【動画】父の日に聴きたい父親についての名曲ベスト35 – https://www.udiscovermusic.com/

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ポップス界にはラブソングが君臨しているが、ミュージシャンたちは父親や父親像に触発されて、自分のキャリアの中で最も深い感動を与える作品を書いてきた。愛情のこもったトリビュートであれ、カタルシスを誘う告白であれ、父を祝福する父の日ソングのベスト35をご紹介。
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この曲は、ハリー・チャピンの「Cats in the Cradle」と並んで、やり残した後悔を歌った悲しい親子の歌だ。この曲の場合、父と娘の間に欠けているものがあり、父親は決して壊すことのできない壁の後ろに住んでいる。父の死後、娘は「父は私に愛しているとは言わなかったが、父はその気持ちが伝わっていると思っていたのだろう」とつぶやく。戒めや後悔の物語であることは間違いない。
 
ジョン・メイヤーには、この曲を書いたときには娘はいなかったが、この曲の基本的なメッセージに反論することは難しい。この曲は、2005年のグラミー賞でソング・オブ・ザ・イヤーを受賞するほどの普遍性を持っているのだ。
 
当時のザ・ゲームは、父親になることを目前に控えており、それがファースト・アルバム『The Documentary』の物語の重要な部分を占めていた。アルバムの最後に収録されたこの曲で描写されている出産シーンでは、銃撃戦の後、病院に到着した彼が赤ん坊に対して「お前は俺よりも良い人生を歩む」との願いをかける。
10年後、彼は続編の楽曲「Like Father, Like Son 2」を録音した。今度は次男を授かり、子供を持ったことのない人へのアドバイスとして、「子供を持つこととは、今までの行いの中で最高のものだ」と語っている。
 
今回の35曲のリストの中で最も感傷的ではない曲のひとつだ。歌の中での父親は、悪者が現れたときにビヨンセがタフなガンマンになるように仕向けているが、これは銃の使用を推奨する曲ではなく、西部開拓時代のイメージを使ってジャンルを超えた楽しみ方をしているだけだと捉えるべきだろう。
 
マイリー・サイラスはハンナ・モンタナ時代にこの曲をレコーディングしている。支えてくれる親から得られる強さを歌ったこのアリーナ向けの曲には、ポジティブな印象しかなかった。その後、実の父であるビリー・レイ・サイラスを迎え入れたことで、父親も子供から力を得ることを指摘する父娘のやりとりが、この曲にさらなる意味を与えている。
 
ビル・ウィザースのデビュー・アルバムからは名曲「Ain’t No Sunshine」が生まれたが、この「I’m Her Daddy」も忘れてはいけない。不吉なファンクをバックに(スティーブン・スティルスの張り詰めたギター)、ビル・ウィザースは6年間会っていない元恋人ルーシーを探し出し、ルーシーの娘は自分が父親であることを知っているのだろうかと疑問を抱く。ここでは解決策は示されず、ビル・ウィザースの「You should have told me, Lucy! / ルーシー、お前は俺に伝えておくべきだった」という怒りだけがフェードアウトするまでの約1分間と繰り返される。
 
ビル・ウィザースは、当時彼自分でもわかっていなかったが、もっと明るい父親の歌を書いていた。というのもラッパーであり、エンターテイナーであり俳優でもあるウィル・スミスが、ウィザーズによるラブバラードを父親としての喜びを讃える歌に変えたのだ。わずか4つのバースの中で、ウィル・スミスは自分が世界的な父親であり、しっかりとした規律とたくさんの愛情を持っていることをアピールしている。
 
