中国語ラップ、どこから聞けばいい?台湾を代表する4大ヒップホップ … – Qetic

TopMusic中国語ラップ、どこから聞けばいい?台湾を代表する4大ヒップホップレーベルを紹介!
Music | 2019.11.22 Fri
世界的に盛り上がるヒップホップブーム。ここ日本では、「ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画」が今年7月にテレビドラマ化し話題になりましたが、この盛り上がりは、お隣の台湾も例外ではないようで……。
台湾では、2000年代前半より、国産のヒップホップレーベルが次々と誕生し、今や政治家が選挙のプロモーションにラッパーを起用し動画を公開するなど、社会にヒップホップシーンが溶け込んでいます。
そんな台湾ラップミュージック、どこから聞けば良いのでしょうか? 日本からその全体像を把握するのは、言葉の壁もあって難しそうですね……。
というわけで今回は、「中国語ラップ、どこから聞けばいいのかな?」という方のために、台湾を代表する4大レーベル、〈顔社 KAO!INC〉〈本色 TrueColor〉〈混血兒音楽 Ainoko Music〉〈人人友功練 Kung Fu Entertainment〉と、その特長についてご紹介していきます!
〈本色 TrueColor〉は、2004年に創立された、台湾を代表するヒップホップレーベルです。国民的ラッパーである熱狗 MC HotDog頑童 MJ116呆寶靜 DOUBLE.Jらが所属しています。
〈本色 TrueColor〉を代表するMC HotDogは、1996年頃から活動をはじめた台湾フリースタイルラップの先駆者で、テレビ出演やコンサート経験も多数。代表曲である”差不多先生”はYoutube再生回数1800万回を突破しています。中国のラッパー発掘番組、「中国有嘻哈」で審査員も務め、中華圏でかなりの人気を誇るラッパーです。
また、MC HotDogの弟分にあたる頑童 MJ116は、デビューしてから10年のヒップホップグループで、台北アリーナで3日間のコンサートをsold outするほどの人気をもつアーティストです。グループ名の由来は、彼らの出身地、木柵(ムーシャン)の発音をMJと、その郵便番号116を加えたものだそう。
〈本色 TrueColor〉のアーティストをチェックすれば、台湾でお年寄りから子供まで人気を集めるラップがどのような音楽かを知ることができるでしょう。
〈顔社 KAO!INC(読み:カオインク)〉は、2005年7月に創立された、台湾の4大レーベルの中でも、インディーズシーンとの交流が盛んなヒップホップレーベルです。
〈KAO!INC〉には、一風変わった夜貓組 Yeemaoや、李英宏 Yinghung aka DJ Didilongらが所属し、台湾のグラミー賞と言われる金曲奬や、インディーズミュージックシーンを中心に贈られる賞、金音奬への受賞者を送り出しています。抒情的な歌詞が特徴的で、台湾を代表するラッパーの蛋堡​ Soft Lipaも〈KAO!INC〉の出身です。
所属ラッパーのなかで最も若いLeo王(読み:レオ・ワン)は、台湾のヒップホップシーンの中でもオシャレなスタイルが特長で、今年の金曲奬でベスト中国語男性歌手賞に輝きました。また日本でも人気が高まる女性シンガー、9m88とコラボレーションし、彼女が多くの人に知られるきっかけを生み出したことでも知られています。
2014年、〈KAO!INC〉は、首都台北市に自らが運営するレコード&コーヒーショップ「BEANS & BEATS」をオープンしました。「BEANS & BEATS」では、台湾ならびに海外のレコード扱ったり、ヒップホップ以外のシンガーソングライターによるイベントを開催したりなどし、カルチャーの発信拠点としても機能しています。
〈混血兒娛樂 Ainoko Music〉は、2015年に、ヒップホップユニット玖壹壹 Nine One Oneと、元ラッパー、現社長の蕭豐稷(シャオ・フォンジー)により創立。「異なる場所から集まった、音楽への情熱をともにする人々」をコンセプトとしたヒップホップレーベルです。
〈混血兒娛樂 Ainoko Music〉の創立者であるユニット玖壹壹 Nine One Oneは、2009年9月11日にデビューした、春風、洋蔥、健志の3人によるヒップホップユニットです。
彼らの楽曲で最も有名な、地元の女の子とのラブストーリーを歌った楽曲”嘻哈庄腳情”は、再生数が1億回を超えています。2017年にはKKBOX(中華圏最大の音楽ストリーミングサービス)の10大アーティストの一つにも名が上がり、若者を中心に高い人気をあつめています。
〈Ainoko Music〉には、道教と台湾ヤクザを題材にした楽曲を作る草屯囝子や、ヒップホップを暴力的な音楽性と融合させ、アジアではじめてヒップホップアダルトビデオを撮影した187INCなど、個性的なグループが所属しています。
2003年に創立された〈人人有功練 Kung Fu Entertainment〉は、今回紹介する4大レーベルの中で最も早く誕生したヒップホップスクール兼レーベルです。
それまで台湾では、高校、大学などで先輩たちからラップを教わり練習することが多かったのですが、〈人人有功練 Kung Fu Entertainment〉は当初、ヒップホップを学べるスクールとして台南市に設立され、台湾ヒップホップシーンの発展に貢献しました。
創立者の大支 Dwagieは、冒頭でご紹介したレーベル、〈本色 TrueColor〉のMC HotDogと同じ時期(1996年ごろ)から活躍するラッパーであり、2人は何度もコラボレーションしてしています。
大支 Dwagieの作る楽曲には、台湾の歴史を取り上げたものや、台湾の良さを海外にアピールするものが多く、台湾愛が溢れています。またラッパー同士の交流だけではなく、あのダライ・ラマとコラボしたり、台湾現大統領、蔡英文の応援ソング”台灣隊長”を製作したりするなど、社会的な取り組みも行っています。
また、現在台湾ソニーで活躍するイケメンラッパーの熊仔も、〈人人有功練 Kung Fu Entertainment〉の出身です。〈人人有功練 Kung Fu Entertainment〉は、台湾ヒップホップシーンを支え、最前線で活躍するラッパーを多く輩出するレーベルと言えるでしょう。
KAO!INC 公式サイト
本色 True Color 公式サイト
混血兒娛樂 Ainoko Music 公式Facebook
人人友功練 Kung Fu Entertainment 公式Facebook
Text:中村めぐみ
Cooperation:TAIWAN BEATS Brien John / 張凱鈞 / 張家綸
写真提供:人人有功練 Kung Fu Entertainment Official Facebook
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澤田 格
カメラマン/映像ディレクター
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