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2022年7月29日（金）（愛媛新聞）
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フラガールズ甲子園に出場する三島高校ダンス部の１年生たち
フラガールズ甲子園に出場する三島高校ダンス部の１年生たち
フラガールズ甲子園に向けて練習する三島高校ダンス部の１年生たち
フラガールズ甲子園に向けて練習する三島高校ダンス部の１年生たち
フラガールズ甲子園に出場する三島高校ダンス部の１年生たち
フラガールズ甲子園に出場する三島高校ダンス部の１年生たち
フラガールズ甲子園に向けて練習する三島高校ダンス部の１年生たち
フラガールズ甲子園に向けて練習する三島高校ダンス部の１年生たち
「書道ガールズ」に続き「フラガールズ」が誕生―。８月２１日に福島県いわき市で開かれる第１０回フラガールズ甲子園（実行委員会主催）に、四国中央市の三島高ダンス部の１年生１０人が四国勢で初めて出場する。ハワイアンの陽気なイメージとは裏腹に実際はハードなフラ。本番に向け、メンバーが日々の練習に励んでいる。
「腕がばらばらだと目立つよ」「腰の位置や手首の柔らかさにも注意して」。練習場の市内の公民館に、ハワイの音楽と松山市でフラ教室を開く児山珠美さん（四国中央市出身）の声が響く。
事務局のＮＰＯ法人フラガールズ甲子園によると、大会は「書道パフォーマンス甲子園」がきっかけ。映画「フラガール」のモデル・いわき市の温泉施設「常磐ハワイアンセンター」（現スパリゾートハワイアンズ）のフラガールメンバーだった小野恵美子さん（７８）が「書道甲子園」を取り上げたテレビ番組に感銘を受けたのが出発点だ。以来、高校生の舞台として手本にしてきたという。
２０２１年冬。フラのイベントに参加していた児山さんは、これまで四国から参加がなかった大会に出場できる学校はないかと相談された。知人らと愛媛での参加校に当たりを付けようと奔走するのと並行し、１０回の節目の大会に向け準備を進めていた大会関係者とやりとりする中、いわき側から「ぜひ、書道ガールズ発祥の三島高を」と提案があった。
とはいえ、部にフラの実績は皆無。さらに日程上、２、３年は他の大会との兼ね合いで出場は難しいと分かった。部内で相談した結果、普段は大会に出場する機会が少ない１年生でメンバーを組む案が浮上。アイドル好きが高じてダンスに関心を持った錦田季里さん（１６）は少し勝手が違うとはいえ「１年にとってはチャンス」と感じ、先輩の打診に「やります」と即答した。
同校出身の縁で児山さんが指導。今年４月以降、週３回練習を重ねてきた。ぎこちなかった動きも今ではきれいにそろい、児山さんは「フラは見た目以上にハードで簡単ではないが、比較できないくらいうまくなった」と目を細める。
７月の市民合同文化祭では観客に練習の成果を披露。篠原日向さん（１６）は「初めは腰や手の動き、重心の取り方が独特できつかったけど、踊れるようになるとすごく楽しい」と笑顔を見せる。
チーム名は、ハワイの言葉で花園を意味する「マーラプア」。若々しさやかわいらしさを出したいと、児山さんが名付けた。本番が近づき、ムードも盛り上がる。野村小春さん（１６）は「一つ一つの動きや表情の柔らかさをもっと意識したい。出るからには優勝を目指す」と意気込む。
両大会は今年、互いにメッセージ動画を交換。小野さんの夫でＮＰＯ法人理事長の英人さん（８０）は「一つのものに打ち込み成長する高校生が見る人に力を与えるという点で共通。三島高の参加を機に絆が強まればうれしい」と話した。
大会は１１年に始まり、新型コロナウイルスの影響で２０、２１年は中止。３年ぶりの今年は全国の２２校が出場する。（菅亮輔）
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