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社交ダンスは幅広い層に人気だが…（写真と本文は関係ありません）
競技ダンス界の闇なのか―。「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」（ＴＢＳ系）で「１００年に一人の天才」とも称された競技ダンスのアマチュア・ラテンチャンピオン、藤井創太（２３）をめぐり、競技ダンス界のパワハラを一部メディアが報じたのだ。果たして、われわれの知らないところでは何が起きているのか。 「週刊新潮」は、日本最大のダンス団体、公益財団法人日本ボールルームダンス連盟（ＪＢＤＦ）が今年３月に開催した「スーパージャパンカップダンス」に、藤井がアマチュア規定違反の名目で出場できなかったと報じた。ここにパワハラが存在していたというのだ。競技ダンス界の関係者はこう語る。 「記事の軸は〝芸能界の女傑〟として連盟会長の芸能事務所代表になっていましたが、不当な圧力をかける幹部は少なくありません。幹部の顔色をうかがいながら、ビクビクしている若手がかわいそうです。規約違反かどうかは、幹部の裁量による部分も大きいので理不尽なこともあります。西日本に藤井くんを糾弾する勢力がありましたから、その影響が大きいのではないでしょうか」 背後の事情について、別の関係者は語る。 「藤井くんが、２月にアジアオープンダンス選手権大会に出場し、アマチュア部門で優勝したことがＪＢＤＦの幹部の逆鱗に触れたようです。この大会を主催した公益社団法人日本ダンス議会（ＪＤＣ）は、ＪＢＤＦと対立しているので、出場はご法度になっていました。ＪＢＤＦを離れた大口スポンサーがＪＤＣについたなど、大人の事情で有能な若手が虐げられるのは残念です」 さらに藤井が所属する事務所との軋轢（あつれき）もあったようだ。藤井が所属する「ソーシャルヘッジホッグ」は今年２月に設立されたばかり。先の関係者は声をひそめる。 「同社の代表取締役を務める棚橋健氏は、公益社団法人日本ダンススポーツ連盟（ＪＤＳＦ）の未来創造事業部長も務めています。五輪種目に社交ダンスを取り入れようとするＪＤＳＦは、ＪＢＤＦと日本のダンス界の統一を試みましたが失敗したという遺恨も残っています。ＪＢＤＦ会長は、芸能プロダクションのカリスマゆえ、藤井クンのマネジメントも念頭に入れていたようですが、相対する団体関係者の事務所に所属したというのが面白くないのかもしれません」 日本の社交ダンス人口は１００万人を超え、世界一だ。にもかかわらず高齢化が進んでいる。そんな状況を打開する可能性を秘めた期待の星が、世界に羽ばたける環境を作ることが急務だろう。
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