DA PUMP、波乱万丈な25年を振り返る “ダンスカルチャーの伝道師”が経験した苦難と成功(リアルサウンド) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース

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6月11日にデビュー25周年を迎えたDA PUMP(『DA POP COLORS』)
 現在、久々の有観客アリーナツアーを開催中で、デビュー25周年記念日の6月11日に幕張メッセ国際展示場 7・8ホールで千秋楽を迎えるDA PUMP。「U.S.A.」のヒット以降は音楽番組などのメディアにも返り咲いた彼らだが、リリースやライブから長く遠ざかっていた時期もあった。DA=THE、PUMP=JUMPを意味するスラングを組み合わせ命名された彼らが、再び“飛び跳ねる”までの波乱万丈な歩みを振り返ってみたい。 【ライブ写真7枚】本当にキャリア25年? ビジュアルや歌声の衰えを知らないDA PUMP ISSA  芸能養成所の沖縄アクターズスクールで、当初から歌いながら踊るアーティストとして育成されたISSA、YUKINARI、KEN、SHINOBUの4人で結成されたDA PUMPは、先輩の安室奈美恵やMAX、SPEEDらに続き、1997年にシングル『Feelin' Good ~It's PARADISE~』でデビュー。同曲は彼らと共に90年代を駆け抜けることになるm.c.A・Tのプロデュースで、当時は歌とラップを組み合わせて披露する男性ダンス&ボーカルグループはほぼ皆無だったため、ISSAの特徴的なハイトーンボーカルや本格的なストリートダンス系のパフォーマンスなどで鮮烈なデビューを飾った。翌1998年には日本武道館でライブを行い『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも出場、『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)といった音楽番組に頻繁に出演するなど、一気にお茶の間の人気者となった。  ヒップホップ&ストリートダンスのカルチャーを大胆にメジャーシーンに持ち込んだ彼らは、当初から男性ファンが多かったことも特徴的だったと言える。たとえば初期楽曲では全員がブレイクダンスのフロア技を連発し、躍動感溢れるパフォーマンスで魅了する「ごきげんだぜっ! ~Nothing But Something~」などでの圧倒的なスキルには目を見張るものがあった。  初期楽曲群の中でも、〈無理に誰かを愛そうなんて無理無理無理無理〉のパンチラインなど、歌とラップが拮抗するインパクトで約35万枚を売り上げ、初期DA PUMPの代名詞となったヒット曲が「if…」(2000年)。ダンス面でもタット(ポップダンスの一種で、指や手首の複雑な動きが特徴)の動きなどを採り入れ、幅広いストリートダンスの要素を組み込む素地がこの頃には完成していたのではないだろうか。  2003年のシングル『Night Walk』からセルフプロデューススタイルに挑戦したが、その後オリジナルメンバーのSHINOBUが2006年に脱退。2007年に予定されていた4年ぶりのツアーのリハ中にはISSAが全治6カ月の重傷を負い、グループとしてのライブ活動が実に6年近く休止となり、このタイミングにグループの再編が検討されることとなった。この時期の彼らの活動で特筆すべきは、ストリートダンスブームを巻き起こしたダンス番組『少年チャンプル』(2004~2005年)、『スーパーチャンプル』(2006~2009年、どちらも日本テレビ系)への出演だろう。番組には現在も国内外で人気ダンサー/振付師として活躍する面々のほか、のちにDA PUMPに加入することになるYORI、TOMO、KIMIらも出演していた。2008年にプロデュース業に専念するためYUKINARIが脱退すると同時に、初期DA PUMPのフォロワー世代であり、海外での修行経験もある先述の3人やU-YEAH、KENZO、KAZUMA、DAICHIら実力派ダンサー7人が加入し、新しいフェーズに進むことになる。  グループは『SUMMER RIDER』(2009年)で9人組として始動するが、ほどなくして方向性の違いからラッパーとしてグループを牽引してきたKENが脱退。その後はCDリリースの間隔が空き、ライブは年に1回のワンマンのみという苦しい時期が続いた。2014年にはKAZUMA(山根和馬)が新たな挑戦のためグループから卒業している。  7人体制になったDA PUMPは、2014年2~6月にかけてショッピングモールでの全国ツアー『DA PUMP EVOLUTION TOUR 2014』という賭けに打って出た。当初こそ“アリーナクラスの会場を経験したDA PUMPがショッピングモールに!?”と世間をザワつかせたものの、実際は各地で大盛況。「グッズを買ってくれた方と握手会をやらせてもらって、そこでファンのみなさんと触れ合って。“もっと届けたい”という気持ちも強くなりましたね」(※1)とDAICHIも回顧していたが、ダイレクトに観客の反応を感じられるこのツアーでの経験が、のちの彼らの“”参加型”ステージの基盤を作ったとも推測できる。
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