【動画付】新人ベスト・ロック・アクト15選:2021年のロックを盛り上げるバンドやアーティスト達 – https://www.udiscovermusic.com/

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ここ数十年というもの、ロックの否定論者たちはもうこのジャンルは終わってる、と言って切り捨ててきた。ロックの基礎が形作られていた時代ほどは目立ってはいないかもしれないが、多くのロックを盛り上げ続けている力強く活力溢れるシーンやバンドは未だに存在する。
ロックンロールが文化として世間を支配していた昔ほどではないが、多くの大きなメインストリームのフェスでは、今も数多くのロック・バンドやアーティストがヘッドライナーを占めている。
それでは今でもロックを盛り上げ続けている新人ロック・バンドやアーティスト達15組をここで紹介しよう。
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セント・アンドリュース・カレッジでバンドを結成したダブリン出身の若者達は、人間としても音楽の上でも次第に共に成長していった。彼らが2021年にデビュー・アルバム『It Won’t Always Be Like This』をリリースすると、歯切れ良くモダンな雰囲気満点で、80年代ダンス・ロックと90年代のインディ・ポップがミックスしたこのアルバムは、突き進むようなビートと一度聴いたら耳から離れないサビで爆発的な人気を呼んだ。
もしその楽曲全体に乗った歌声が奇妙に聞き覚えがあるようなら、それはインヘイラーのリーダーのイライジャ・ヒューソンの父親がたまたまみんなよく知ってるダブリン出身の他のバンドのボーカルだからじゃないのかな(そう、U2のことだ)。
 
ザ・ラザムスのメンバー達も学校で出会ったのだが、そこからもの凄いスピードで事が進んだ。歴史的に音楽の中心地であるUKのマンチェスター郊外にあるウィガン出身の彼らは、音楽学校でのプロジェクトに取り組むためにそこの教師に集められた。何かすごいものが出来そうだということに気が付いたこの新人バンドは、一年以内に大型のレコード契約を獲得した。
彼らの全英ナンバーワン・アルバム『How Beautiful Life Can Be』で聴かれるように、ザ・ラザムスは、往年の90年代ブリット・ポップの影響を受けた、優しく鳴るギターと暖かく包み込むようなヴォーカルで、メロディックで陽の光を感じるようなサウンドを作り出している。最高の新人ロック・バンドの一つとして、要注目だ。
 
マシン・ガン・ケリーとして知られているヒューストン出身のコルソン・ベイカーは、幼少の頃に宣教師の両親と世界中のいろんな国での生活を経験したこともあり、音楽作りを考え始めた頃には、それまでに既に様々な音楽を聴いていた。
彼の作品には彼自身のこれまでの経験がふんだんに盛り込まれている。最初はヒップホップの形を取っていたが、彼はヒップホップ・ヒーロー達と同じくらい、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやリンプ・ビズキットといったアーティスト達に傾倒していて、次第に自分の音楽にロックの影響を注入していった。
そしてオールスター級のラッパーに成りあがった彼は、2020年に発表したアルバム『Tickets To My Downfall』で大胆な方向転換をした。ラップ抜きで、ハードに攻めるポップ・パンクと感動的にメロディックなオルタナ・ロック・ナンバーが交互に登場するアルバムを発売し、自身初、そして全米チャートとして約1年ぶりとなるロック・アルバムとしてのチャート・トップを獲得したのだ。
 
90年代シューゲイザー・ロックを少々、適量のおすましなポップと一振りの2000年代インディ・ドリーム・ポップを一緒にお鍋に入れて、全くオリジナルで今風の何かを少し加えれば、ビーバドゥービーのサウンドのレシピは完成。
本名をビートリス・ラウスという彼女はフィリピン生まれのロンドン育ちで、ロンドンの有名なインディ・レーベルのダーティ・ヒットと契約して、2018年には立て続けに何枚ものEPをリリースし始めた。
そして2020年にリリースした彼女の初フル・アルバム『Fake It Flowers』は、彼女の甘く、きらめくようなボーカルと靄がかかったようだけど聴く者を引き込む音のつづれ織りのようなサウンドで、ビーバドゥービーをイギリスで一気にメジャーにしたのだ。
 
