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配信
テレビ西日本
シンガーソングライター山下達郎の１１年ぶり通算１４枚目のオリジナルアルバム、『ＳＯＦＴＬＹ』。 福岡市のＣＤショップには、山下達郎の特設コーナーが出来ていました。 ◆タワーレコード福岡パルコ店 具嶋美保子さん 「予約もかなり入っていたんですが、その日の店頭もかなりお客さん並んでいただいて、こんなに待たれていた方が多かったのかと思って。かなり売れています」 そして、ＣＤやレコードと共に発売され、既に完売したのが… ◆記者 「こちらは今回、特別にお借りした山下達郎さんの最新アルバムのカセットテープです。カセットを知らない若い世代からも、注目を集めているそうなんです」 １９８０年代に全盛期だったカセットテープ。 アーティストの曲をきくためだけでなく、自分で録音してオリジナルのテープを作ることが当時のトレンドでした。 その頃を知る人たちの反応はー ◆５０代 「テレビとかラジオの前にデッキ持っていって、家族にシーって言ってレコードボタン押して、途中で電話がかかってくるっていう…」 ◆５０代 「マンガの主題歌だったりそういうの聞いてた。（今でも残ってる？）ないない、どっか行っちゃった、もうきくカセットの機械がないし、今」 ネット配信や定額聴き放題で音楽を楽しむスタイルが広がる中、なぜアナログなカセットに惹きつけられる若者がいるのか、聞いてみるとー Ｑ今何を聞いているんですか？ ◆２６歳 「カセットテープ。持ち運びができるやつです。カセットは家とかにはあったと思うんですけど、直接通ってきてはないので、ある意味新鮮」 こちらの男性が聞いていたのは、洋楽を収めたカセットテープです。 ◆２６歳 「便利じゃない部分を楽しむことで、暮らしに１つ刺激じゃないけど、楽しむためのツールの１つになりうるんじゃないかとは思いますね」 一方、こちらはレコード店を併設するオシャレな音楽バー。 店内で流れるＢＧＭは、カセットテープの音源です。 ◆２０代 「ちょっとアナログな感じがかわいいみたいな。エモいエモい」 ◆リビングステレオ 澤井達哉さん 「最近はここ１カ月くらいですけれども、カセットテープで流したりしています。お客様と話してても、自分で買って帰りたいって人が増えていると思います」 店員の澤井さんは、以前レコード店で働いていたことがきっかけで、山下達郎や松任谷由実のカセットをきくようになりました。 ◆リビングステレオ 澤井達哉さん 「デジタルとかスマートフォンで流すような音よりも温かみがあって、心地が良いかなって。カセットテープのチープな感じの大きさとか価格帯とか、あとは手に入れづらいとか有限なところとかがとても好きだったりしますね」 一方… ◆カノデンキ 松岡義展さん 「こちらが売り場ですね」 （ラジカセの取り扱いがあるんですね） 「今でも根強いファンが、カセットのファンの方がいらっしゃいますので、ご支持いただいております」 福岡市の電器店では、現在もラジカセやカセットテープを取り扱っています。 ◆カノデンキ 松岡義展さん 「カセットとかレコードもそうなんですが、非常に柔らかい音とか、きき疲れしにくい音というところで、音質的にも今でも非常に人気がある音源なんですね」 さらに、こんなところでもカセットが人気です。 こちらは去年、福岡市にオープンした新感覚のホテル。 ロビーには、カセットテープやラジカセなど、昔懐かしいものが並んでいます。 客室を覗いてみると… ◆記者 「わ！ピンクですね」 ◆リバレイテッドホテル春吉開地 渡隆人さん 「音楽を好きな友達の家に泊まりに来たというイメージを楽しんでいただけるように、カセットを置いています。２０代の女性の方とかグループで来られたり、カップルの方もよく来られていますね」 宿泊客は部屋に設置されたカセットテープで思う存分、音楽の世界に浸ることができます。 ネット配信が主流になった現代だからこそ、形に残るソフトが見直されているのかもしれません。 カセットテープからきこえるノイズや、温かみのある心地よい音質、そのアナログな魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
テレビ西日本
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