし、SNSを通しての交流が活発。「大好きなTXTを通してあなたのことを知り、今ではあなたの大ファンよ」ってロサンゼルスで言われることもあるし、TXTの写真をスマホの壁紙にしているある女の子にコンサートで呼び止められたことがあって。彼女もTXTの大ファンで彼らを通して私の存在を知ってくれたということで、TXTが作ってくれた縁に感謝しています。アメリカには彼らのファンがたくさんいますよ。 ――TXT以外にコラボレーションしてみたいK-POPアーティストがいたら教えてください。 セイレム・イリース:います! やっぱりBLACKPINKです! あまりにも大好きなので、「いつか一緒に何かできたら」というのが私の夢なんです。彼女たちは本当にクール。友達になるだけでもいいな。そのためにはK-POPの世界をより深く知りたいと思うし、多くのK-POPアーティストと仕事をして学びたいと思います。K-POPはアメリカのポップミュージックと似ているけれど、ユニークな面もたくさんあるので、もっと学んで探求できればと思います。 ――セイレムさんが「Mad at Disney」を通して訴えた価値観の多様性の大切さは、K-POPシーンの発展において必要不可欠なものでした。それがあったからこそ世界で広がったというか。セイレムさんはきっと韓国のどんなタイプのミュージシャンとでも相性がいいはずです。 セイレム・イリース:嬉しい! そう、だからK-POPの世界にもっと踏み込んでいきたいんです。 ――韓国の他のジャンルにも関心がありますか。例えば韓国のテレビドラマとか。Netflixが世界的に人気で以前よりも気軽に観ることができますよね? セイレム・イリース:それは良い質問ですね(笑)。韓国のドラマでは『イカゲーム』がすごく良かったですね。あれは超クールなドラマ。シーズン2が決まるといいな。今からとっても楽しみにしているんです。 ――今後、韓国へ行く予定はありますか? セイレム・イリース:今度初めて行きます。韓国・ソウルで初の単独ライブを開催するので、とても楽しみです。そして、韓国でのライブを終えて、日本のフェスに行きます。どちらの国も行ったことがないので、ワクワクしています。 ――初めての韓国で楽しみにしていることはありますか? 今、韓国は韓国料理やスイーツ、コスメ・ファッションのほか、街全体も人気です。楽しみにしているものがあれば教えてください。 セイレム・イリース:もちろん。「Ben and Jerry」という曲を書いているくらいだからご存じだと思いますが、私は大のデザート好きなんです。だからスイーツが楽しみ。それから韓国は買い物天国と聞いているのでそれも楽しみ。友達の家族が今韓国に住んでいて、その友人が私と同じ時期に家族に会いに韓国へ行くかもしれないんです。そうしたら案内してもらえるし、いろんな場所も行けるのが楽しみで仕方がないんです。 日本のアニメ『美少女戦士セーラームーン』が大好き! ――先程も話にありましたが、『サマーソニック2022』で初来日も果たしますね。日本で楽しみにしていることは? セイレム・イリース:フェスの出演は楽しみで仕方がないです。実は今回が初フェスなのでワクワクが止まらないんです。人前でのパフォーマンスもずっとできなかったから、やりたくてうずうずしています。それからファンと直接会って、ここ数年応援してくれたことに対して「ありがとう」と言いたいし、何よりも食べ物ではお寿司が一番好きだから、日本でお寿司が食べられるのをものすごく楽しみにしています。 ――日本のお寿司は本当に美味しいと思うので楽しみにしていてさい。 セイレム・イリース:そう聞いています。だから期待大! ワクワクしています。私も含め、バンド全員お寿司好きなので日本で食べられるのが待ち遠しくて、みんなでカウントダウンを始めているんです(笑)。 ――日本の音楽アーティストにも関心はありますか? セイレム・イリース:もちろん関心があります。詳しくはないですが、すごく興味があります。世界各国のアーティストや音楽ジャンルはそれぞれ独特の雰囲気を持っているので、アメリカ以外の音楽について学ぶのは大切だと思っています。お薦めがあったら是非教えてください! ――日本のアニメに関しては好きで詳しいと聞いてますが。 セイレム・イリース:そうなんです! 一番好きなのは子供の頃から観ていた『美少女戦士セーラームーン』。以前は主人公の月野うさぎと同じような髪形にしていたので、いとこ達からはセーラームーンと呼ばれていました。 ――今のヘアスタイルは全然違いますよね(笑)。 セイレム・イリース:違いますね(笑)。でも昔はいつもツインテールにしていました。ハロウィンでも何年も続けて月野うさぎのコスプレをしてましたし。当時はすごくクールでソープリティだと思っていたんです。 ――今回のインタビューでKstyle初登場となります。この記事を読んでいる方をはじめ、『サマーソニック2022』でセイレム・イリースさんに会いたいと思っている人に向けてメッセージをいただけますか? セイレム・イリース:もちろん! この記事を読んでいただき、また応援してくださって、ありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。そしてもし今年の夏にサマーソニックへ行くのであれば私もステージに立つので、みなさんと直接お会いして同じ時間を過ごし、ハグできることを何よりも楽しみにしています。本当にありがとう。みなさんに愛を贈るわ。そして健康には気を付けてね。 取材:まつもとたくお ■リリース情報 EP『Unsponsored Content』(読み:アンスポンサード・コンテント) 日本独自企画にてCD化! 2022年8月17日(水)リリース 価格:2,200円+税/品番:UICB-1015 【CD収録楽曲】 1. Ben & Jerry 2. PS5 with TOMORROW X TOGETHER & Alan Walker 3. Jake from State Farm 4. Hey Siri 5. Mad at Disney 6. Coke & Mentos 7. PS5 (Fortnite Battle Pass Gamer Remix with Alan Walker & Abdul Cisse) 8. PS5 (PS4 Version) 9. PS5 (PS3 Version) 10. PS5 (PS2 Version) 11. PS5 (PS1 Version) 12. PS5 (Xbox X Version) 13. PS5 (Nintendo Switch Version) ※初回生産限定特典として、「PS5」にてコラボしたアーティスト集合写真のステッカーが封入されます!
Kstyle編集部
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