ロンドンは人気急上昇中のインディ・グループ、シー・ガールスを生んだ街でもある。その名前に反して、彼らはティーンエイジャーの頃から友人同士だった男性4人組のグループだ。
ロンドンの小さなアルマナック・レコーディングスというレーベルからスタートした彼らは、リードシンガーのヘンリー・カママイルのカリスマ性満点のボーカルとキャッチーでメロディックなインディ・ロックのノリで、すぐに注目を集め始めた。
メジャー・レーベルに移籍し、2020年8月に発売して全英チャート3位を記録した最初のフル・アルバム『Open Up Your Head』を出すためにた後も、彼らはそのサウンドを磨きながらもインディ的なセンスは失っていない。
 
ドロシーは、その迫力満点のリードシンガー、ドロシー・マーティンの名前をグループ名にした、LAベースのロック・バンドだ。彼女は歌った瞬間に人の耳を惹く、太くてブルースっぽい声を持っているが、バンドで人気があるのは彼女だけではない。
伝説的なポップ・ロック・シンガーソングライターである、元4ノン・ブロンズのリンダ・ペリーをプロデューサーに迎え、ジェイZのロック・ネイションからリリースされた彼らのセカンド・アルバム『28 Days In The Valley』は、ドロシーの轟くようなボーカルの塊が、切り裂くようなリフと迫力満点のビートとぶつかって、70年代ハードロックとブルースロックの影響を前面に出しながら、今っぽさと新鮮さを感じさせてくれる作品だ。
 
ミート・ミー@ジ・オルターのメンバーである3人の若い女性達がネット上で出会った時、みんなそれぞれ別々の州に住んでいた。音楽が彼女らを結びつけ、2015年に自主制作のシングルやEPのリリースによってまずバンドとして頭角を現してきた。
彼女達の2017年のデビュー・アルバム『Out Of Sight, Out Of Mind』のサウンドは容赦なく痛烈ながら、メロディックで親しみやすいものだ。彼女達のスタイルの中心は全ての楽曲で魅力満点のコーラスが飛び出してくるポップ・パンクだが、ティー・キャンベルのギターとエイダ・フアレスのドラムスが頻繁にそのサウンドにメタルっぽい風味を加えていて、息を呑むような強烈さで迫ってくるので、時にそのサウンドごとすべて崖っぷちから放り出されるような気にさせてくれるのだ(もちろんいい意味だ)。
 
シンガーソングライターのエイロン・ジョーンズは、地元バンドの影響でパワーアップされた、激しいがソウルフルなサウンドでシアトルから飛び出してきた。彼のサウンドの根幹には、ジミヘンと90年代グランジ・ロックが双璧をなしていて、そこにオルタナ・ロックの迫力がミックスされて彼独自のサウンドに仕上がっている。
ジョーンズの2021年のアルバム『Child Of The State』収録のシングル「Mercy」がビルボード誌のメインストリーム・ロック・チャートの1位を記録したことで、彼のロックンロール力が評価すべきものであることが完全に明確に証明された。
 
シアトルの他の場所で活動していた3人組のディープ・シー・ダイヴァーはこの街のグランジ・ブームよりも、この街出身のヒーローであるインディ・ロック・バンドのデス・キャブ・フォー・キューティーから多くのインスピレーションを吸収しているようだ。
LA出身のバンドリーダー、ジェシカ・ドブソンは、ザ・シンズのメンバーやベックらとよく一緒に遊んだというなかなかすごい経験の後、このバンドに参加した。残りのメンバーは、彼女の夫でドラマーのピーター・マンセンとギターとキーボード担当のエリオット・ジャクソン。
2020年のアルバム『Impossible Weight』では、前につんのめるような2000年代インディ・ロックの感じと、正しく今のオルタナっぽいヴァイブを掛け合わせたようなサウンドを、微妙なニュアンスをこめたアレンジで聴かせてくれる。
 
