プロダンスリーグ『D.LEAGUE 21-22 CHAMPIONSHIP』を振り返る 自らのスタイルを存分に発揮したKOSÉ 8ROCKSが初優勝 – リアルサウンド

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 日本発のダンスプロリーグ『第一生命 D.LEAGUE 21-22 CHAMPIONSHIP』が6月5日に行われ、KOSÉ 8ROCKSがトライアルマッチ、セミファイナル、ファイナルと制して優勝した。
 第2シーズンとなる今大会の参加チームは、昨年に引き続きavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I’moonの9組と、新たに加わったdip BATTLESとLIFULL ALT-RHYTHMを合わせた計11チーム。
 CHAMPIONSHIP(CS)は全12ラウンドのレギュラーシーズン中で、優勝を果たしたSEGA SAMMY LUX、2位 FULLCAST RAISERZ、3位 KOSÉ 8ROCKS、4位 avex ROYALBRATS、さらにワイルドカード枠 SEPTENI RAPTURESとdip BATTLESの計6チームによるトーナメントで争われる。
 今回の審査員は、DANCER JUDGEをPEET、STEZO、JuNGLE、KATSU ONEが、ENTERTAINER JUDGEをテリー伊藤、清水宏保、TAKAHIRO、安藤美姫が担当し、さらに別途で加わるオーディエンス枠も勝負を左右する。果たして、勝利の女神はどのチームに微笑むのか。
 まずは1stトライアルマッチ・SEPTENI RAPTURES vs avex ROYALBRATSから。先行を行くSEPTENI RAPTURESは持ち味である「ストリート」を強調。昨年のレギュラーシーズンにおけるターニングポイントとなった「Mellow」を歌った、Shunské Gによる楽曲「JUST BE THERE (feat. Shunské G & Not)」を使ったショウケースで切り込む。赤い衣装も相まって、華々しいCS開幕を飾った。
 対するavex ROYALBRATSは「THEカッコいいSHOW」をテーマに、振りはマイケル・ジャクソンを彷彿とさせるスタイル、音楽はそれに寄せない「Tailored feat. REATMO」という新鮮な内容と巧みな構成で応戦。そしてあえて狙ったのか、前述の「Mellow」を連想させる振りと演出だったのもニクい。結果は0-9でavexの勝利となる。
 続いての対戦カードはdip BATTLES vs KOSÉ 8ROCKS。dip BATTLESはレギュラーシーズンでは見せたことのない、近未来的な世界観を提示する。対するKOSÉ 8ROCKSは本戦の4日前に今季限りの退団を発表したディレクター・ISSEIのラストステージに華を添えるべく、ブレイキンを駆使した重力を感じさせないダンスで勝負。勝利の軍配は1-8でKOSÉに上がった。
 ここでLDHのZ世代オーディション『iCON Z 2022 ~Dreams For Children~』で男性部門グランプリを獲得したLIL LEAGUEのハーフタイムショウを挟んでから、いよいよCSは本戦へ。
 セミファイナルでぶつかるのは昨年のCS王者 avex ROYALBRATSと今季レギュラーシーズンを制したSEGA SAMMY LUX。この注目の1戦で奇策に出たのが先行 avex ROYALBRATSだった。この大一番でレギュラーシーズン ROUND.12の「工事現場」ネタをブラッシュアップして再演。これに対し、SEGA SAMMY LUXは「抑圧からの解放」を掲げ、唯一の女性メンバー RAARAを加えてレギュラーシーズン必勝だった編成で挑む。
 判定の結果は5-4でavex ROYALBRATSが接戦をものにした(PEET:赤/テリー:赤/STEZO:赤/清水:青/JuNGLE:青/TAKAHIRO:青/KATSU:青/安藤:赤/オーディエンス:青)。
 これを受けて、avex ROYALBRATSディレクターのJUMPEIは「ROUND.12で近々の再演になりましたが、思い入れのある作品なので勝つことができて嬉しいです」と手応えを語る。
 テリーは「楽しいダンスとカッコいいダンスの対決だと思った。これは比べようがない。LUXは世界に通用すると思う。自分たちを信じてこれからもやってほしい。avexは時代を変えている気がする。ダンスは『カッコいい』の前に『楽しい』が先にくると観てる人も感じると思う。学校や会社でも流行る、参加したくなるような匂いがする」と評した。
 セミファイナル2戦目は、奇しくも昨年のCSと同じくKOSÉ 8ROCKS vs FULLCAST RAISERZ。ここでKOSÉ 8ROCKSがブレイキンだけではなく、異ジャンルを織り交ぜたお洒落なナンバーを持って来る。ポリリズミックなサックスのフレーズが耳を奪う楽曲「Mind Blowing」(Prod. Tomoyuki Hirakawa)も相まって、ここへ来てさらなる新境地を見せた。一方のFULLCAST RAISERZはKRUMP直球。パフォーマンスから気力充分な様子がうかがえた。
 この勝負は8-1でKOSÉ 8ROCKSの勝ち(PEET:青/テリー:青/STEZO:青/清水:青/JuNGLE:赤/TAKAHIRO:青/KATSU:青/安藤:赤/オーディエンス:青)。
 PEETは、KOSÉ 8ROCKSを「ブレイキンでここまでショウアップした内容は見れない」と評価、FULLCAST RAISERZについては「構成的によかったが、KRUMPの腕の振り方にはスピード感に欠ける印象があった」と明暗を分けた要素を解説。
 安藤美姫は「ジャジーな音楽を表現するのは難しいけど、KOSÉ 8ROCKSは音に合わせているよりも体から音が出ている感じに見えて勉強になりました。男性が体をしなやかかつシャープに使えるのも素晴らしい。FULLCAST RAISERZはアイスショーでは観れない表現、インターナショナルな雰囲気や力強さや迫力が素晴らしかった」と称えた。
 この日2度目のハーフタイムショーはEXILE SHOKICHIとCrazyBoyによるKING&KINGが務める。SHOKICHIが「人生をかけた戦いに心を打たれました。戦い抜いた全チームにリスペクトを全力で届けたい」とMCしつつ、両者は渾身のステージを披露。






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