Anly × Matt Cab対談。“Happy Accident”に導かれたふたり。ハートウォーミングな作品が出来るまで(THE FIRST TIMES) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース


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掲載:THE FIRST TIMES
Anlyから4ヵ月連続配信リリースの第2弾シングル「KOMOREBI」が届けられた。 【画像】Anly×Matt Cab 撮りおろし写真 5月に発表された「Homesick」に続くこの曲は、Anlyが故郷・沖縄県伊江島で制作したミディアムチューン。まるで木漏れ日のように、自分で見上げないと気付かない幸せや希望、そして、大切な人に対する思いを描いたハートウォーミングなナンバーだ。編曲にはBTS、JP THE WAVYなど数多くの楽曲を手がける音楽プロデューサーのMatt Cabが参加。生楽器の響き、低音を活かしたトラックがAnlyの歌をしっかりと際立たせている。 『THE FIRST TIMES』では、Anly、Matt Cabの対談を企画。「KOMOREBI」を中心しながら、ふたりの音楽観、制作に対するスタンスなどについて語り合ってもらった。 ■「一緒に何かやれたらいいですね」って ──まずはAnlyさん、Matt Cabさんの交流について教えてもらえますか? Matt Cab(以下、Matt):最初に会ったのは“関ジャム”のときですね。2020年の秋かな。 Anly:そうですね。デジタル機材の特集(“実はスゴい楽器”特集)で、KREVAさん、熊井吾郎さんも出演されていて。私の隣にいたのがMattさんだったんです。見たこともないような機材を持ってきていて、スタジオの中の音を使ってサンプリングして。それがすごかったんですよ。楽屋で挨拶させてもらって、「一緒に何かやれたらいいですね」って話したのが最初ですね。そのときにクマの小さい置物をいただいて、フレンドリーな方だなって(笑)。 Matt:そうでした(笑)。そのときAnlyはループ・ペダルでパフォーマンスしていて、それが本当にすごくて。感動しましたね。 Anly:ありがとうございます。 Matt:話したのはそのときが初めてだったんですけど、じつは以前、代官山UNITでライブを観たことがあって。そのときから“素晴らしいアーティストだな”と思ってたんです。自然と音楽が存在しているというか、宣伝やマーケティングに左右されない人だなと。いつか一緒に音楽を作ってみたいと思ってたので、今回、夢が叶いました。 ■違う曲を送ってしまったみたいなんです ──Anlyさんの新曲「KOMOREBI」の編曲、サウンドメイクにMattさんが参加したのは、どういう経緯だったんですか? Matt:これも面白い話があって(笑)。 Anly:そうそう(笑)。前のシングル(「VOLTANGE」)に入っていた「カラノココロ (Matt Cab & MATZ Remix)」でリミックスしてもらったときに、「オリジナル曲のアレンジもお願いしたいです」とお伝えして。“この曲をやってほしいな”と思っていた曲があったので、スタッフの方に送ってもらったんですけど、違う曲を送ってしまったみたいなんです。 Matt:送ってもらったのが、「KOMOREBI」のデモ音源だったんですよ。 Anly:本来送ろうとしていたのは、もっとアグレッシブで鋭い曲だったんです。Mattさんから「曲を聴いて、ジーンと来ました」という感想が来たから、“この感想、ちょっと違わない?”と思って(笑)。確認してみたら「KOMOREBI」を送っていたという。 Matt:素晴しい曲でした(笑)。 Anly:予定とは違う曲を送ってしまったんだけど、曲の感想をストレートに聞けたことがうれしかったし、“だったら「KOMOREBI」のアレンジしてもらおう”ということになって。 Matt:神様が仕事してくれました(笑)。英語でいうと“Happy Accident”ですね。 ■パワーのある曲だったし、すごくポジティブで ──デモはAnlyさんの弾き語りですか? Matt:そうですね。エレピとボーカルだけの音源だったんですけど、さっきも言ったように、その時点でめっちゃ感動して。パワーのある曲だったし、すごくポジティブで。 Anly:うれしいです。「KOMOREBI」は、3~4年前にギターで作ったコード進行がもとになっていて。なかなかメロディと歌詞が出来てなくて、置いておいたんです。形になったのは去年、久々に沖縄で制作したとき。伊江島の実家にも久しぶりに戻って、曲を作ってたんですよ。アコギとキーボード、パソコン、インターフェイスだけ持っていって、メロディを歌ってるところを母親に見られながら(笑)。 