「デスメタルインドネシア」書評 メタル魂の意外な受容|好書好日 – 好書好日

ISBN: 9784908468032
発売⽇: 2016/07/04
サイズ: 21cm/351p
全メタルバンド数に占めるブルータルデスメタルバンドの割合が世界一のインドネシア。デスメタルの歴史を作り上げたバンドと、現在のシーンの核となるバンドを取り上げ、アルバムや発…
 もう四半世紀前になるが、アジアをバックパッカー旅行したとき、ネパールでメタリカのTシャツを着た少年に会い、ヘヴィメタルの世界的な浸透を実感した。それよりさらに過激なデスメタルのインドネシアにおける状況を紹介する本が刊行された。驚くことに、このジャンルのバンド数がアメリカに次いで2位だという。しかも演奏技術の水準も高い。紹介されているCDは日本で入手が難しいが、ほとんどの楽曲はYouTubeで確認できる。すなわち、ネットを併用しながら、読む/聴く本だ。
 実はこれ、もっとマニアックな企画『デスメタルアフリカ』に続く第2弾であり、多様な音楽受容に感心させられる。BABYMETALが海外でヒットしたのも、ワールドミュージックとしてのメタルの背景があるからだろう。日本で開催されるヘヴィメタル系のフェスは、いまだに西洋中心の信仰が根強いが、そうした既成概念を打破するシリーズ本だ。
1967年生まれ。「あいちトリエンナーレ2013」(芸術監督)で、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。著書に「新宗教と巨大建築」「美しい都市・醜い都市」「被災地を歩きながら考えたこと」ほか。
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