新たなガールズダンス&ボーカルグループ・SPiN誕生!世界に向かって走り出す14人の“始まりの瞬間”に迫る – 音楽ナタリー 特集・インタビュー – 音楽ナタリー

SPiN PR
2022年8月26日
関西発のオーディション「SSS PROJECT – DANCE & VOCAL GIRLS AUDITION -」から新たなガールズダンス&ボーカルグループ・SPiNが誕生。8月26日にオリジナル曲「Let You Go」を配信リリースした。SPiNのメンバーはOTOHA、K.SAKURA、HIIRO、HINATA、MEI、NOA、REINA、RIO、S.SAKURA、SUMIRE、SHURI、YUU、YUNA、YUMENAの14人。幼い頃からダンスレッスンを重ねてきた経験者たちで構成された実力派グループである。
オーディションの最終ステージに立ったファイナリストは14人。つまり、14人全員が最後の審査を突破し、見事にデビューを勝ち取ることとなった。この特集では“次世代ガールクラッシュグループ”を謳うSPiNがどのように生まれたのか、8月7日に大阪・BIGCATで行われたファイナルステージの模様をレポート。さらにそのステージの当日、合格直後の14人のコメントを掲載する。世界を見据えて走り出した、彼女たちの始まりの瞬間をぜひ見届けてほしい。
取材・文 / 中川麻梨花
2022年2月1日、関西発の新たなガールズグループオーディションの開催が発表された。その名も「SSS PROJECT」。「音楽とファッションという2つの大きなカルチャーの力で可能性を広げていきたい」というコンセプトを掲げたオーディションで、タイトルには「SPECIAL(特別)」「SUCCESS(成功)」「STAR(人気)」という3つの意味が込められている。ジェネラルアドバイザーはEXILEの後進育成プログラムである「EXPG(EXILE PROFESSIONAL GYM)」の立ち上げメンバーとしても尽力し、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの教育やLDHの新人開発に大きく携わってきたATSUTOSHI。コレオグラファーを日向坂46の1stシングル曲「キュン」の“キュンキュンダンス”を考案したCRE8BOY、ボーカルコーチをミュージカル「レ・ミゼラブル」への出演経験を持つ廣野有紀、ダンスコーチをK-POPダンスのインストラクターを務めているSARAが担当した。
1次選考の書類審査と2次選考の歌唱&ダンスの審査を経て、5月に30名の通過者が大阪に集結。3カ月におよぶ合宿へと挑み、厳しいレッスンを重ねた。合宿中に行われた二度のセミファイナル審査を勝ち抜いた14名のファイナリストは、8月4日に大阪・京セラドームで行われたイベント「EXIA Presents KANSAI COLLECTION AUTUMN & WINTER」にオープニングアクトとして登場。デビュー前のステージ出演にもかかわらず堂々としたパフォーマンスを行い、強いインパクトを残した。
8月7日、ファイナリストの14名は夢への切符をつかみ取るため、それぞれの思いを胸に最終審査のステージに立った。最終審査ではソロパフォーマンスとグループパフォーマンスが行われ、それらを総合して新たなガールズダンス&ボーカルグループ・SPiNのメンバーが決定する。審査員はこれまで彼女たちの成長と努力をそばで見続けてきたジェネラルアドバイザーのATSUTOSHIやサウンドプロデューサーのGiz’Mo、コーチ陣らが務め、アドバイザーとして音楽レーベルのスタッフも参加。会場にはファイナリストの少女たちを応援すべく、多くのオーディエンスが詰めかけた。
ソロパフォーマンスではファイナリストそれぞれがダンスもしくは歌唱で、自身の魅力を2分のステージを通して伝えた。まずは舞台にYUNA、OTOHA、HINATA、REINA、NOA、YUMENA、HIIROの7人が登場。合宿中からダンストレーナーに「魅せ方がうまい」と評されていたYUNAは、セクシーさの中にもどこか凛とした空気を漂わせながら流麗にダンスを披露した。OTOHAはアリシア・キーズのバラードナンバー「Brand New Me」に乗せて、全身を使ってダイナミックにステージを舞う。ストーリー性を感じさせるエモーショナルなOTOHAのダンスに会場中のオーディエンスが息を呑んで見入っていた。今回が初めてのオーディション参加だというHINATAはチャーミングな笑顔が印象的だが、ステージではポップダンスを交えたクールなパフォーマンスで魅せる。合宿中のセミファイナル審査でも「ここでは絶対帰れない」と強い意思を全開にしていたREINAは、JASMINEの「Dreamin’」を通して、夢を追い続けてきた自身の思いを赤裸々に歌い上げた。しかしワンコーラスを歌い終えたところで楽曲はクリスティーナ・アギレラの「Show Me How You Burlesque」にチェンジし、雰囲気が一変。REINAは気迫のにじむパワフルなダンスで観る者の視線を釘付けにし、ダンスと歌の両方で自身の魅力を発揮した。NOAはJASMINEの「sad to say」で切ない恋心をラップを交えて歌唱。彼女の特徴の1つでもある、胸をくすぐるような可憐な歌声で楽曲の世界観を紡ぎ上げる。YUMENAは當山みれいの「My Way」に乗せて、「夢は叶う」と信じて自分の道を進んでいく意思を芯のあるまっすぐな歌声で示した。HIIROはデミ・ロヴァート「This Is Me」を見事な英語の発音で歌い上げる。彼女はステージを歩いてオーディエンスの顔を見ながら、スケール感のある歌声を堂々と響かせた。
