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福井テレビ
東京で舞台女優の夢をつかんだ福井市出身の吉川真世さん。放送作家・秋元康さんプロデュースの劇団にこの春見事合格し、6月初舞台に立った。 6月、東京池袋にある劇場。秋元康氏さんプロデュースする「劇団4ドル50セント」のオリジナル舞台が上演された。 人気Ｋ－ＰＯＰアイドルが来日ツアー中に失踪。マネージメントを任されていた主人公らが、窮地を回避しようと「替え玉作戦」を決行するという物語。 この日初めてステージに立ったのが、福井市出身の吉川真世さん。この春オーディションに合格し晴れて劇団員となった。吉川さんは「信じられないというか、なんかやっと…希望の光がやっと見えたみたいな感じで。やっと、スタート地点に立てたという感じですかね」と語る。 「希望の光」、その言葉には理由がある。物心ついた頃から舞台女優に憧れていた吉川さんは福井商業高校に進学し、チアリーダー部ＪＥＴＳに所属。全米選手権4連覇・5連覇のメンバーとして活躍した。 その後は東京の俳優養成学校へ。3年間の修行を終え卒業を迎えたのはおととし。しかしそれは、コロナ禍のはじまりだった。 吉川さん： 私何をしたらいいんだろうっていう時期が長くて長くて。もういい年齢になったので、諦めた方がいいんじゃないかなって。このまま何もなかったらどうしようかなって思っていたくらい、どん底にいましたね そんな気持ちを支えてくれたのは、ＪＥＴＳ時代の自分だという。 吉川さん： やっぱり辛かったというか、『楽しかった』だけじゃ感想ではない。陰の努力はいっぱいしたんじゃないかなって。毎日書いていた日誌とかも、今でも読み返したら、すごく過去の自分に元気とか勇気をもらえるくらいで こうして厳しいオーディションで夢を勝ち取った吉川さん。仲の良い先輩や同期に囲まれながら、日々演技やダンスを磨いている。初公演の配役はなんと「七変化」 ホストやショップ店員など、早着替えで演じ分けた。晴れの舞台には、福井から家族も駆け付けてくれた。 Q：ずっと支えてくださったご両親に対しては？ 吉川さん： この３年間支えてくれたって思うと、ほんとに泣いちゃうんですけど…やっぱり親孝行したい、私は舞台で親孝行がしたいと思っていたので、やっと親孝行できるんじゃないかと思っています。がんばりたいですね 新たな夢は、ふるさと福井の人たちに自慢されるような愛される女優になること。舞台の幕は上がったばかり。これからが本番だ。全米優勝を目指し3年間厳しい練習に明け暮れたＪＥＴＳは、大切な「生き方」を教えてくれたと話す。今なお、夢を追う。揺らぐことのない「芯の強さ」を感じた。 8月も東京での舞台出演が決まっている。
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