シャレ男、俳優・滝藤賢一 派手な色・柄の着こなし術の10か条とは – MSN エンターテイメント

大人気のセレクトショップ「ネペンテス」のデザイナー、清水慶三氏が手掛ける「ニードルズ」のトラックパンツといえば、今や世界中で大ブームで、海外のセレブにもファンが多い。ざっと愛用者の名前を挙げただけでも、ラッパーのカニエ・ウエストやエイサップ・ロッキー、BTSのメンバーがミュージックビデオ(MV)ではいている。
日本でも菅田将暉氏や横浜流星氏らイケメン俳優にファンが多いが、芸能界一、ニードルズのトラックパンツが似合う人といったら、俳優の滝藤賢一氏である。彼ほどニードルズのトラックパンツをおしゃれに着こなしている芸能人はいない。ニードルズだけでなく、鈴木大器氏の「エンジニアド ガーメンツ」など、ネペンテスが手掛けるブランドの服を着こなしたら、芸能人、いや一般人でも滝藤氏の右に出る者はいない。
■「ニードルズ」のトラックパンツを好む
以前、当コラム「@ニュースなルック」で私服がおしゃれな服好きの役者として光石研氏のことを書いたが、光石氏が同じネペンテスの服を王道のアメトラで着こなすコンサバ派としたら、滝藤氏はニードルズのトラックパンツをはじめ、パープルやレオパードといった派手な色や柄を好んで着こなすツイストアメカジ派である。むしろ彼の着こなし方はよりネペンテスっぽい。
ちなみにネペンテスが発行するバイリンガルファッションマガジン「NEPENTHES in print」では「映画の着方」という映画とファッションをテーマにした最新号で、滝藤氏がモデルに起用されている。映画「セルピコ」のアル・パチーノをイメージしてニードルズやエンジニアド ガーメンツの服をおしゃれに着こなしている。
服好きが高じて、滝藤氏は「服と賢一」という私服のコーディネートを紹介したファッションブックも出している。この本で着こなしている私服も、これみよがしなハイブランドではなく、ネペンテスのニードルズやエンジニアド ガーメンツや古着である。そこに書かれている「滝藤賢一着こなしの10か条」を読むと、彼のセンスの良さがよく分かる。
■滝藤氏流 着こなし10か条
■何よりも「サイズ感」
ノーブランドだってサイズ感さえ合っていればカッコいい。
■ショップスタッフのゴリ押しは買うべし
ショップスタッフさんの意見は大事に。「絶対着ねぇなコレ……」と思っていても100%ヘビロテしていますから。
■ギリギリを狙う
カッコ良いんだかダサいんだか、よく分からん所にいることが面白い。誰がしてもカッコ良いことは誰かにやってもらう。
■レオパードはめちゃくちゃ合わせやすい
レオパードは何にでも合う。ポイントで使っても良し! メインで使っても良し! ブラウンだと思えば良し!
■紫はネイビー
紫はネイビーです。一見、使いにくそうな紫もネイビーだと思えば万能です。
■柄オン柄
柄に柄を合わせることを恐れない。
■結局、ジャージは無敵
ジャケットにジャージ。ジャージにスラックス。ジャージに革靴。ジャージにジャージ。無敵アイテムのジャージ。
■ポケットには何も入れない
財布、携帯はカバンに入れる。特にパンツの形が崩れるのが嫌だ。面倒くさくてもカバンは持つ。ダンディはやせ我慢だ。
■アクセサリーに意味を持たせる
子どものイニシャルの入った指輪。子どもの生まれ年に製造された腕時計。
■服はガシガシ洗う
洗濯できない服なんてあるのか? 形が崩れたっていいじゃない。余計愛着が湧くわ。
何とも実に服好きな滝藤氏らしい着こなし10か条ではありませんか。特に3つ目の「ギリギリを狙う」と9つ目の「アクセサリーに意味を持たせる」なんて、本業はファッションではなく、どんな役もこなせる名バイプレーヤーの役者であり、私生活では子煩悩な4児の父であるいかにも滝藤賢一らしい。

ちなみに、滝藤氏は服の他にも、最近は多肉植物愛好家としてつとに有名だ。ヒゲのような繊維を持つ「アガベ」や大きく膨らんだ茎がユニークな「コーデックス」など、いわゆる珍奇植物を自宅のベランダに300鉢も育てていて、こちらも好きが高じてNHKのEテレで「これ、かっこイイぜ!」という多肉植物を育てる園芸番組まで持つほどだ。
■狂気を見せる演技 「半沢直樹」でも
とはいえ、やはり本業はあくまでも役者である。今やすっかり売れっ子になり、ドラマに映画にCMに引っ張りだこだが、筆者が滝藤氏の名前をテレビドラマで初めて知ったのは「半沢直樹」である。上司からいびられて鬱状態になってしまい、真っ赤に充血した目で、いびられるたびにインクのような黒い液体がポタポタと落ちて心情を表す画像が流れるという狂気の演技を見せた、半沢の同僚で小心者のサラリーマンの近藤の役だ。実際、この役で滝藤氏は役者としてブレークしたといっても過言ではない。他にも映画「クライマーズ・ハイ」の新聞記者や「るろうに剣心」の佐渡島方治など、滝藤氏の一度見たら忘れない狂気を見せる演技には昔から定評がある。そんな役者バカがこんなにおしゃれで服好きとはまさか思いもよらなかったというのが、正直な感想だ。
滝藤氏は役者の仲代達矢氏が主宰する「演劇界の東大」と呼ばれている「無名塾」の出身。役所広司氏や益岡徹氏を輩出した劇団で、授業料はないがバイト禁止でとにかく稽古が厳しいことで有名である。同期には真木よう子氏がいて、エンケンこと遠藤憲一氏は耐えられずに脱走したという。仲代氏から「君は40を過ぎたら売れる」と言われ、同期の真木氏が先に売れて人気俳優になっていくのを横目で見ながら、それこそ無名の極貧な下積み生活を長く送ってきたからこそ、今の名バイプレーヤー、滝藤氏がいるのだ。ファッションだけじゃなく、役者としてもカッコいいぜ! 滝藤賢一!
1961年静岡生まれ。コピーライターとしてパルコ、西武などの広告を手掛ける。雑誌「ポパイ」にエディターとして参加。大のアメカジ通として知られライター、コラムニストとしてメンズファッション誌、TV誌、新聞などで執筆。「ビギン」、「MEN’S EX」、JR東海道新幹線グリーン車内誌「ひととき」で連載コラムを持つ。
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