義理の父を讃える歌は非常に少ない。今、筆者が思いついたのは2つ。ウィンストンズの60年代のソウル・ヒット「Color Him Father」と、ブラッド・ペイズリーの1999年のカントリー・ヒット「He Didn’t Have to Be」だ。
シングルマザーの息子の視点で歌われるこの曲。母親の夕食相手が、母のことをシングルマザーだと知っても逃げ出さなかったことを評価されるというフラッシュバックで始まる。曲の最後では、自身の息子が生まれる時に、一緒に病院にいてくれる義理の父親にたいして「俺は、せめてお父さんの半分ぐらいの父親になりたい」と感謝をこめて歌う。
 
このグラディス・ナイト&ザ・ピップスの曲は、子供のそばで言葉遣いをきれいに保つのが難しいすべての親にとって、親近感のわく曲だろう。「Daddy Could Swear, I Declare」は、愛情を表現するのに苦労した口が悪かった父親についての楽しい曲だ。典型的な父の日の歌ではないが、お父さんたちがうなずいてしまうような曲だろう。
 
ロレッタ・リンは、自分のルーツである苦しい生活の中で生まれた現実の歌で伝説を築いてきた。1974年にヒットしたこの曲は、大恐慌時代に家族を支えた炭鉱労働者の父親を称えた最高の曲のひとつだ。この曲は、映画『歌え!ロレッタ愛のために』の成功を受けて、彼女の人物像の鍵となったが、その内容は、勤勉な父親を持つ誰にでも当てはまるものだった。
 
エリック・クラプトンほど、個人的な悲しみを優雅に掘り起こした人はいないだろう。会ったことのない父親について歌ったこの曲で、クラプトンは、1985年に父親の死を知ったときの喪失感を通して、自分の息子の喪失を理解しようとしている。疎遠になっていた父と子の関係をも視野に入れることができる曲である。
 
60年代後半に作られたこのソウル曲は、一見すると父の日にふさわしい曲のように見えるが、よくよく聞いてみると、義理の父親に対する感動的な頌歌となっている。この曲は、多くの父親を泣かせたことで知られており、R&Bグループ、ザ・ウィンストンズの知られざるヒット曲となっている。
 
「Glory」は、最高のラッパーによるメロディックなヒップホップの楽曲だ。ここでは、ジェイ・Zが娘のブルーが生まれたときに感じた美しい感情の高まりを歌っているが、過去に彼とビヨンセが経験した流産の悲しみや痛みからは逃げだしてはいない。この曲は、父親になることで得られる多くの喜びと不安を包含した、素敵な父の日の曲だ。
 
ヴァンドロスが糖尿病による脳梗塞で入院した直後にリリースされたこの曲は、瞬く間に商業的にも批評的にも成功を収めた。ヴァンドロスはリチャード・マークスと共同でこの曲を作曲。リチャード・マークスは、ヴァンドロスが小さい頃、実家で父親が母親と踊るのをよく見ていたという思い出からインスパイアを受けたという。
 
ジョージ・ストレイトは、その気になれば、聴くもの誰もが涙を抑えられず震える骨のようになってしまう。「The Best Day」は、父と息子が一緒に過ごす一日を歌った曲だが、ジョージ・ストレイトの最も巧みなマジックが込められた1曲であり、父の日のベストソングの一つに数えられてもおかしくない。この曲の美しさは、題材、フレーズ、音楽性のシンプルさにあるが、天才的なのはその表現力にあるともいえる。傑作カントリー・クルーナーの、一見捨て曲のような名曲だ。
 
1951年に録音された「Unforgettable」は、ナット・キング・コールが最も愛したラブソングのひとつだ。しかし、1991年に娘のナタリー・コールが亡き父とのデュエット曲を録音してからは、結婚式での父娘のダンスや父の日のプレイリストに欠かせない曲となっている。
 
ポール・サイモンが、当時7歳だった娘のことを思って作った曲。「Father And Daughter」は、サイモンが娘の将来に期待を寄せる内容で、溺愛する父親の感動的な願いが込められている。ちなみに、この曲ではサイモンの10歳の息子がメロディーを歌っている。
 