Matt:いいですね(笑)。 Anly:家の庭に木があって、木漏れ日が地面に降り注いでるのが見えて。そのときに“あの曲、形にできそう”と思ったんです。コードをピアノで弾きながら、以前から使ってみたかった“巻き戻しボタンを/神様が持ってるとしたら”というワードから作りはじめて。 ■大切な人が浮かんでくるような歌詞にしたい ──伊江島で作ったことがポイントだった、と。 Anly:そうだと思います。実家のあたり、星がすごくキレイに見えるんですよ。東京だと“ビルの隙間に星が一個見えた”という感じだけど、伊江島ではたくさん星が見えて、それがすごくうれしくて。滞在中に母と流れ星を見に行ったんですけど、そのときに“‘このことを誰かに教えたい’と思ったときに大切な人が浮かんでくるような歌詞にしたいな”と思ったんですよね。 Matt:その話は初めて聞きました。最初に聴いたときから温かさを感じていたし、特にサビのフレーズ(“あなたを想うそれだけで/曇り空は晴れ渡る”)には泣きそうになって。ちょうどその時期は疲れて、ちょっと寝不足だったんですけど、近所を歩きながら「KOMOREBI」を聴いて、“いい曲だなあ”って。 Anly:「KOMOREBI」にぴったりのシチュエーションだったんですね(笑)。 Matt:この曲から希望を感じる人はきっと多いだろうなとも思いましたね。間違えて送られてきた曲だけど(笑)、この曲をアレンジすることになったときは“やった!”と思ったし、しっかり届けないといけないという責任も感じてました。 Anly:うれしいです。もう少し歌詞について話すと、2番に“分かれ道を見つめては/あなたを求めて進むんだよ”というフレーズがあって。私たちはいろいろな選択をしながら生きてるじゃないですか。学生時代の進路もそうだし、大人になってからも分かれ道があって、そのたびにどっちに行くか決めないといけない。それがどこにつながるかは未知数だけど、その先に誰がいるかによって人生が決まってくると思うんです。この2年くらいは“会いに行くのか、行かないのか”“ライブをやるのか、やらないのか”と選択しなくちゃいけないことが多かったから、そのときに感じたこともこの曲に入り込んでいると思います。 Matt:生まれ育った場所(サンフランシスコ)に戻ると、そういうことを考えますよね。子どもの頃を過ごした場所で人生を振り返るというか、自問自答タイムが始まるので(笑)。リスナーの皆さんにも同じような経験があるだろうし、自分のこととして共感できる歌だと思います。 ■歌をジャマしないように、完璧な素材だけを加えたくて ──アレンジの方向性はどんな感じだったんですか? Matt:とにかくデモの段階で素晴らしかったので、歌をジャマしないように、完璧な素材だけを加えたくて。何度もトライ&エラーを繰り返して、時間をかけて大事にアレンジしましたね。 Anly:伊江島で作ったときのアットホームな雰囲気はMattさんにも伝わっていて。最初のアレンジにもデモ音源で弾いてたエレピがほぼそのまま活かされてましたね。その後は“どういう音を足したらいいだろう?”と議論を重ねてました。ちょうど47都道府県ツアー(アコースティックギターの弾き語りによる47都道府県ツアー『“いめんしょり”-Imensholy Tour 47-』)の最中で、確か京都でZOOMミーティングして。“そんな発想があるんだ!?”というフレッシュなアイデアがどんどん出てきて、すごく勉強になりました。ギターは最近よくご一緒している小川翔さんにお願いしたんですが、彼が楽曲にいいニュアンスを与えてくれて。 Matt:ドラムのグルーヴもよかったんだけど、“また何かが足りない”と思ってたんですよ。翔さんのギターが入ったときに、“これだ!やった!”って。 Anly:レコーディングはリモートだったんですが、“今のフレーズ、めっちゃいい”という感じを全員で共有できて。ミュージシャン同士の感覚がしっかり合致していたのも、この楽曲が成功した部分だったと思います。 Matt:Anlyとのやりとり、すごくラクだったんですよ。Anlyは沖縄出身で、僕はウエストコーストなので、バイブスが似てるのかも。 Anly:ハハハ(笑)。 Matt:僕はオープンにアイデアを出していくタイプだし、“これじゃないな”と思ったら、それまで作っていたものを全部変えちゃうこともあって。鳥肌が立つまで満足できないんですよ(笑)。 ■自分たちがずっと聴けるものを作るのがいちばん ──すごい(笑)。Mattさんのプロデュースワークには、ジャンルや国籍を超えて、つなげる力がありますよね。 Matt:英語と日本語とか、いろんな文化が混ざってるというか。脳みそはわけわからない状態だと思います(笑)。 Anly:覗いてみたい(笑)。 