TANGZU SHIMIN LI レビュー:万能ではないが、合う曲には合うイヤホン – OREFOLDER

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TANGZU SHIMIN LI Single Dynamic Driver In-Ear Monitors
HIFiGo様から「TANGZU SHIMIN LI」をレビュー用に提供していただきました。
「TANGZU」の前身は「T Force Audio」で「Yuan Li」という王朝シリーズイヤホンの1作目を発売していました。「SHIMIN LI」はそれの2作目にあたります。

箱をあけるとキラキラとした高級感あふれるイヤホンが出てきます。
このデザインは35$の製品にはとても思えません。カラーはシルバーとゴールドの2種類があります。
5N OFCの付属ケーブルと組み合わせることでシルバーが引き締まり高級感が増します。低価格帯のイヤホンはプラスチック筐体を採用していたり、リケーブル非対応だったりと「安物感」がある物が多数を占める中で「高級感がある」のは希少です。
付属品はケーブル、イヤーピースです。冊子類が付属しないのは驚きました。
このイヤピース、既視感があると思っていたら、AcoustuneのATE07とATE08の互換品みたいです。どうやら最近のイヤホンにはよくついているらしく、量販店で買うと700円くらいするもので、35$の製品に付属するのはおトク感があります。ただ、OEMなのか本物なのか区別がつかないので、あくまでも目安程度に。
音質のチェックでは3曲聴いた感想を書いていきます。ザックリとした傾向が知りたい方はスクロールしちゃってください!
視聴環境:iPhone 6/Amazon Music
ゆっくりとした、落ち着いた女性ボーカルの楽曲です。音の傾向として、柔らかい低音域、なめらかな高音域で落ち着きます。ただ、ボーカルに詰まった感じがあるためそこは要注意です。定位感も「バラバラ」な感じがなく、まとまりのある印象を持ちました。
情報量が多く、激しめの曲。疾走感があり、低音もドコドコと鳴る系の曲です。他のイヤホンだともっと低音が響いて「迫力」があるのですが、正直いってSHIMIN LIだと低音も音の厚みも足りません。ダンスミュージックのような曲との相性はイマイチに感じました。
3曲目です。2曲目とは対象的にピアノを主体としており、バスやベースといった楽器が登場しません。また、祈りを捧げているような少女が歌っているからか暗い雰囲気が漂ってくる曲です。
真っ先に感じたのは「Gone AngelsはSHIMIN LIとの相性がいい楽曲だ」ということです。ピアノの1つ1つをきれいに鳴らしてくれます。しかも、ボーカルが高音より(幼いような声)だからか「詰まり」は感じませんでした。美音といいますか、美しく鳴らします。
SHIMIN LIはオールマイティーに鳴らすイヤホンではありません。試聴楽曲以外も色々と聴いてみたところ、テンポが遅く、情報量の少ないような曲、全体的に高音よりで暗い雰囲気の曲に合う傾向が強いです。
個人的には、一般層というよりも「オーディオマニア」こそ試してほしいイヤホンです。包み隠さずに申し上げるならば、筆者がこのイヤホンを聴いたとき「なんだこれ…ダメダメじゃん」というのが率直な感想でした。
しかし、聴くジャンルを変えてみたところ、評価が一変。ジャンルを選ぶイヤホンは数多く存在しますが、安価なイヤホンでここまで顕著なのも珍しいように感じました。いわゆる、化けるタイプのイヤホンです。
この記事を読んで面白そうに感じた方にオススメです。
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