タイのエンターテインメント「タイタメ」ブレークの理由 BLドラマは日本のファン急増中(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース


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「SOTUS」でのアーティット(クリス=左)とコングポップ(シントー)(C)GMM TV Co., Ltd., All rights reserved
<情報最前線:エンタメ テレビ>  今、タイのエンターテインメント「タイタメ」が盛り上がっているのはご存じですか? タイのBL(ボーイズラブ)ドラマは、日本のファンも急増中。「T-POP」と呼ばれるヒップホップを中心としたタイのアーティストは世界で活躍し始めています。CS放送「アジアドラマチックTV(アジドラ)」でドラマ編成などを担当するソニー・ミュージックソリューションズの毛利文香氏(45)と、LDH JAPANでタイ進出にも携わる石井一弘氏(50)に話を聞きました。【大友陽平】  (1)なぜタイでBLドラマ?  毛利 タイのBLドラマの元祖は「Love Sick」(14年)といわれています。元々、70年代の漫画「風と木の詩」などの日本のBL作品、いわゆる「やおい」文化が90年代にタイに渡り「Y文化」といわれてはやりました。「Love Sick」の前にも、少しブームになった作品もあったのですが、14~16年ごろから気鋭のプロデューサーや監督が作り始め、16年に「SOTUS/ソータス」が国内でバズり、BLドラマの地位が確立しました。ソータスのクリスとシントーが、作品が終わった後も仲がいい様子をSNSにアップしたり、2人でいる姿をどんどん拡散していったことで、人気がずっと落ちずに、神格化されていったんです。  石井 タイでは国民がテレビをリアルタイムで見る習慣があまりないので、放送局も制作したらすぐにYouTubeなどにアップしています。BLドラマは「GMM TV」が大手どころですが、制作し、俳優も所属して…という形になっていて、ソータスの2人など「GMM四天王」と呼ばれるペア4組が大人気です。みんな身長180センチ以上、イケメン、かつ高学歴の俳優がBLをやるので、ファンにはたまらないと思います。  (2)日本でのブームのきっかけと、タイBLドラマの魅力  毛利 08年から「アジドラ」で韓流や華流ドラマの担当をしていたのですが、「ソータス」がはやっているという情報を知って、19年に放送しました。ただ最初にやった時は、そこまで広がらず、感度の高い“腐女子”くらいだったのですが、20年からのコロナ禍で「2gether」がはやりました。日本では「おっさんずラブ」が好きな世代や、K-POP、日本のボーイズグループを好きな人たちが、ハマっていきました。それまで放送していたBLドラマは、中国の作品が多くてロミオとジュリエット的な“悲恋もの”が多かったんです。タイのBLドラマは学園モノが多いのもありますが、とにかく明るくて、わちゃわちゃしていて、カップルも後ろめたさがないというか、こそこそする感じが全くなく、ハッピーエンドというシナリオが多いので、見ている方も幸せになるという…。  石井 超イケメンたちがオープンでやっているので、妄想を超えてリアルで見られる。そこが良さですよね。ダイバーシティは先進国な感じがします。  (3)タイの音楽事情  石井 まず、韓国ドラマのスタイルと似ていて、イケメン俳優たちが劇中歌を歌うので、それが広がっています。YouTubeの回転数がすごく上がってるのが東南アジアといわれているくらい、YouTubeで聞いている人が多いようです。そして一番売れているのは、ヒップホップのジャンルです。東南アジアの国々は、“アジアンドリーム”ではないですけど、若い世代が「自分たちが社会を良くしよう」「国を変えていこう」というパワーがあります。若者たちの社会に対するいろいろな思いはヒップホップで広がるので、向こうではメジャーなんです。特にタイ出身のBLACKPINKのLISAが世界的スターになったのは影響が大きいですね。LDHもパートナーシップを結ぶ「HIGH CLOUD ENTERTAINMENT」の創設者で、人気ラッパーのF.HEROさんがフックアップしたMILLIというラッパーの女の子は、米最大級の音楽フェス「コーチェラ」にも出ていますし、若いスターが登場していて、「T-POP」の勢いを感じます。  (4)今後のタイのドラマ  毛利 BLはもちろん、別のジャンルもこれから日本にどんどん入ってくると思います。今年のトレンドではないですが、韓国でもBLドラマを作り始めていて、タイと合作でBL作品を作るんです。ボーダーレスな世の中で、グローバルに共感し合える者同士で、どんどんおもしろいものをクリエートしていきましょうという流れが、今後はどんどん加速するんじゃないかなと思います。  (5)今後のT-POPなど世界の音楽と日本からの挑戦  石井 音楽業界では世界的に、これからは「アジアのZ世代」をどう攻略するかがテーマです。ネット世代の人口が一番多いのはアジアなので、アジアでファンを一番持ったら、世界一になる時代が近い将来に来るといわれています。特にタイの若い子たちの活気は日本よりもすごいです。その中で、LDHではBALLISTIK BOYZとPSYCHIC FEVERが現地で武者修行を行います。やっぱり現地に行ってパフォーマンスをしないと響かないと思いますし、刺激を受けながら、突破していきたいです。  ◆毛利文香(もうり・ふみか)ソニー・ミュージックソリューションズ メディアプラスカンパニー ライツビジネス事業部ライツビジネス課課長。CS放送「アジアドラマチックTV(アジドラ)」でドラマ調達などを担当。  ◆石井一弘(いしい・かずひろ)LDH JAPAN 戦略企画ルームリーダー。同社における戦略プロジェクトの戦略立案を担当。  ▼SOTUS/ソータス 16年にGMM TVが制作したドラマ。校内システム「SOTUS」のある大学工学部に入学したコングポップが、新入生教育担当の先輩・アーティットらに反発した罰として「僕は男が好きです」と大声で話すことになり、さらにアーティットに「先輩を僕の妻にします」と宣言したことから始まる、思いにいちずな後輩とツンデレ先輩の間で繰り広げられる学園ストーリー。  ▼2gether(トゥゲザー) 20年にGMM TVが制作したドラマ。ゲイの同級生からの猛アタックを受けるタインが、それを回避するために学校イチのクールなイケメン、サラワットに“偽装彼氏”を持ちかけることから始まるストーリー。ドラマ放送時にはTwitter世界トレンド1位を記録するなど人気で、昨年、映画化もされた。
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