父と娘の間で語り継がれているもうひとつの歌が、1964年に録音されたテンプテーションズのこの曲。当時、スモーキー・ロビンソンの妻であり、ミラクルズのメンバーであったクローデット・ロジャース・ロビンソンのことを歌ったこの曲は、今では父の日の曲として、世界中の結婚式で父親と娘が踊るのに最適な曲のひとつとして取り上げられている。
 
クイーンの「Father To Son」は、父親が息子に対して抱く壮大なビジョンから読み解くに、日常の父親だけでなく、おそらく王様や殿様の視点から書かれているようだ。また、この曲は、戦争、土地、家族の名誉などをイメージさせる。今回の選曲した35曲の中で最もパーソナルではない曲だが、ブライアン・メイのヘビーなギターとフレディ・マーキュリーの素晴らしい歌声のおかげで、偉大なパワーバラードとして、また最高の父の日ソングとしての役割を果たしている。
 
他のマドンナの曲と同様に、「Paper Don’t Preach」は80年代の文化戦争の火種となった。このシングルがリリースされた当時、マドンナは絶好調だったが、この歌詞は物議を醸し、中絶、10代の妊娠、宗教などのタブーとされるテーマについての議論を余儀なくされた。マドンナは、このような問題を世間に取り上げされるために、ダンサブルなチェロの音楽を使った曲を作ったともいえるだろう。
 
すでに “パパ・ロック “の守護聖人となっているビリー・ジョエルが、父親としての個人的な経験を歌にして発表しすると、当然のことながら彼は多くの聴衆を魅了した。娘のアレクサ・レイにインスパイアされたジョエルは、自分の内なる真実を引き出し、親としての情熱を込めて歌い、それは聴く者の心の琴線に触れた。赤ちゃんを寝かしつけるときに、このメロディーを口ずさまない父親はいないだろう。
 
父の日の歌には、悲しい話ばかりではなく、楽しくなる父の日ソングもあり、テンプテーションズのこの名曲は、家庭生活に向いていない男性という概念をロマンチックに表現している。その点では、確かに過ぎ去った時代の曲ではあるが、「Papa Was A Rolling Stone」は、テンプテーションズの、そしてモータウンの曲の中でも最も根強い人気を誇っているものでもある。
 
ブラックスプロイテーション映画『ハーレム街の首領』のために書かれた「Papa Don’t Take No Mess」は、1974年にリリースされ、ジェームス・ブラウンの最後のR&Bチャート1位曲となった。伝統的な父の日ソングではないが、この曲は、ハードな生活を送り、誠実に生きる、すべての「パパ」に捧げられた曲だ。
 
父親になるということは、人によってさまざまな意味を持っているが、ほぼ共通していることがある。それは、自分の父親がしていたことと同じようなことを、自分も言ったりしたりするようになるということだ。子供の頃のあなたを元気づけてくれた言葉だったり、自分の子供には絶対に言わないぞと誓っていたこと等々。このキース・アーバンの楽曲は、あなたと父親がこれからもずっと一緒に楽しめる曲かもしれない。
 
後悔とは人生の一部だが、それが家族に関わるものであれば、その後悔の念はとても大きくなるものだ。この曲はアレクサンダー・ロバートソンの自伝的な曲で、彼はマイク・ラザフォードと共同でこの曲を作曲した。歌の中ではロバートソンが父親に対する怒りや伝えたいこと、生きているときにもっと親と話をしておけばよかった…という後悔が歌われている。
 
父の日の歌には、父と息子をテーマにしたものが多いが、90年代の詩人であるトーリ・エイモスが歌うこの感動的なバラードは、父と娘の大切な関係を歌っている。エイモスは、父親が教えてくれた価値観である、自立して自分自身を見つけるための成長について楽曲で表現している。
 
