連載「lit!」第19回:BLACKPINK、IVE、NMIXX……重厚感あるサウンドを楽しみたい秋のおすすめK-POPソング – Real Sound

 10月に入り、朝晩の空気も変わったように感じる。季節はもう秋だ。冬に向かってうら寂しくなるからこそ、厚みのあるリッチなサウンドの楽曲を楽しむのも良いかもしれない。
 シーズンごとのトレンドを捉えながら、様々なシーンやジャンルの作品を週替わりでレコメンドしていく本連載。今回は秋にふさわしい重厚感ある話題の楽曲を4つ、K-POPのガールズグループに焦点を当てて紹介したい。
 本稿でまず取り上げたいのが、世界中で圧倒的な人気を誇るBLACKPINK。今年の8月にデビュー6周年を迎えた彼女たちは、2ndフルアルバム『BORN PINK』を携えて9月16日にカムバックした。同作は10月1日付の米ビルボード「Billboard 200」で1位に輝き(※1)、収録曲の「Shut Down」とタイトル曲の「Pink Venom」は、それぞれ「Billboard Global 200」で1位と2位を獲得。同チャートの1位・2位独占はK-POP女性アーティストでは初という栄誉に輝いた(※2)。
 タイトル曲「Pink Venom」は、イントロからグッと興味を誘う楽曲だ。韓国の伝統楽器コムンゴで奏でられるアジアらしい音階のサウンドと、その背後に流れる「BLACKPINK」の斉唱が印象的。その後はBLACKPINKならではの、力強さがありながらもクールなラップと表情豊かで突き抜けるボーカル、圧倒的なカリスマ性で観る者を惹きつけるヒップホップが展開される。
 YGエンターテインメント過去最高の制作費が投下されたというMVは(※3)、楽曲の世界観を表すのにふさわしい豪華なセットが複数用意され、荘厳な雰囲気の中でシャープなパフォーマンスを繰り広げるメンバーが印象的な作品となっている。
 「新しい時代を担当する最上の組み合わせ」というコンセプトを掲げ(※4)、今年2月にデビューしたNMIXX。2つ以上のジャンルを1曲の中に融合させた「ミックスポップ」で独自の世界観を描き出す彼女たちは、デビューシングルから約7カ月ぶりとなる9月19日に2ndシングル『ENTWURF』でカムバックした。
 リード曲「DICE」は、まるで演劇が始まるかのような、シックで厚みのあるジャズ調のイントロが曲への期待感を高める。トラップやEDM、ヒップホップがミックスされたサウンドは、1度聴いただけではすべてを理解することが難しいかもしれない。SULLYOON(ソリュン)も楽曲について「(ミックスポップを)1度も聴いたことがない人はいても、1度だけ聴くことはできないと思う。それほど中毒的。最初は難しくても、5回も聴けば中毒になるはず」と語っている(※5)。曲の中に散りばめられたさまざまな要素や謎を解き明かすべく、気づけば何度も再生しているファンも多いのではないだろうか。

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