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アメリカCBSのトーク番組｢レイトx2ショー with ジェームズ・コーデン（The Late Late Show With James Corden）｣に出演したBTS。
Terence Patrick/CBS via Getty Images
お気に入りのK-POPグループの最新アルバム発売に対して、あなたは｢強気｣だろうか。そのための上場投資信託（ETF）がある。
それは、｢KPOP and Korean Entertainment ETF（KPOP ETF）｣で、超ニッチなテーマ投資戦略を個人投資家などに提案するアメリカ金融市場のトレンドを継続するものだ。
CTインベストメンツ（CT Investments）が9月1日にニューヨーク証券取引所（New York Stock Exchange）で取り引きを始めたKPOP ETFは、日本の証券コードに相当するティッカー・シンボルは｢KPOP｣で、韓国取引所（Korea Exchange）に上場しているエンタテインメントやインタラクティブ･メディア事業を行う企業に投資する。
CTインベストメンツのイ・ジャンウォン（Jangwon Lee）CEOは｢K-POPは世界的なキーワードになっており、韓国だけでなく世界中のファンの間でメインカルチャーの一部となっている。我々はこのETFによって、K-POPを愛する世界中のファンにK-POP業界の成長と発展に参加する機会を、また、投資家にはグローバル・コンテンツ業界の未来を牽引する韓国上場企業へのアクセスを提供する｣と述べた。
韓国エンターテインメント業界の成長の可能性についてイCEOは、韓国企業から出たCDの世界的な売り上げが、2012年のわずか2400万ドル（約33億6700万円）から、2021年には2億2100万ドル（約310億円）に膨れ上がったことを強調した。
KPOP ETFは、投資家に対して非常に具体的なテーマが提案されるETFの最も新しい事例だ。ETFは近年、宇宙旅行（UFO）からミーム株（MEME）、政治的投資（MAGA）まで、あらゆるものを対象にして発行され、その成功の度合いもさまざまだ。
｢K-POPの世界市場はまだ成長の初期段階であり、KPOP and Korean Entertainment ETFは、この長期的傾向からの利益を得ようとする韓国エンタテインメントおよびメディア業界主要企業への投資を提供する｣とイは述べた。
KPOP ETFには30の韓国企業が含まれ、ハイブ（HYBE）、CJ ENM、JYPエンターテインメント（JYP Entertainment）が上位3銘柄。ハイブは韓国の人気男性グループ、BTSの所属事務所だ。
テーマ型ETFはエンターテインメント業界の成長傾向を追うものだが、投資家らの支持を獲得するまでには、苦しい戦いに直面することになりそうだ。実際、最近の株式市場の低迷により、パフォーマンスは低下しており、しかもETFの0.75％という年間経費率は決して安いものではない。
テーマを絞ったETFへの資金流入は急落しているが、正しいタイミングで正しいETF戦略を始めることで、大成功につながる可能性があることは、2014年にソニー（Sony）のハッキング事件の最中に取引が開始されたサイバーセキュリティETFが証明している。投資家らの関心は目下、BTSの次のアルバムの発売はいつか、ということかもしれない。
［原文：The launch of a K-Pop ETF continues the Wall Street trend of offering super niche thematic fund strategies to investors］
（翻訳：Ito Yasuko、編集：Toshihiko Inoue）
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