Matt:基本的なスタンスとしては、好きなこと、いいと思うことをやっているんですけどね。そういうやり方でいい曲を作るのが好きだし、生きがいでもあるので。トレンドも意識していますが、マネではなく、自分がその中にいないとダメだと思っていて。いろいろアプローチしながら、最終的にはフィーリングで決めるようにしています。 Anly:そうですよね。「KOMOREBI」のボーカルのミックスも何回もやり直して、かなり議論したんですけど、いろいろ試して悩んだ結果、最後はフィーリングで選んだので。聴き心地がいいもの、自分たちがずっと聴けるものを作るのがいちばんだし、それが結果的にトレンドになればいいなって。 Matt:うん。「KOMOREBI」に関しては、“Anlyの曲になる”ことがいちばん肝心だったんですよ。トラップのリズムを取り入れたり、808(ローランド・TR-808)も使ってるんだけど、しっかりAnlyの歌が感じられるのがいいなと。すべてのアーティストはワン・アンド・オンリーだし、その良さをどう伝えるかが大事なので。 ──素晴らしい考え方だと思います。Mattさんは今も複数のプロジェクトが同時進行中だとか。 Matt:そうですね。2020年、2021年はPLAYSOUND(身近にある音をサンプリングして楽曲を制作する企画)、UBER BEATS(サンプル音源、アカペラ音源などをプロデューサーたちに送り、新たにビートを作ってもらうシリーズ企画)などで遊んでいたんですが、今年に入ってからはいろんなアーティストと作品を作っているので。 ■「KOMOREBI」のメッセージが生で届くところも見てみたい ──Anlyさんは連続配信リリースと並行して、ライブツアーを継続中。 Anly:7月9日まで弾き語りツアーをやって、10月からは違うツアー(『Anly“Loop Around the World”~Track4~』)が始まるんです。 Matt:すごい、アスリートみたいですね(笑)。 ──ステージでコラボするのもいいのでは? Matt:いいですね!「KOMOREBI」のメッセージが生で届くところも見てみたいです。 Anly:Mattさんと一緒のライブ、めっちゃ楽しそう。いつか実現させたいですね。 INTERVIEW & TEXT BY 森朋之 PHOTO BY 大橋祐希 リリース情報 2022.06.29 ON SALE SINGLE「KOMOREBI」 ライブ情報 Anly”Loop Around the World”~Track4~ 10/22(土)石川 金沢 vanvan V4 10/23(日)新潟 新潟 RIVERST 11/03(木)兵庫 神戸 VARIT. 11/04(金)広島 広島 SIX One Live STAR 11/06(日)香川 高松 DIME 11/12(土)北海道 札幌 SPiCE 11/19(土)岩手 盛岡 the five morioka 11/20(日)宮城 仙台 darwin 11/26(土)福岡 福岡 CB 11/27(日)熊本 熊本 Django 12/01(木)東京 EX THEATER ROPPONGI 12/02(金)大阪 心斎橋 BIGCAT 12/09(金)愛知 名古屋 THE BOTTOM LINE 12/11(日)沖縄 桜坂 セントラル プロフィール Anly アンリィ/1997年1月、沖縄・伊江島生まれ。沖縄本島からフェリーで約30分、北西に浮かぶ人口約4,000人、風光明媚な伊江島出身。英語詞、日本語詞、様々なジャンルの音を楽曲の随所に感じさせるミックス感覚、ループ・ペダルを駆使したソロ・ライブ、バンド編成ライブ、アコースティック・ギター弾き語りなど、イベントや会場にあわせパフォーマンス・スタイルを変え、日本国内、香港、台湾、ドイツなど海外でもライブを行う、唯一無二の空気を感じさせる沖縄出身シンガーソングライター。 プロフィール Matt Cab マット・キャブ/サンフランシスコ出身、日本で活動する音楽プロデューサー。英語で歌うJ-POPカバー動画がYouTubeで話題となり、2013年には『ONGAKU』でメジャーデビュー。近年は音楽プロデューサーとして積極的に活動しており、BTS、JP THE WAVY、CRAZYBOY、YOSHI、Crystal Kay feat . 安室奈美恵「REVOLUTION」、和田アキ子『WADASOUL』、RADWIMPS『天気の子 Complete Version』英訳等、抜群の音楽センスと独特なグルーブ感のサウンドで、HIPHOP/R&Bだけでなく幅広いジャンルのアーティストへ楽曲を提供している。
THE FIRST TIMES編集部
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