“ハイロー”新作出演の中本悠太=YUTA ダンス未経験から初の日本人練習生、NCT 127での活躍に至るまで – リアルサウンド

 9月に公開される映画『HiGH&LOW THE WORST X』。この映画にTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEから川村壱馬、BE:FIRSTからRYOKI(三山凌輝)らの他に、韓国のグループ NCT 127からYUTA(中本悠太)が出演することが発表された。
 「最強のクロスオーバーが実現した」と言われる今回の”ハイロー”の新作だが、特にNCT 127のYUTAが抜擢されたことが、日本と韓国などを中心に大きな話題になった。今回は、映画初出演となるYUTAについて、深堀りしていきたい。
 YUTA(中本悠太)は、1995年10月26日に大阪で生まれ、14歳の頃にテレビで見た東方神起に衝撃を受けて、アイドルを目指したという。
 YUTAの母親が東方神起のファンだったというが、彼が思春期のころ(2009年前後)は、ちょうど日本では第2次韓流ブームの真っ只中。すでに日本では地位を築いていたBoAや東方神起、BIGBANGなどをはじめ、日本デビューしたばかりのSHINeeや2PMなど、多くのK-POPグループを音楽番組やバラエティ番組で見ることができたのだ。その姿を見て、韓国でアイドルを目指す子供たちが生まれても不思議ではない環境だったのだ。YUTAもそんな夢を抱いた1人だったのだろう。
 そして、YUTAは2012年に日本で行われたSMエンターテインメントのグローバルオーディションに応募し、合格。SMエンターテインメントに所属する東方神起に憧れて同じ事務所のオーディションに合格したYUTAであったが、当時は歌もダンスの経験も皆無。それでも直感を信じてチャレンジしたという。韓国の大手芸能事務所の一つであるSMエンターテインメントという、そう簡単には突破できないオーディションに、ほぼ初心者で挑戦しくぐり抜けたのだ。YUTAが「何か持っている」と思わせるエピソードである。
 父親に「戻ってこない覚悟で行ってこい」と言われたYUTAは、16歳(高校2年生)の夏に単身韓国に渡り、SMエンターテインメントの正式な練習生となった。今でこそ韓国でデビューしたり練習生として活躍する日本人は少なくないが、当時は日本人が練習生になることはかなり珍しく、SMエンターテインメント初の日本人練習生としての生活をすることになる。
 その後、2013年に練習生たちによるユニット SMルーキーズとして活動をはじめる。2015年まで続いた活動の中で、韓国のテレビ局JTBCで放送された韓国在住の外国人によるバラエティ番組『アブノーマル会談』のメンバーに抜擢され出演。また、グループで定期公演を行ったりと、精力的に活動してきた。
 SMルーキーズ内で結成されたサブグループ・SR15Bとして活動しながら、デビューが期待されている中で2016年7月、NCT 127のデビューメンバーとしてYUTAの名前が発表された。発表された日時は「7月2日午後1時」。まさに逆読みで127が並ぶ時間だった。
 同年の7月7日、韓国の音楽専門チャンネルMnetの音楽番組『M COUNTDOWN』で「Fire Truck」を初パフォーマンス。正式デビューを果たした。中学生の頃に憧れた東方神起が立った韓国の音楽番組のステージでYUTAが夢を叶えた瞬間だった。






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