たとえまだ子供が生まれていなくても、父親なら誰でも子供のそばにいたいと思うものだろう。残念ながら、トゥパック・シャクールは子供を授かる前に無残にも命を落としてしまったが、彼は賢明にも、子供に聴かせるべきメッセージを残してくれた。この曲は、ケニー・ロジャースの「Coward Of The County」と同じメッセージを持っており、父親が子供に対して、自分の人生でトラブルに巻き込まれないように勧めるという内容になっている。
 
ジョージ・ストレイトは、観客の男性が顎を震わせ、口の中を何度も噛み、擦り切れた顔に流れる一滴の涙を止めようとしている姿を見たいのだろう。「Love Without End, Amen」は、子供たちが父親に対して持っている、しかし表現できない甘い愛へのトリビュートだ。
 
史上最高のアルバムの中の最高の1曲であり、生まれたばかりの女の子に対する父親の愛を歌ったものだ。スティーヴィー・ワンダーの『Songs In The Key Of Life』は、収録された一曲一曲がまるで絵画のように美しく、中でも「Isn’t She Lovely」が完璧なポップバラードであるのも当然のことだ。純粋な愛に満ちたこの曲は、典型的な父の日ソングとは一線を画している。これを聴いた後だと、父親なら誰でも自分の娘を美しいと思うだろうし、どの娘も自分のテーマソングができたと思うはずだ。
 
「Papa Don’t Take No Mess」以外のジェームス・ブラウンのもうひとつの優れたパパ・ソングはこれだ。この曲は商業的に成功した作品のひとつでもある。これは、ダンスフロアで勇気を出してノリノリで踊るオヤジを描いたもので、必ずしも特定の父親を描いたものではない。しかし、この曲はどんな父親でも踊らせることができ、子供にとっては非常に面白い(踊りによっては恥ずかしい)曲であると言える。
 
「My Father’s House」は、後悔や喪失感、家に帰れないこと、父親がいなくなった後にみる夢などを歌った曲だ。ブルース・スプリングスティーンは、鈍感な真実を伝えようとするときにはハンマーのようになるが、このような曲があることで、心と魂がにじみ出た表現者であるという評価を得ているのである。
 
息子が小さい時には忙しくて構ってやれなかった。成長した息子とゆっくり話して会おうとしても、忙しくて無理だと断られる。そんな内容を歌った美しく、時代を超えた歌だ。子供たちはあまりにも早く大人になってしまう。彼らはドアの外に出て、それぞれの人生を歩む。子供たちは、自分たちが成長する過程で毎日のように自分たちを見捨てていた両親のもとを去り、その繰り返しが無限に続く。父の日の歌として、ティッシュを用意しておくのもいいかもしれない。
 
父親が息子に対して“こう生きるべきだ”と説教をする「Father And Son」は、鼻につく曲でありながら、適切な状況下で聴くと、驚くほどのインパクトがある。最初に父親の視点で語られるこの曲は、注意と忍耐を促し、息子には物事を明確に、合理的に見ることを懇願する。そして息子の視点になると、息子は父親に、そして聴衆に、子供は皆、世界で自分の道を見つけるために旅立つのだということを思い出させてくれるのだ。
 
子供を失うことは、親にとって想像を絶することだ。その悲劇から、前に進むことができるのであろうか。「Tears In Heaven」が発表されたとき、ある意味、文化的な試金石となった。世界中の人々が、エリック・クラプトンの幼い息子を失ったことを一緒に悲しみ、前に進まなければならない時にはいつでも、自分の痛みを代弁してくれた曲となった。
 
父親の子供に対する愛情は、素晴らしく充実したものだ。1980年にリリースされたジョン・レノンの最後のアルバム『Double Fantasy』では、”反抗的なビートルズ”として知られていた彼が、それ以上の存在であることを明らかにしている。ジョン・レノンは、次男ショーンの誕生を機に心を入れ替え、愛に導かれる献身的な父親になったのだ。父の日に思い出してほしい甘い1曲だ。
Written By uDiscover Team

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