LE SSERAFIM、IVE、XG、NiziU……群雄割拠のガールズグループシーンを制する鍵は? – リアルサウンド

 今、日韓ガールズグループシーンは群雄割拠だ。今後、シーンを制するのは一体どのグループになるのだろうか。今回、日韓で話題を集めているLE SSERAFIM、IVE、XG、NiziUの4グループに着目。各グループの概要を振り返りながら、今後の可能性について考えてみたい。
 シーンを制するには様々な要素が必要だが、主には「パフォーマンス力」「キャラクター」「楽曲のキャッチーさ」「メンバーの知名度」に集約される。
 パフォーマンス力は、ハイレベルなパフォーマンスが繰り広げられるK-POPシーンにおいて必須だ。また、ダンスカバーなども含めて、広く一般に受け入れられるキャッチーさが楽曲になければ、世界的なヒットは難しいだろう。さらに、多くの人がメンバーに共感し、推したいと思ってもらえるかといった「キャラクター」も大切な要素。書籍『BIGHIT K-POPの世界戦略を解き明かす5つのシグナル』(ユン・ソンミ著)には、BTSがヒットした要因として、SNSを活用して自分たちの魅力や個性を発信し、ファンとコミュニケーションを重ねてきたことが挙げられている。「キャラクター」については、グループとしてのSNS活用の上手さもポイントと言えよう。
 そして、キャラクターにも関係するが、メンバーの知名度も無視できない要素だ。メンバーの名前や人間性が多くの人に知られ、受け入れられているかという点もグループの成否にかかわる。前述の書籍の中でも、第4世代アイドルに必要なものとして「アーティストの持つ価値観や態度」等の人間性は重要な要素だと触れられている。
 それでは、これら4つの要素を踏まえて、各グループを見ていきたい。
 元IZ*ONEのSAKURA(宮脇咲良)とKIM CHAEWON(キム・チェウォン)が所属するグループで、2022年5月2日にデビュー。デビュー曲「FEARLESS」が米ビルボードチャートに14週連続でランクインするなど(※1)、今日までに数々の新記録を樹立した。
 グループのパフォーマンスの完成度は高い。歌・ダンスともに高い実力を持つリーダーのKIM CHAEWONが要となり、HUH YUNJIN(ホ・ユンジン)が歌唱面を支え、欧州でバレエを磨いたKAZUHA(カズハ)がダンスに独自の色を加えている。
 また、公式YouTubeのオフショット動画や企画コンテンツからは、SAKURAの面倒見の良さやKAZUHAの意外性のある一面、HONG EUNCHAE(ホン・ウンチェ)の人懐っこさなどが感じられ、彼女たちの人となりを知ってファンになったという方も多いはず。
 楽曲も世界で受け入れられている印象だ。前述したデビュー曲「FEARLESS」がアメリカのニュース週刊誌『TIME』で「The Best K-pop Songs and Albums of 2022 So Far」に選ばれたほか(※2)、リスナーがダンスをカバーしたTikTokやYouTube動画も多く、彼女たちの楽曲が今後世界的にヒットする萌芽を感じさせる。
 知名度については、SAKURAが圧倒的なカリスマ性を誇り、Instagramのフォロワーは400万人以上とグループで最多。最近ではKAZUHAとYUNJINもInstagramを開始し、急速にフォロワー数を伸ばしている。
 IVEは2021年12月1日にデビュー。元IZ*ONEのウォニョンとユジンが所属している。デビュー後わずか6カ月でシングル2曲の累計売上が100万枚を達成するなど(※3)、彼女たちも様々な記録を打ち立てている。
 IVEは全メンバーのスキルの高さが特徴。デビュー曲「ELEVEN」のダンスレッスン動画にはリーダーのユジンを中心に最終調整を行う姿が収められており、各メンバーのダンススキルの高さを垣間見ることができる。歌についてもボーカル担当とラップ担当のスキルがそれぞれ高く、レイとガウルはラップメイキングにも参加している。
 楽曲は、キャッチーな振りも含めて人気を得ている。2ndシングル曲「LOVE DIVE」はLE SSERAFIM同様、前述の『TIME』誌のリストに選ばれているほか、「Billboard Global 200」などにランクイン。「ELEVEN」はダンスカバー、チャレンジなどのYouTube再生数を集計するBillboard Japan「TOP User Generated Songs」で1位を獲得した(※4)。
 公式YouTubeの企画コンテンツからは、各メンバーのあたたかな人柄が感じ取れる。また、ウォニョンやユジンを中心にファッション・メイクの領域でも活躍しており、特にウォニョンは圧倒的なカリスマ性でInstagramのフォロワー数が546万人を誇る(8月13日時点)。






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