「このままでは世界に通用するアーティストは出てこない」Kポップに … – PRESIDENT Online

※本稿は、佐々木敦『増補・決定版 ニッポンの音楽』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
今のニッポンの音楽というものを考える時に、どうしても比較対象として登場させざるを得ないのが、Kポップの存在です。実際、近年日本でのKポップ人気はものすごく、一大産業となって久しい(筆者自身が近年、急速にKポップにハマってしまった人間の一人です)。
彼ら・彼女らが「なぜこんなにも人気を博しているか」を検証することは、ニッポンの音楽の未来を考えた時に、非常に有益なことだと思います。
今年2022年は、「Kポップの当たり年」と言われていて、優れた新人アイドルがいくつもいくつも出てきています。そんな中の一つに、Kep1er(ケプラー)というグループがいます。
Kep1er は、「Girls Planet 999(ガールズプラネット999)」という、韓国のサバイバルオーディション番組をきっかけに2022年にデビューした9人のメンバーで構成されるグループです(なお、韓国には、こうした形式の番組が非常に多いです)。
先日、彼女たちが一発撮りのパフォーマンスを収録するネット番組「The First Take」に出たことで、「ただ可愛いだけじゃなくて、歌も超絶上手い」ということが大きな話題になりました。「The First Take」はSony Musicが制作しているので、基本的にはSonyの所属アーティストの出演がメインになります。Kep1erの日本でのリリース元もSony Musicです。
あるいは、彼女たちよりももっと売れているIVE(アイヴ)というグループもいます。彼女たちは、2021年末にデビューしました。2022年もっとも勝利を収めた韓国ガールズグループはどのグループか? と問われれば、今のところIVEということになるだろう、というレベルで人気もクオリティも随一ですが、彼女たちの日本デビュー元も、やはりSony Musicでした。
このように、現在の日本の音楽業界は、Sony Musicの存在感が非常に強い状態になっていて、海外のアーティストが日本デビューしようと思ったら、ファーストチョイスはSony、という判断になることが多くなっています。
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