続いてK.SAKURA、SUMIRE、S.SAKURA、RIO、MEI、YUU、SHURIが登場。まずはK.SAKURAが緩急をつけたキレのあるダンスを繰り広げてオーディエンスを魅了した。「今回がラストチャンス」だと語っていたSUMIREは、Dreamのバラードソング「希望の光 ~奇跡を信じて~」を通して、必死に夢を追いかけ、希望を胸にステージに立つ自身の心境を全身を使って表す。S.SAKURAはラテン調のサウンドに合わせた表現豊かなダンスで観る者を楽しませた。RIOはダンス、歌、ラップを盛り込んでアリアナ・グランデの「Problem」を歌いながら華やかに踊る。このオーディションで初めてボーカルとラップのレッスンを受けたというMEIは、ちゃんみなの「CHOCOLATE」でキュートなラップを披露してレッスンの成果を発揮。そしてマイクを置くと、笑顔を見せながらRIRIの「RUSH」を軽やかに踊った。YUUは當山みれいのR&Bナンバー「願い~あの頃のキミへ~」を歌唱し、別れた相手の幸せを願う繊細な感情を歌声で表現。最後にはSHURIが手嶌葵の「明日への手紙」をそっと歌い、透明感のある柔らかな歌声で会場を包み込んだ。
ソロパフォーマンスを終えた14人はNOA、REINA、YUNA、OTOHA、YUMENO、HINANA、HIIROによるAグループと、K.SAKURA、SUMIRE、S.SAKURA、RIO、MEI、YUU、SHURIのBグループに分かれてグループパフォーマンスへ。パフォーマンスの前にはAグループのREINAがメンバーを代表して「この3カ月間、本当にたくさん練習してきて、みんな成長できたと思っていますし、デビュー前にもかかわらずたくさんの経験をさせてくださって、本当に感謝しています。今日は今まで練習してきて成長した姿をお見せできるように最高のパフォーマンスをしたいと思います」と意気込む。BグループのSUMIREは「この3カ月間、みんなでライバルなのに切磋琢磨して支え合ってきて、悔しいことも悩むこともたくさんあったんですけど、『KANSAI COLLECTION』に出させていただいたり、素敵な環境にいさせてもらえて。今日は応援してくださってる方々に感謝の気持ちをパフォーマンスで届けて、楽しく悔いなく踊りきりたいと思います」とすでに感極まりながらも明るく語った。
2グループはともにデビュー曲となる「Let You Go」「S.A.L.A.N」の2曲を披露した。オーディションの課題曲でもあった「Let You Go」は、前に向かって力強く突き進んでいく意思を歌った楽曲。ファイナリストは自分の気持ちを前面に出し、凛とした眼差しでエネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げた。続く「S.A.L.A.N」はラップをふんだんに取り入れたクールなサウンドに、次の時代を作り上げていく熱い思いがにじむナンバーだ。14人は一糸乱れぬ迫力のあるダンスを展開し、3カ月におよぶレッスンの集大成を見せる。すべてのパフォーマンスを終え、全力を出し切った彼女たちの表情はとても晴れやかだった。
審査の時間を経て、いよいよオーディションの結果発表へ。最終メンバーは「SSS PROJECT」主催のスターベルプロダクション・代表取締役の山本祐希氏より発表された。最初に名前を呼ばれたのはRIO。彼女は一歩前に出て、センターマイクで「びっくりしているのと、うれしい気持ちでいっぱいです。これからは選んでよかったと思ってもらえるような最高のアーティストになります!」と涙で声を震わせながらも力強く宣言する。続いて名前を呼ばれたHINATAも「本当にうれしいです……ありがとうございました」と感極まりながら言葉を振り絞った。さらにYUMENA、SUMIRE、HIIRO、SHURI、YUUと次々と合格者が発表されていく。何人がグループに選ばれるかはわからないため、観客も固唾を呑んでオーディションの行方を見守った。YUNA、OTOHA、K.SAKURA、REINA、MEI、S.SAKURAと名前が呼ばれ、会場のどよめきが大きくなっていく。そして最後に「14人目のメンバーは、NOA」とコールされ、14人組のガールズダンス&ボーカルグループが誕生した。
ジャネラルアドバイザーのATSUTOSHIはこの結果について「当初この企画が立ち上がったときにメンバーの人数は10人以下のつもりで、練習生たちにもそう伝えていました。でも、彼女たちと3カ月間いろいろと苦楽をともにしていく中で、この14人の中から1人も欠けてはいけないなという考えが生まれました。今、日本の音楽シーンはK-POPに押されていますし、小さい子に憧れのアーティストを聞くとBLACKPINKやBTSの名前が多く挙がると思います。そんな中、小さい子たちが『SPiN』と答えるような、日本のグループを作りたいなと思っていて。アジア、アメリカまで視野に入れて、まずはこの14人でスタートして戦っていこうということに決めました」と説明。会場には彼女たちへの期待のこもった大きな拍手が響き渡った。
ファイナルステージ終演後、合格発表の余韻が残る会場でSPiNのメンバーとなった14人に話を聞いた。彼女たちの表情や言葉には、ようやく夢が叶ったという喜びや安心、支えてくれた人々への感謝など、さまざまな気持ちがあふれていたが、全員が共通して持っていたのは、ここはまだスタート地点だという思い。14人はさらなる未来への期待を胸に、世界に向かって大きく羽ばたいていく。
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OTOHA、K.SAKURA、HIIRO、HINATA、MEI、NOA、REINAコメント
2022年8月26日更新
新グループSPiN、オーディションの課題曲を配信リリース
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