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LIVE REPORT
Japanese
Skream! マガジン 2022年06月号掲載
2022.05.01 @パシフィコ横浜 国立大ホール
Reported by 宮﨑 大樹 Photo by 深田 優斗
“読モBOYS&GIRLS×Zipperアイドルオーディション”から誕生したアイドル・グループ、26時のマスカレイド。その抜群なルックスで王道のアイドル・ソングを歌っているときのキラキラとした姿は、まさにTHEアイドルなグループだと言えるが、彼女たち”26時のマスカレイド”の略称は”ニジマス”という、一見ミスマッチなものだ。しかし彼女たちには、王道アイドル・ソングだけでなく、ロック・ナンバーもあり、見た目が思いっきりニジマスな”ニジマスくん”を振り乱す曲もあり、さらにバラドル的な活躍もありと、”ただかわいいだけ”じゃない、振れ幅や遊び心、エンターテイメント性も持っている。だからこそこのグループは”26時のマスカレイド”というオシャレさと、”ニジマス”というコミカルさを併せ持つ、言い得て妙なネーミングがピッタリなアイドルなのだ。
ファンタジーな世界観のオープニング・ムービーが映し出され、映像の中では時計の針が深夜2時(26時)を指している。妖精に扮したニジマスの5人は、ネバーランドに帰れず困っているという。一人称視点の”あなた”は、そんな彼女たちと共に空の旅へ向かうのであった――そんな映像の世界から飛び出したようなステージ・セットに、純白の衣装を身に纏った江嶋綾恵梨、中村果蓮、来栖りん、吉井美優、森 みはるの5人が登場。新曲「トゥインクル・ディバディ・ドゥ」でライヴは開幕した。メルヘンチックな伴奏に乗せて温かく優しいユニゾンを紡ぎあげ、3拍子に転調したワルツ風の間奏ではさながら舞踏会のように優雅に舞う。ファンがブルーのペンライトで彩ったその光景は、まさにおとぎ話の世界のようで、”26時のネバーランド”の世界観へ一気に引き込まれるような感覚になった。
季節を先取りする夏ソング「チャプチャパ」で明るくエネルギッシュに本編を締めくくると、アンコール1曲目の「B dash!」では”キミのもとへ B dash”とステージを目一杯使ってパフォーマンス。続いて「心から…」を届けてからのMCでは、ラスト・ライヴのタイトルが”curtain call”であることと、全メンバーの生誕曲が収められた『Memorial Songs』の配信決定が明らかになった。そうして最後に届けたのは「ハートサングラス」。しんみりすることなく、明るく駆け抜けていったあたりは、解散に向けてのニジマスの前向きな気持ちの表れだったのかもしれない。
[Setlist] 1. トゥインクル・ディバディ・ドゥ
2. ベールの夜明け
3. シルクハットパレード
4. GoWay
5. トワイライト
6. 仮面に隠れたセレナーデ
7. ゼンキンセン
8. アルタイルよ教えて
9. スノウメモリー
10. ダンデライオンに恋を11. WHITE MAGIC
12. 妄想シンドローム
13. およげ!ニジマスくん
14. アイリス
15. てんぱる
16. チャプチャパ
En1. B dash!
En2. 心から…
En3. ハートサングラス
私の青春時代を共にしてくださったのが苑子ちゃんだったんです(吉井)
2022.05.01 @パシフィコ横浜 国立大ホール
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Skream! 2022年05月号