川松真一朗都議、8・20DDT大田区大会でプロレスデビュー「認めていただけるよう全力で頑張りたい」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース


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20日のDDT大田区大会でプロレスデビューする川松真一朗都議(右から2人目、左から彰人、西村修、1人おいて高尾蒼馬)
 20日に東京・大田区総合体育館で開催されるDDTプロレスのビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2022」でプロレスデビュー戦に臨む東京都議会議員の川松真一朗氏(41)が9日、東京・新宿区の東京都議会議事堂第2会議室で出陣式を行った。  元テレビ朝日アナウンサーの川松氏は2013年の東京都議選に自民党の公認を受け、墨田区選挙区から出馬。トップ当選を果たし、現在、3期目を務めている。  対戦相手は、新日本プロレスなどで活躍してきた東京都文京区議の西村修組となった。  川松氏は今年3月27日のDDT・後楽園ホール大会にベルト贈呈のため来場した際、アイアンマンヘビーメタル級王座を戴冠。6月に同王座から陥落したが、高木三四郎社長の勧めもあり、プロレスデビューを決断。大田区大会では高木、高尾蒼馬と組み、西村、彰人、大石真翔組と6人タッグマッチで激突する。  出陣式では、まず、だるまの左目に墨で目を入れた川松氏。「高木さんの勧めがあって、公務に支障がないよう練習したり、DDTの皆さんにいろんなサポートをしていただいております。中身の濃い練習をさせていただいて、高木さんとも夜遅い練習をしたりしています」と話すと、「私はプロレスが好きで、小さい時から見ていて、いまだにいろんな団体を見ておりますが、あこがれだったプロレスラーになれるということが分かりました。こういう暗い世の中ですけど、夢や希望を持てば前に進むんだということで、明るい話題を届けていきたいと思います」と決意表明した。  対戦相手の西村が「文京に生まれ、文京に育ち、早50年、文京とともに歩んできました。私のおばあさんの兄も区議会議員でして、副議長までいかれました。文京区は22万人住んでおられまして、議員の数が34名…」と延々と文京区政の話を始めると、さすがに同席した今林久弥GMが止めて、「プロレスの試合の話をお願いできますでしょうか?」と促した。  続けて、西村は「私は海外生活が長く、ドリー・ファンク・ジュニア、ジャック・ブリスコ、カール・ゴッチさん、トニー・セント・クレアーがいらっしゃって。現代プロレスはどんどん進化しています。師匠のヒロ・マツダさんを含め、NWAのコテコテの戦法、伝統を誰かが継承していかなければならない。どんな時代になっても無我のスタイルは忘れてはならない…」と、また長い持論を展開。今林GMが再びストップをかけ、「この試合に対する意気込みを…」とお願いした。  ようやく、西村が「選挙で勝つというのは認めますけど、プロレスは奥が深い。ものすごく難しい部分がある。コンディション、技を整えなきゃいけない。その前に受け身があり、痛みに耐える精神があります。私も試行錯誤しながら30数年の歴史が経ってしまいましたけど、この先も8月20日に試合があり、9月にも試合があります…」と延々としていると、ここで川松氏が、こう話し出した。  「初めてのプロレスの記者会見でどんな感じになるのかと。試合の前に私のことを認めていただいてないかもしれませんが…。東京23区は全国でも東京にしかない特別な制度なんです。23区だけは23区で一つになって、水道を応援したり、消防をもったりしてるんです。皆さまにお納めいただいてる税金は1回都に入って、必要な分を区に分配する制度なので、都政と区政は密接に動いていると同時に、既得権益の取り合いでふだんは実は戦ってます」―。  さらに川松氏は1枚のTシャツを取り出し、「プロレスファンとして西村さんをずっと見てきました。全日本時代の無我のTシャツなんです。サインももらってます。15年くらい前。あこがれの西村さんと戦うのですから、しっかり研究してきた無我の世界を含めて西村さんの胸を借りたい」と意気込んだ。  この発言を受け、西村は「無我は簡単なような、難しい部分なんですけど、本気で敬意をもってくださるなら、こっちも無我とはなんぞやというのをDDTのリングでお見せしましょう。私も心から楽しみにしております。一から百までお教えしたい。一から百までお受けさせていただきます」と語った。  試合に向けての仕上がり具合について「30年以上プロレスを見てきて、僕が目指すあこがれのプロレスラー像からすれば、全く足りないです。それなりに動けてるんだろうと思いますが、高木さんに声をかけられるまでは柔術と打撃を、総合のアマチュアの試合に出ようと思ってトレーニングしてきました。そこをベースに、受け身とかプロレス技に挑戦しています。やる以上は西村さん、彰人さんも含め、プロレスラーの皆さんに失礼があってはいけない。政治もプロレスも一生懸命やるんだということを見せないといけないと、使命をもってトレーニングしていますので、しっかりとした形はできていると思います」と川松氏。  「西村を狙っていくか?」と聞かれると、川松氏は「あこがれの西村さんですから、私が考える無我の世界観を含め、全力でぶつかっていきたい。DDTを背負ってる彰人さん、大石さんを含め、対戦相手の3名には一人で挑んでいくような、1対3で挑んでいくようなイメージで。そこに高木さん、高尾さんにサポートしてもらうという気持ちで臨みたい」と強調した。  西村は「リングに入ったオーラというか、風貌だけで勝負しなきゃいけない部分はある。実際、始まってロックアップしたら、その人のすべてが見えちゃう。バランスの良さとか、フィジカル面だけじゃなく、考え方とか。先ほど、百受けます、百教えると言いましたように、共鳴する部分が51パーセント以上あるとするならば、もしかしたら戦った後には無我への勧誘も考えられるでしょう。だからと言って、私が自民党に入ることはない」と発言。  最後に川松氏は「全力でファンの皆さま、西村さんに認めていただけるように頑張りたいと思います」と締めくくった。
報知新聞社
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