Kポップをテーマにしたミュージカルがブロードウェイで上演 – Time Out Tokyo

主演は元f(x)のルナ
叫ぶ用意はいいだろうか。Kポップガールズグループ、f(x)の元メンバーのルナが、今秋ニューヨークのブロードウェイで初演されるミュージカル『KPOP』に主演することが、制作側から発表された。劇場はCircle on the Squareで、プレビューは2022年10月13日(木)にスタート。本公演の開幕日は11月20日(日)の予定だ。
『KPOP』は元々、2017年にArs Novaが制作した、没入型のオフブロードウェイ作品。​​グループに分かれた観客が、A.R.T./New York Theatres内での「ヒット工場見学ツアー」へ導かれるという内容だった。
ブロードウェイでの上映に当たり、一般的な演出に変更されるが、ブロードウェイで唯一非伝統的な座席構成を持つCircle on the Squareの上演されるという事実は、オリジナルの没入感的要素が残っている可能性を示唆している。オフブロードウェイ公演と同様に、演出はテディ・バーグマンが再び手がけ、振付をジェニファー・ウェーバーが担当する。
Woodshed Collectiveとジェイソン・キムが企画し、キムが脚本を、ヘレン・パークとマックス・ヴェノンがスコアを担当したこの作品は、架空のエンターテインメントレーベルでスターが育成される過程を描く。
タイムアウトでは、2017年のオフブロードウェイ公演について、次のようにレビュー。
「観客を『バブル』のような現代韓国音楽の世界に引き込むことを狙った脚本で、文字通りそういった作品に仕上がっている。まさに周囲で小さな快楽の泡が次々と立ち上がり、パン、パンと弾けていくようだ。作品の中で、パフォーマーが綿密に作り上げたイメージの中には汚さや汗が見えるが、アクセントなどの韓国民族性の痕跡は消し去られている」
f(x)での活動後、ソロでも成功を収めているルナを、ミュージカル界で知らない者はいないだろう。彼女はこれまで、韓国で上演された『レガリー・ブロンド』『イン・ザ・ハイツ』『マンマ・ミーア!』などに出演してきた。
ルナは今作への出演に当たり、次のように意気込みを語っている。
「私のキャリアを知っている人なら誰でも、ミュージカルが常に私の情熱の源であることを知っています。ブロードウェイは、私の職業における達成の頂点。ここにショーを見るために世界中から集まってくる人たちに、私の文化である韓国の芸術を提供できることは、名誉なことです」
この秋のブロードウェイは、『KPOP』のほかにも、話題作がめじろ押し。2021年のミュージカル『Kimberly Akimbo』のオフブロードウェイからの移籍公演、アーロン・ソーキンによるリンカーン・センターが制作するラーナー&ロウの戯曲『Camelot』の改作、サミュエル・L・ジャクソン主演のオーガスト・ウィルソン原作『The Piano Lesson』のリバイバル公演などに注目したい。
原文はこちら
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