われわれが紹介する、シアトル三大新人ロック・バンドの最後を飾るのは、音数を大胆に削ったフォーマットでより豊かに表現することを身につけた、ボーカルとギター担当のエヴァ・ウォーカーと、ドラマーのセドリック・ウォーカーの兄妹デュオ、ザ・ブラック・トーンズだ。
兄妹だからといって、ホワイト・ストライプスみたいなスタイルを想定しないでほしい。まず、彼らはベースも使っているし、前述のエイロン・ジョーンズ同様、ザ・ブラック・トーンズの二人は、ちょっと昔の音や、より地元の音に近いところにヒントを求めているようだ。
彼らの2019年のアルバム『Cobain & Cornbread』はこの兄妹がどこから影響を受けたかの大きなヒントを示していて、彼らの荒削りで余計な気取りがないロック・サウンドは、このアルバム・タイトルが含む意味合い(直接的なロックンロールのシンボル、カート・コバーンとアメリカの中流以下の家庭で普通に食されるパンのコーンブレッド)を如実に表現している。
 
このNYのブルックリン出身のバンドが、もし1985年『ブレックファスト・クラブ』や1986年の『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』で知られる監督のジョン・ヒューズが名作ティーン映画を作っていた時代に存在していたら、彼らの楽曲は間違いなく、ヒューズ監督が作り出した若者の怒りを鮮やかに描いた場面で使われただろう。
今のところ、ネイション・オブ・ランゲージは、80年代のニュー・オーダー、ザ・キュアそしてデペッシュ・モードらに代表されるような陰鬱なオルタナティヴ・ロックの新世代の体現者としての役割を、果たそうとしているように見える。イアン・デヴァニーの陰鬱なヴォーカルのトーンがシンセとビートの織りなすサウンドのつづれ織りの上をさまよう中、情熱と正確さの間に起きる緊張感が完璧に表現されているのだ。
 
伝統的なシアトルのハードロック・シーンから登場したサンダープッシーは、そのショッキングな名前に負けないほどの激しいサウンドを持つ稀有なバンドの一つだ。
強烈なリフと女性の権利を堂々と主張する内容のラウドなサウンドを持つこのパワフルな4人組は、いい意味で古き良き時代を彷彿とさせる。メインストリームの音楽ファンに受けの良くないヘビーなサウンドに進んで飛び込んでいこうとする現代のロック・バンドはそう多くはないが、この女性4人組はそれをやってのけているだけでなく、そのアプローチも高く賞賛されている。
 
このロサンゼルスのバンドは南カリフォルニアのスカ・リバイバルがホントに再来するのではないかと思わせてくれる。最近ガレージ・ロックやグラム・ロックが再び日の目を見始めている中、このパワフルな4人組は、スカ・パンクな曲を、ビルボード誌のロックチャートと、アダルト・オルタナティブ・チャートに送り込んでいる。
このバンドの先頭に立って突撃しているのは、テンションの高いシンガーのエイミー・インタラプターで、彼女にザ・セレクターのポーリーン・ブラックが乗り移ってない時は、その火を吹くような喉でステージを支配している。彼らのサウンドがランシドを思わせるのであればそれは偶然ではなく、彼らのメンターでありアルバムのプロデューサーは、他ならぬランシドのティム・アームストロングだからだ。
 
UKバーミンガム出身のこの5人組はブルース・ロックのパイオニア達(チャック・ベリーやマディ・ウォーターズ)のサウンドを拠り所に、アメリカ南部のカントリー・ロックを加えることによって、他の多くのレトロなロック・バンドとは一線を画している。
ブロークン・ウィット・レベルズのリーダーのダニー・コアは既に何度も人生を経験しているように聞こえ、何しろこのバンドはキャッチーなリフの書き方を心得ている。そして彼らが哀愁たっぷりのロックの世界に入っている時でも、決してそのソウルフルなスピリットは失っていない。
 
驚くべき幅広い音域で唸るヴォーカル、腹をぶち破るようなドラミング、そしてとんでもないソロ…この形容詞を聞くとレッド・ツェッペリンのことだと思うかもしれない。そうでもあるが、同時にこれは人気急上昇中のブルース&ハード・ロックバンドのグレタ・ヴァン・フリートのことでもある。
初めて聴くと、このミシガン州出身の三兄弟とその友人によるバンドがツェッペリンでないのが信じられないくらいだ。それでいて、この4人は、ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズそしてジョン・ボーナムのレガシーと精神、そして全体を覆うオーラをそのまま今に再現している。それは決して簡単なことではない。しかし彼らはそれを単にやっているだけではなく、彼らの最新セカンド・アルバム『The Battle At Garden’s Gate』では堂々とやってのけているのだ。
Written By uDiscover Team
 
 
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