いまや韓国の代表とも言えるほど全世界で認知度の高い、防弾少年団ことBTS。撮影場所や事務所など、アーミーといわれるファンの聖地は韓国内にいくつもありますが、なかでも外せない聖地として知られるのが、「休家（ヒュガ）」というカフェ。こちらは撮影地などではなく、なんとBTSのメンバー全員で約5年近く住んでいた、彼らの寮だった場所。全世界で人気を集め始めたころの2018年ごろまで７人のメンバーが住んでいたそう。この一軒家を新しくリニューアルし、おいしいパンと飲みものが楽しめる閑静な住宅街のカフェとして2021年にオープンした休家。朝から遅くまで全世界のアーミーで賑わっている、ソウル市内でいま一番ホットなBTSの聖地として知られています。
冒頭でもお伝えした通り、こちらのカフェは、大人気のBTSの宿舎（寮）だったところを改装してオープンしたお店。観光地や駅の近くではなく、閑静な住宅街にひっそりとありますが、お店の入口はBTSのファン、アーミーで賑わっています。
大きい看板があるわけではないのでわかりにくいですが、お店の１階から階段を上がっていくと、カフェの入口が見えます。店内すぐにBTSのファンアート（ファンが描いた絵）が置いてあり、入口からテンションアップ！
休家を所有しているのは芸術・アートコンテンツを作っている会社で、建物をカフェに改装したのはBTSのファンのためだけではなく、韓国の芸術作品を少しでも楽しんでほしいという願いが始まり。
BTSのファンが来るようになって、“彼らも韓国の芸術の一つ！”というオーナー会社の方針となり、ファンの方が少しでも楽しめるような空間作りを行っているんだとか。店内には、BTS関連の展示だけではなく、韓国の作家さんたちの作品も展示してあり、韓国芸術も楽しめる空間になっているのも魅力です。
せっかくたくさんのファンが来てくれるので！というオーナー会社の配慮から、BTSが使っていたエアコンや当時の壁をそのまま残しているなど、ファンなら絶対に行きたくなるワクワクなカフェとなっているのもうれしいところ。
また、一軒家を改装した店内は、当時BTSの各メンバーが個人で使っていた部屋などもわかるようになっています。地下１階は練習室、１階はジョングク、２階はジミンとJ-HOPE、3階はシュガとジン、そしてVとRMは一人部屋として使っていたのだとか！ 各部屋にはBTSの様々なコンテンツを撮影した部屋のキャプチャー（写真）も貼ってあるなど、彼らが過ごす部屋のリアル感を楽しみながらカフェタイムを過ごせるようになっています。
建物だけに目がいってしまいがちですが、カフェにあるパンやドリンクも丁寧にこだわって作っていておいしいと評判。特に人気なのは、「防弾塩パン（バンタンソグムパン）」2000ウォンで、こちらはイカ墨を使ったブラック塩パン。地下１階に練習室があったとお伝えしましたが、この練習室が壁、床、ステレオなどオールブラックのインテリアだったそうで、それにちなんで“BTSのパン”として黒を使ったものを作りたい！というアイデアから生まれたんだそう。写真は手前から「季節のフルーツ生クリームクロワッサン」7800ウォン、「防弾塩パン」2000ウォン、「クラシックカヌレ」3000ウォン、「餡バター塩パン」3800ウォン、奥は「カフェラテ」5800ウォン。
ドリンクにもBTSを連想させるメニューがあり、やはり訪れるファンたちに人気だとか。人気のドリンクとしてコーヒーなどはもちろんなのですが、注目すべきは“エイド”（フルーツを使ったドリンク）。“スプーンで食べるエイド”というコンセプトで、ほぼ毎日仕入れる新鮮なフルーツで作られる「パープルグリーンエイド」7800ウォンは、BTSのファンに“アーミーカラー”として知られる紫色が爽やかできれい。パイナップルとキウイがふんだんに入っていておいしい！ もう一つは、「イエローオレンジエイド」7800ウォンで、オレンジとレモンのテイストが爽快です！
店内の壁には、世界中から集まるアーミーのメッセージが貼られて、それも美術作品の一部に見えるほどきれいに飾ってくれています。韓国語、英語はもちろんのこと、日本語や中国語、スペイン語など多国籍なメッセージがいっぱい。また、本来は10時30分から営業開始のところ、朝早くからお客さんがお店の前で待機しているのでできるだけ9時30分ごろから開けるようにしているそうで、旅行中の朝カフェとしても楽しんでください！とのことでした。さすがBTSファンのホットな聖地というのを感じることができる、休家でした。
■休家（ヒュガ）
住所：韓国ソウル特別市江南区論峴路119キル16、103棟
TEL：02-3444-2022
営業時間：10時30分～21時30分（9時30分からオープンしている日も多い）
休日：旧正月・秋夕（チュソク）連休
Text: Left to Right
Photo: Left to Right
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